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連戦、そして・・・ [写真・撮影]

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このブログの基幹が「サッカー撮影」であることは以前から変わっていないのですが、車の話を続けている内に少し間が空いてしまいました。この間サッカーを撮っていなかったかと言えば全く逆で、夏の過酷な高校総体の連日撮影を終えたと思ったら、9月からはもう毎週末が撮影で、撮っては編集・提出、そしてまた週末は撮影、と厳しい日程をこなしていました。そしてこの時期の撮影は学生サッカーが多いのですが、特に各年代の最終学年にとっては、「このチームで戦う最後の試合」となることが多々あります。

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小学生でも、中学生でも、高校生でも、大学生でも、男子でも女子でも、(通常は)毎年必ず学年が一つづつ上がっていき、卒業を迎えます。学校のサッカー部はもちろん、多くのクラブチームでも、この学校生活の節目で、それまで慣れたチームを離れることが多いこととでしょう。そこにはきっと、様々な感情が交差している事と思います。既に次のステップを見据えている子もいるでしょうし、華々しい最後を飾りたいと思っている子もいるでしょう。良い想い出を共有している子もいれば、早く次へ飛び立ちたい子もいることでしょう。それら悲喜様々な感情を抱きながら、最後になるかもしれない試合に挑む選手達を、今秋も撮り続けてきました。学生サッカーにとって、この秋の大会や試合には、そういった「最後」という意味合いがどのチームにも感じられます。そしてそれが最大級の感情をもたらすことも。

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私も且つて、そんなサッカー選手の親でした。愚息1号の時に「最後の試合」を迎える気持ちを書かせていただきましたし、愚息2号の時も同様「最後の試合」を書かせていただきました。なので、選手も、その保護者の方々の気持ちもよく分かっているつもりです。だからこそ、キッチリ撮ってあげたい、とこの時期は毎週どこかのサッカー場に出向いています。試合は勝負です。勝つチームも有れば、負けるチームも有ります。ただ決勝戦だけが全てではないと思います。身一つですから、全ての試合を撮ることは不可能ですが、一回戦でも二回戦でも、私の許せる範囲でなるべく多く撮るように、と今年から心がけています。結果的に昨年と比べれば、今年の撮影枚数は(自分の子が現役でもないのに)過去最多になる予定です。

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サッカーは団体競技です。どんなに優れた選手でも、チームとしての勝利を求められます。そこに個人競技とはまた違う、チームメイトと一致団結して闘わなければならない難しさや厳しさ、楽しさが有ると思います。そうして苦労して日々積み重ねて作り上げたチームでも、今秋で去らなければならない選手がいる以上、「最後の試合」というのは必ずやって来ます。今日の敗退で最後になってしまったチームも有れば、今日の勝利で来週の試合まで続けられる権利を手にしたチームも有るでしょう。このメンバーで、このユニフォームで、試合に臨む「最後」という気持ちが込められた試合が多々あります。

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ただし、この「最後」とは、「このチームで」という前置詞が付きます。もちろん、このチームの最後が自分のサッカー選手としての最後、そんな子もいますが、次のステップで再度選手として高みを目指す子もいます。いや、我が愚息達のように、次はもう少し肩の力を抜いてサッカーというスポーツと向き合っていく子達もいることでしょう。そういう意味では、「最後」ではなく「節目」と言うべきなのかもしれませんが、どちらにせよ、一回戦で負けるようなチームでも、優勝を争うチームでも、それまで培ってきた技術と体力をぶつけ合う熱い試合が多いです。その意気を感じて撮ること、それが今の私の使命なのだと思ってシャッターを切り続けています。今週も来週も、彼ら・彼女たちに負けないように。

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wataru-wata

ジュニアユース様、おはようございます☆

団体競技では避けて通れない「このチームとして最後の・・・」がありますよね。
だからこそ伝統・・・と言うか、その学校の特色が引き継がれていくのだと思っております。
そして、OBとして後輩の活躍を応援してしまうのでしょうね。

ジュニアユース様の写真に魅せられるのも、そういった選手の気持ちを感じながら撮影されているからかもしれませんね。

私は単に被写体としてしか撮影していないので、そういう”気持ち”を入れて、撮影に臨んでみようと思います!!!
by wataru-wata (2018-11-12 07:45) 

ジュニアユース

wataru-wataさん、こんにちは。
個人競技に比べて団体競技には、難しさも楽しさも有ると思います。
そして学生スポーツには、必ず卒業という節目があります。
「筋書きのないドラマ」と言われますが、それら諸々の事情や感情を含めて撮っていくのが、私の使命だと思ってます。
今までも、これからも。

by ジュニアユース (2018-11-12 20:34)