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サッカー撮影123(縦か横か その7) [サッカー撮影]

トリミングの話が長くなってしまいましたが、元に戻ります。サッカー撮影において、縦撮影・横撮影、どちらもアリだと書きました。では、試合中に縦横の変更は可能でしょうか。結論を先に申し上げれば、可能だと思いますし、積極的に使って良いと思います。

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縦撮影・横撮影に於けるメリット・デメリットについて、これまで述べてきました。それを踏まえた上で、自身の撮影目的、撮った写真の使用方法、使用する機材、撮影ポジションを含む撮影環境、それら全てを考慮して、縦で撮るか、横で撮るか、決めればよいと思います(この時に、トリミングは考慮要素には入れないこと)。しかしそうは言っても、試合展開はどうなるか分かりません。両チームの力量差が有って、ワンサイドゲームになる場合もあるでしょうし、拮抗した試合で延長戦までもつれ込み、時間経過に伴い斜光に悩まされるようになるかもしれません。そもそも、一方のチームだけ撮ればよいのか、両チームを満遍なく撮らなければならないのか、でも違います。横よりも縦の方が難しい、と書きましたし、大きく撮ることを念頭に置けば、縦と横では一試合撮っても撮影枚数に違いが出るでしょう。それらを考慮して横で撮り始めたとしても、途中で縦で撮りたくなるシーンが現れるかもしれませんし、またその逆もあるでしょう。そんなときには、縦横を柔軟に使って構わないと思います。たとえば下の①と②は、同じ試合で同じ機材で撮ったものです。

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サッカーは一旦試合が始まってしまうと、プレイが途切れることの少ない競技です。しかしそれでも、途切れることはあります。タッチラインやゴールラインをボールが越えた時やコーナーキックになった時など。僅かな時間ですが、カメラの縦横を変えるぐらいはできます。私の場合ですが、三脚座の有るレンズを使って、一脚をレンズの三脚座に直接付けて撮っています。この三脚座、ちょっとネジを緩めればカメラボディを、縦から横へ(またはその逆へ)簡単に回せます。かかる時間は僅か1~2秒でしょうから、試合中の縦横の変更は十分可能です(できる機種であれば、縦と横で別々にAFフレーム指定しておくと便利)。三脚座の無い望遠レンズを使われている場合、手持ち撮影なら縦横の変更は任意にできるでしょうし、一脚を使っているなら、ボディと一脚の間に自由雲台を付ければ、僅かな時間で縦横の変更は可能だと思われます。下の③と④の画も、同じ試合で同じ機材で撮ったものです。

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サッカーの試合にはハーフタイムが有ります。その時間を使って、設定や機材を変えることは可能です。例えば私は、撮り易いズームレンズ+横撮影で前半のうちに使える写真の枚数を稼ぎ、後半には良作狙いで単焦点レンズ+縦撮影、といったこともやります。勿論、スポーツは筋書きの無いドラマ、ですから、機材を前後半で変えたとしても、必要に応じて縦横は変えますし、縦でも横でも同じように集中力を保つ必要は有ります。下の⑤と⑥の画も、同じ試合で撮ったものですが、⑤はズームレンズ、⑥は単焦点レンズを使っています。

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写真は長方形。縦と横ではいろいろ違います。その違いを一試合の中でも、時と場合に応じて駆使してみるのも良いかと思います。

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