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サッカー撮影23(冬至期の撮影) [サッカー撮影]

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今年の冬至、つまり今年で一番昼間の短い日は今月の22日だそうです。この時期のサッカー撮影、意外と苦労することもあるというのが、今回のテーマです。
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上の2枚の写真は、雰囲気が随分違うのだが、実は同じ試合で撮ったもの。そして注目すべきは、その撮影時間で、向かって左側が12:06:02、右側が12:06:41で、その差は39秒。最も日が高く上るはずの正午。もちろん撮影設定は同一である。
サッカー撮影では、広いグランド内で選手とボールが動き続ける訳だから、試合途中での順光・逆光が繰り返されることは普通にある。左の写真はほぼ順光であるのに対し、右は逆光気味。それに加え、選手の影を見れば分かるように、左は影が薄く、曇天でコントラストがきつくない。対して右は、強い斜めに光が当たって、まるで夏の夕方のような画にも思える。それまで太陽を遮っていた雲が、急に流れて直射日光にいきなり照らされたことが、この2枚の差を生んだ原因なのだが、この時期ではたとえ正午前後であろうと、日が射せば斜光になるという点が、何とも難しいところだ。

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夏の時期も、昼間の時間が長いことを利用して、朝早くや夕方に試合設定されることが多く、それゆえ斜光に悩まされることがあると以前書いたが、例え昼前後の試合でも、日が高く登らない冬には、やっぱり斜光に悩まされることがある。この日のように、日が出たり陰ったりを頻繁に繰り返されると、撮影設定や撮影ポジションに悩むこともしばしば。試合の合間に空を見上げ、雲の具合を確認したりする。真夏の強烈な力強さに対して、寒くなり、空気が澄んでくる冬の日差しも、なかなかに切れ味鋭かったりして侮れない。

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昼でも斜光になるのならと、ちょっとレタッチを工夫して、夕方の雰囲気にしてみたらどうか、というのをやってみたのが上の写真(芝の色で分かるだろうか)。デジタルで、しかもRAWで撮っていたから簡単にできたことだが、夕方の試合に見えるだろうか(実際に撮った時間は13:13)。真実を写すのが写真だとすると、本当は邪道なのかもしれないが、これぐらいはできるという参考に。

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冬の撮影というと、寒さ対策や結露を思い浮かべる方が多いだろうが、日中でもこんな斜光に悩まされることもある、ということは、覚えておいて損の無いことかもしれない。澄んだ晴天の多い冬のサッカー撮影もまた、難しく楽しい。

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Cimarron

光が良い具合に回ってくれると顔などが影にならず表情が写し撮れるんですが、順光でもボールを追って下を向くと厳しいですよね。
カメラ各社いろいろ補正機能を搭載していはいるんですがなかなか撮影側の意図に合った補正はできないようですね。
私もRAWで撮影してシャドーを持ち上げるとか補正して見た目に近い情景にしています。
でもレタッチして通常とは違う情景にして楽しむことができるのはデジタル一眼の面白い所ですね。
by Cimarron (2011-12-17 14:12) 

ジュニアユース

Cimarronさん、コメントありがとうございます。
光が強く当たり、コントラストがきつくなるような状況で、動き回る選手を撮るには、なかなか思うように行かない事も多いですね。それを逆手にとっての作品作りなら良いのですが、チーム撮りや記録撮りの場合は、やっぱりレタッチで対処、ですかね。
by ジュニアユース (2011-12-18 22:37) 

ひろ@

お久しぶりです。
一番上の2枚は大分印象が違いますね。改めてこの時期は正午近くても斜光になると気付かされました。今はレタッチで対処しています。
この試合も観に行くつもりでしたが、行けませんでした。翌週の藤枝には観に行ったのですが・・・
by ひろ@ (2011-12-21 07:51) 

ジュニアユース

ひろ@さん、こんにちは。

>この試合も観に行くつもりでしたが

鈴鹿のあそこはイイ所だと思うのですが、遠方から来られる方には、近くに公共交通機関が無いのがネックですね。よく言われます。
藤枝は私も行ってみたいところです。

by ジュニアユース (2011-12-22 10:53)