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ハリアー GR SPORT ファーストインプレッション(その5) [車・バイク]

さて、これまで今回手にしたHARRIER GR SPORTについて長々と書いてきましたが、今回で一区切りです。

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今まで何だか良い点ばかりを書いてきましたが、気になった点もあります。前回書いた、足回りやボディ剛性に対してエンジンパワーが足りない点は、(購入前から分かっていたことですが)最大の不満点でしょう。このノンターボのエンジンは、いたって普通のエンジンで、回しても官能的な音を奏でてくれるわけではありません。やはり、ハリアーGR SPORTはターボモデルが本命だと思います。このエンジンパワーについては、財政的にターボモデルを選べなかったので、仕方ないことと諦めがつくのですが、もう一つ気に入らない点があります。このノンターボモデルは、トランスミッションにCVTを使っているのですが、これがどうもレスポンスが良くない。結構な車重の有る車に対してノンターボなのですから、限られたパワーを上手く使えるよう、ミッションだけでもキビキビ感が欲しいのですが、どうもモッサリした感じで、足回りやボディの剛性感に対してミスマッチです。マニュアルモード(7速)にして手動でシフトアップ・ダウンさせれば、それなりに走らせることはできるのですが・・・

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このCVTには3つのモードが選択できます(切り替えはエアコンコントロールパネルの下)。通常はノーマル(無表示)なのですが、ここで「パワーモード」を選択してみます。これを選択したからといって、エンジンパワーが上がる訳ではないのですが、このCVTにダイレクト感が加わります。車速に関わらず、明らかに高めの回転数を維持するようになり、ハーフスロットルからの加速や、アクセルオフからオンへ移った際の車速レスポンスが上がるのが分かります。停止状態から特に強く踏まなくても、4000rpm近くまで上がることも。もちろん、近所への買い物や街中での走行などではノーマルモードでも良いのですが、このGR SPORTをキビキビとそれらしく走らせるには、限られたパワーを使い切るには、絶対CVTをこのパワーモードにしておくべきです。
もう一つの「エコモード」ですが、これを選択すれば確実に燃費が良くなります。しかし、アクセルを踏んでも加速は極めて鈍く、明らかにインジェクターの噴射量を絞っている感が強く、エアコンも制限されますから、どうしてもエコランしなければならないような状況以外、あまり使い道が無いように思えました。
このように、このCVTの3つのモードは単なるオマケ的なものではなく、体感できるような差がありますから、積極的に使っても良いと思いました。

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最後に燃費について。街中のチョイ乗り程度では、1リッター当たり7~8kmぐらいですが、ちょっとでも距離を走れば10km程はいきます。高速道路では意外に伸びず(前面投影面積が大きいからでしょうか)、13~14kmぐらいでしょうか(いづれもCVTのノーマルモードでの場合です)。
さて、長々と書いてきましたが、今のところ私の結論は、「長く使えそう」です。総合的には、ハリアーGR SPORTのメインはターボ車(4WDでハイオク仕様)であることは間違いありません。しかし、この強固なボディ剛性やタイヤも含めた足回りからは、十分なスポーツテイストを感じられます。CVTのモード変更ができなければ大幅減点になるでしょうが、パワーモードを知ってからは、(もう峠を攻める歳でもないですし)これはこれで良いのでは、と思ってしまいました(レギュラーガソリン仕様はサイフに優しいし)。
確かに決して小型とは言えないボディサイズですから、死角も多いし、狭い立体駐車場などでは苦労することもあります。けれど、この剛性感溢れるボディと思ったより悪くない燃費は、これからの我が家のファーストカーとして長く使っていけそうです。セカンドカーとして軽自動車のキャンバスがありますから、たぶん年間走行距離はそれほどでもないでしょう。この乗り心地が、「固い、苦痛だ」と感じる歳になるまで乗り続けられるかな、と今のところ思っています。

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wataru-wata

ジュニアユース様、おはようございます☆

毎回、好き勝手書き込みしておりすみません・・・。

運転モードが3種類あるのが羨ましいな~と思いながら拝見させていただきました。
なぜかアルファード系のハイブリッドはエコとノーマルの2モードなのです。
プリウス等はパワーモードがあるのに、なぜだ!!!とディーラーに聞いた事があります。
その時は笑い話としてヴェルファイアでオラオラ系運転する輩がいるので、そんな運転できないようにパワーモードが無いのかも~なんて話をしましたよ(笑)

>「固い、苦痛だ」と感じる歳になるまで乗り続けられるかな・・・
ジュニアユース様の車歴をお伺いしていますと、逆に
「若い頃乗った、あの固さの車にせめて後1回は乗りたい」
と思われるのでは?なんて思っている私です♪

by wataru-wata (2018-10-22 08:17) 

ジュニアユース

wataru-wataさん、こんにちは。
この長い話にお付き合いいただき、ありがとうございます。
GR-SPORTという、ちょっとノーマルではない車種を選んだことで、話が長くなってしまいました。
このパワーモードが意外に使えるのには、私自身がびっくりしてます。
もしこれが無ければ大幅減点だったでしょうが、じゃあそれなら買ったことを後悔したか、といえばNOでしょうね。
やっぱり、このボディ剛性感と足回りだけでも、差額を考えれば、価値が有ると思いましたから。
単に固めた足としっかりした足とは違うと思うのです。
なので、自分がステアリングを握る車には、これからもしっかりした足を求めていくでしょうね。

by ジュニアユース (2018-10-23 21:29) 

ゼク

ジュニアユースさんこんばんは。
クルマ好きにとって新しい車を購入する時、いろいろとカタログを見たり
考えているときは本当に楽しいですね。実際に購入して乗ってみてそのままの気持ちが
持続するものとそうでないものとがあるのは色々と私も経験済みです。
ご存知の通り今回私は47年前の車の購入に至りましたが、何の迷いもなく
こんな他人が見ると「ただボロイ」だけの車を購入できたのは、2つの理由があります。
1つは、当時高級車と呼ばれていたセルシオに2台続けて10年乗ったこと。
WRXやスカイラインクーペやジュリエッタQVという280psに近いスポーツカーに乗ったこと。
2つはもちろんミニが子供のころから好きだったことです。
どこかでも書きましたが、新型車のHVや馬力を追従してもキリがないのが車の世界です。
そしてその追従している電気パワーやエンジンパワーが実は日本の道路では宝の持ち腐れであるという事。
GTRの500psを満足できる日本の道はサーキットしかないのです。
それに気づいたときに、自分は何か大事なものを忘れてきたと思いだしました。
その答えがミニでした。
人それぞれ、自分な好きな車に乗ることが一番だと思います。そして選択する判断基準もそれぞれです。
色んな車が、本当に車好きな人に乗ってもらえたらと願う毎日です。
by ゼク (2018-10-23 22:52) 

ジュニアユース

ゼクさん、こんにちは。
ゼクさんは私よりもずっとお若いのに、やはり車を単なる道具、単なる移動手段とは思われていないようですね。同感です。
好きな車に乗る、だから愛着がわく、それはつまり自らの価値観を投影した結果だと思うのです。
その価値観は人それぞれであって当然だと思います。ゼクさんがミニを選んだのも、その辺りのことと推察しています。
免許を取って間もない頃ならいざ知らず、それなりの車歴を重ねた方々には、そんな車選びであって良いと思います。
ただ、決して安価なものではないだけに、経済的な制約もあるでしょう。
その辺りのバランスを取りながらの車選びは、悩ましくも有り、楽しくも有り、ですよね。


by ジュニアユース (2018-10-24 22:45)