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トップガン・マーヴェリック「TOP GUN MAVERICK」 [本・映画・アニメ・詩歌]

本当は‍劇場で見ようと思っていたのですが、公私ともに夏過ぎから超多忙の日々を強いられていまして(もちろんサッカー撮影も毎週のように有り)、結局映画館へ行けませんでした。そんな折、レンタルDVD店を覗いた際に、間もなくレンタルが始まるとのポスターを見てしまいました。もちろんそれまで待ってレンタルしても良かったのですが、これはきっと手元に置いて何度も見たくなるに違いない、との確信から、ブルーレイディスクを購入予約。そして、見ました、見ました、3回。

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率直な感想を言えば、期待にたがわず、私が昨今に見た映画のなかで一番エキサイティングな映画でした。まず第一に、冒頭は黒背景に白文字でテロップが流れ(曲は前作と同じ)、その後これも前作同様の曲と共に空母カタパルトでの戦闘機離発着シーンが流れるのは、間違いなく前作のオマージュでしょう。前作(1986年)を見て好印象を抱いている方々(もちろん私もその一人)にとって、この最初の数分間だけで懐かしさと共にドキドキ感が滲み出てきます。第二に、CGも使っているのでしょうが、実際のF/A-18スーパーホーネットでの空戦シーンは緻密でド迫力。まあ36年前の前作に比べるのは無理があることは承知ですが、映像的にも現代で最高クラスの空戦シーンであることは疑いの余地は無いでしょう。第三に、クライマックスでは前作の主役機F-14トムキャットが登場(搭乗)して現代の第5世代戦闘機とのバトルになるのは、これもきっと前作愛好者へのプレゼントなのでしょう。確かにF-14は現代では既に退役した機種ですが、コレを持ち出す価値と意味は、物語的にも有ると思いました。第四にバイク乗りとして見た場合、前作の離陸する戦闘機の横を、当時最速の一台であるKawasaki GPZ900Rに乗ったトム・クルーズが疾走するシーンは記憶に残ってると思います。そして今作でも、ガレージで当時のままのフライトジャケットを着てレイバンのサングラスをかけ、おもむろにカバーを外せば、そのGPZ900Rが出てくるです(メーカーのカワサキ自身がレストアして提供したらしいです)が、これもライダーには感動ものです。ちなみにその後に前作と同じ、離陸する戦闘機と並走するシーンが出てきますが、それは現在のkawasaki最速車 Ninja H2 です。
ストーリーについてはネタバレになりますので、書きません。でもこの「トップガン・マーヴェリック」を見るなら、前作「トップガン」を絶対見ておくべきだと思います。当時はまだ若手俳優の一人にすぎなかったトム・クルーズ、彼が演じるマーベリックが親友で相棒のグースを失ったいきさつと悲しみをずっと抱えてきたことが、そしてそのグースの息子が登場することへの葛藤と苦悩が、この映画の重要ポイントだと思うからです。その印象的なシーンが、トップガンパイロットたちがバーでピアノに合わせて歌うシーン。時にメカ中心で無機質感が漂う映画や超人的な活躍物語の映画が多い中、過去を引きずる人間臭さを感じられ、それがこの映画のカッコ良さと対比されていると思われます。
もちろん突っ込み所も幾つか有ります。私が最初に思ったのは、「コレってトップガン? 半分ミッション・インポッシブルの要素が入ってないか?」でした。失われつつあるドッグファイト技術を鍛えるためのトップガンであったはずなのに、高難易度のミッションを遂行するためのトップガンになっていることで、そう思ってしまいました。それと、敵側が第5世代戦闘機を出しているのなら、こちらもF/A-18ではなく、F-35を出すべきでは、との思いも見終わってから過りました。その点は後日解説を見ると、撮影当時(2018年)ではF-35がまだ正式に運用されていなかったこと、F-35は電子線の塊のような戦闘機で、実戦では映画的に望むようなドッグファイトシーンにはならないこと、そしてF-35には複座が無いこと、などが理由だそうです。
まあ、ここで私が評論家もどきの感想を書いてもしかたないので、このくらいにしておきます。最後に、前作のライバル役アイスマンを演じたヴァル・キルマーが、闘病中であるにも関わらず出演したのも、前作ファンには感涙ものでしょう。戦争や戦闘を肯定する訳ではありませんが、間違いなくカッコ良く、感動的で、真にお勧め作品です。
(追記ですが、私が購入したのはブルーレイとDVDのセットだったのですが、この映画は4Kで見たいと思わせる作品でした。残念ながら我が家はまだその環境が無いので仕方ないですが)





既にYouTubeでは数多くの動画が載せられてますので、興味のある方はそちらをご覧ください。私としては、2点だけ載せさせていただきます。








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