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サッカー撮影120(縦か横か その4) [サッカー撮影]

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私はサッカーを撮り始めて丸17年を超えましたが、当初はサッカー雑誌に載っているような写真が撮りたくて、悪戦苦闘しました。当時はまだ、そういったHow To本も無かったし、自己で工夫・努力するしかなかったです。そこでまず私が注力したのは、ピントの合った写真を量産することでした。この時はまだ横撮影で、17年前の普及型機種では、最もAF性能が発揮できる中央1点のAFフレームで選手を追っていました。次にそれができるようになると、もっと大きく選手を撮りたい、という欲望が湧きました。大きく撮れれば、試合中に刻々と変わる選手の表情を克明に移し残すことができるからです。(何度も書きますが)サッカー撮影がプレイ中の選手の撮影ならば、それは人物撮影です。人物撮影に於いて、被写体の表情は極めて重要ですから、その為に縦撮影にトライしました。一年間撮って、90%縦撮影ということもありましたし、最初から上手く撮れた訳ではありません。毎試合撮っては家で反省、その繰り返しでした。しかしそこで培われたスキルが後々生きてきます。そうして縦撮影で思うようなシーンを撮れるようになると、気付いた点があります。それが、「横でしか撮れない画も有る」ということです。それ以降、私のサッカー撮影に於いて横撮影の比率が増し、今では縦撮影・横撮影の比率は6対4ぐらいになり、今に至ってます。

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人間の眼は左右に有ります。上下ではありません。従って、人の見える範囲は横長だと推測されます。見えた光景をそのまま形にして残すという意味では、横長写真が標準であろうし、それならば縦長写真は意図して撮る必要が有ると思います。また、写真が正方形ならば、縦か横かで悩むことも無いでしょうが、長方形だからこそ、変化や工夫を加えることができるのだと思います。その点をサッカー撮影として、これまで作例を交えながら書いてきたつもりです。

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今回、「縦か横か」というテーマで書き続けてきましたが、結論としては、どちらもアリだと思います。ただ、縦で大きく撮ることができるスキルの持ち主なら、横でも大きく撮ることが可能でしょう。逆に、横でそこそこ撮れたとしても、縦で十分な大きさの画を得るのは難しい。それはこれまでの私の経験です。多くの方が最初は横撮影から始められると思います。そこでしっかり撮れたとしても立ち止まらずに、縦撮影に挑戦して欲しくて、今回の記事となりました。そして、縦でも横でも、時と場合に応じて十分な画が撮れるなら、構図を考えたり工夫したりする撮影者の余裕、更なる向上心が生まれると信じているからです。

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縦で撮るのと横で撮るのでは違います。その点を留意して使い分けることをお勧めします。

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wataru-wata

ジュニアユース様、おはようございます☆

>しかしそこで培われたスキルが後々生きてきます。

たった1行の言葉ですが、1生分の重みがありますね!!!

知識であれば一晩の丸暗記で何とかなる事もありますが、こと技術になると積み重ねかと思います。

趣味も仕事も一緒ですが、技術系の人間として「腕、みがけよ!」と叱咤激励されました☆
by wataru-wata (2020-02-25 08:51) 

ジュニアユース

wataru-wataさん、こんにちは。
いやいや、今回の記事も自分で「偉そうなことを書いてるな~」って反省するところもありますね。
でも、このブログの基幹がサッカー撮影ですから、どうかお許しを。
この話、もう少し続きますので、お付き合いいただければ幸いです。

by ジュニアユース (2020-02-25 20:57)