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サッカー撮影18(ゴールキーパー 中編) [サッカー撮影]

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ゴールキーパー(GK)は、他の10人のフィールドプレーヤーとは違った動き、ポジションを取ります。しかも、瞬間的な動きがあって、それこそが美味しいシーンだったりします。もちろん、GKが11人目のフィールドプレーヤーとしてプレーする場合もあるのですが、我々カメラマンが残したい画というのは、やっぱりGKらしい動き、GKとして活躍している姿だと思うのです。11人で試合に臨むサッカーで、試合の流れの中で撮っていると、攻防の多くの時間は10人のフィールドプレーヤーで行われますから、どうしてもGKのそんな画は少なくなりがちです。

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では、ゴールキーパー(GK)を見栄えよく撮る秘策とは?といえば、そんな特効薬は特に無いと思います。どんな場合もカメラマンに徹して、冷静に撮るということ。試合展開、選手の動きを先読みして、数少ないシャッターチャンスを逃さないようにすること。コーナーキックの場面など、動ける範囲でできる限り近づいて撮るようにすること。ゴールネットにAFが引っ張られやすい事を頭に入れて、時に置きピンやMFを駆使すること。強い逆光なら無理に狙わず、サイドチェンジまで諦めるか、シルエットや斜光を生かした画造りを考慮すること。私が今考えてみて、思い浮かぶのはこんなところです。が、それらは実はサッカー撮影全般において心がけること、これまで私がサッカー撮影に関して言い続けてきたことで、GKだけに適応する特別な事ではないと思うのです。

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例えば、シュートが打たれてからGKへレンズを向けるようでは、まず良いシーンは残せません。シュートが打たれる前からそれを予見して、後のネットにピントを持って行かれないように注意しながらGKを捕捉。シュートの弾道は数mの場合も30m以上の場合もありますから、打つ選手がファインダー内に無い場合もあります。それでも、GKの動きや表情でシャッターチャンスを探る、といった撮り方が要求されるのではないでしょうか。まあ、予見しても外れることもあって、シュートが打たれないか、GKに届く前に阻まれることもありますから、その場合は他のシャッターチャンスを逃がす結果になってしまうのですが。

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置きピンを使う、と書きましたが、ボールが完全に静止しているセットプレーのキッカーなどを撮る場合は有効かと思います。PKの場面もそう。しかし、PKのキッカーではなくGKを置きピンで撮る場合は、やっぱりGKは動きますから難しいかも。上の写真(トリミング有り)がまさにソレ。一見良さそうに見えるかもしれませんが、拡大してよく見ると、ピンがズレてます。構えたGKに置きピンしたのですが、ダメでしたね。

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単焦点レンズを使っていれば、トリミングの使用頻度が一番高くなるのがGK。なので、ピント合わせが一番重要なポジションとも言えます。

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volvo357

先日試してみて 「ゴールネットにAFが引っ張られやすい」 事を痛感しました。
ピント合わせの大切さを改めて感じる良い機会にもなりました。

by volvo357 (2011-07-27 20:14) 

ジュニアユース

volvo357さん、こんにちは。
ゴールネット以外にも、背景に金網があったりすると厄介ですね。AFはラインセンサーの組み合わせ
ですから、やっぱりあのようなものに引っ張られるんでしょうね。

by ジュニアユース (2011-07-28 21:05)