冬日 [巷の雑感・時の想い]
新年を祝う気分は、遠く過ぎ去りました
僅かな夢と気分の一新は、その後の日々雑務に埋もれました
年が変わったとて相も変わらぬ毎日を、粛々と過ごしています
あの大晦日の心は、元旦の胸は、どこに行ったのでしょう
毎年繰り返されることに、記憶からも霧散してしまいました
自分が変わらなければ、自分が変えなければ、何も変わらない
そんな当たり前のことなのに、思わず手を合わせた自分
もう昔の話になりました
凛とした冷気は、真冬であることを頬に知らしめます
まだ春は来ないぞ、と告げられます
それでも、と
それでも、春は必ずやって来ます
自分の努力の成果ではないけれど、春は来ます
その時私は、どこに立っているのだろう
凍てつく道を踏みしめながら、思います
転ばないように、迷わないように、まっすぐ進もうと
今はそれでいいんだと、言い聞かせながら
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