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フォトコンテストの落選作 その3 [写真・撮影]

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フォトコンテストと一口に言っても、実に様々あります。キヤノンフォトコンテストのように、応募総数が何万点という大規模のものから、地方自治体などが行う小規模のもの。テーマやジャンルも、その季節や場所に限定されたものから、ある意向に添ったものなら想像力を働かせることを求めるもの、自由課題として何でもOKのもの。プロ・アマ問わず参加できるもの、順位をはっきり決めないもの、賞金・賞品が豪華なもの。一年中、実に様々なフォトコンテストが全国各地で行われています。それらのフォトコンに於いて、趣旨に合致したものでなければ、如何に優れた作品といえど、落選作になってしまうのは当然のことですが、やはりフォトコンによって難易度の上下があることは想像できると思います。
ここではサッカー写真をベースに話を進めていますが、ちょっと逸脱させていただければ、テーマは自由で、しかも応募総数が多いフォトコンは、本当に入賞が難しいと思います。見る者に伝える強さやアピール性、作品としての完成度のみで優劣を付けられるのですから。ジャンルやテーマが決められたフォトコンの方がイメージしやすく、まず手慣らしに応募するなら、そういったフォトコンから始められるのがよいかもしれません。

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サッカー写真という点では、スポーツ写真の分野に入りますが、このスポーツ写真に絞ったフォトコンテストは(以前から言ってますが)、実は意外に少ないです。キヤノンが年一回のフォトコンに「スポーツ・モータースポーツ部門」を設けてくれているのは、同社がその分野に理解がある所以だと思われますし、そういったスポーツの撮影をされている方々にとってはありがたく、チャレンジしがいのあるコンテストだと思います。ただ、さすがに大メーカーの主催するコンテストだけあって、応募数は多く、入賞のハードルはかなり高いですね。
難易度の高いフォトコンに応募して落選したとして、その同じ作品を難易度の低いフォトコンに応募したら入選した、ということは有ると思いますし、実際私も経験しました。もちろん、二重応募はどんなフォトコンでも厳禁ですから、早まって同時期に他のフォトコンに応募しないよう、注意しなければなりませんが、落選作には(特別な規定が無い限り)主催者側に拘束力は無いはずですから、落選が決定した時点で他への応募は可能となると思われます。ただ、落選するにはやはり、それなりの理由があって、いくらそれより難易度が低いフォトコンとはいえ、そこで入選なり受賞できるかといえば、現実はそんなに甘くないことが多いです。それが可能なのは、自分の作品よりも優れた作品が多くて落選した場合で、応募総数の少ないフォトコンだと、そういった自分より優れた作品が少ない可能性があり、その場合のみ以前の落選作が入賞作になる、というケースしか考えられないですね。もちろん選者による志向の影響もあると思いますが、プロが選者のフォトコンテストでは、少なくとも我々アマチュアカメラマンが撮る画のレベルでは、その影響は少ないと思いたいです(選者がはっきり明記されていないフォトコンでは、?という結果になることも)。

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一般的なジャンルを問わない自由課題のフォトコンでは、サッカーなどのスポーツ写真の応募というのは、実は総数に比べかなり少なく、大多数を占める風景写真やスナップ写真に埋没してしまい、よほどインパクトのある作品でないと、激戦区を勝ち上がってきた風景作品を押しのけて受賞するということは難しいです。受賞作には数に限りがありますから、その意味では「運」も左右するかもしれません。そう考えて、スポーツというジャンルやテーマのフォトコンの方が応募しやすく、難易度の点で優位とだと思い、お勧めする所以です。落選作に一様にダメ印を付けず、もう一度見直してみることも、意味有る事かもしれません。
そしてもう一つ付け加えさせていただければ、小規模なコンテストであっても、大賞ではなく佳作であっても、入賞すればそれは誇って良いことだと思います。趣味で撮っている我々アマチュアが、まったくの他人に見てもらって、評価を頂いたのですから。そして、その時の順位は(運に左右されることもありますから)あまり気にせず、複数回入賞することが大切だと思います。

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Cimarron

ここ1年以上フォトコンには応募していません。
またそろそろ挑戦してみようと思っていますが、なかなか気に入ったショットが見つからないのが現状です。
サッカーに限らず題材を探してみたいと思います。

中国雲南省へ出張してきましたが、写真撮るには面白ところでした。
時間があればもう少し滞在してみたかったです。
by Cimarron (2012-11-15 00:44) 

ジュニアユース

Cimarronさん、こんにちは。
中国ですか。私も昔、広東省に旅行に行ったことがあります。もう20年以上前のことですが。
その時は写真を趣味としていなかったので、記憶にしか残っていないのですが、被写体探しには事欠かない
でしょうね。とにかく異国は何もかもが新鮮に見えます。

by ジュニアユース (2012-11-16 16:42)