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サッカー撮影13(Tv or Av その3) [サッカー撮影]

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例えば。
チーム撮りをしていて、その試合に出場した自チームの選手たちの写真を、なるべく多く残したい場合。一試合で多くの選手を撮るということは、一人の選手当りの撮影枚数は少なくなることを意味する。被写体となる選手が遠くて、多少小さくても、ジャスピンならトリミングで対処できるが、避けたいのが、ブレ写真を量産すること。ただでさえ一人当たりの枚数が少ないのに、ブレでボツ写真があると、その子の使える写真が無くなってしまったりする。1/800で撮っているつもりが、状況変化で一時的にせよ1/250に落ちてしまった事に気付かないと、肝心なシーンで被写体ブレということもあるからだ。元々が1/800で撮っているつもりでいると、手ブレをそれほど意識していないので、こうした場合に手ブレも起きやすい。逆にSSが上がって、1/1250になってしまった、ということなら、大した影響はなかったかもしれない。

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撮影者の意図を重視した「作品」狙いの場合もあるだろう。躍動感を狙って選手のブレた写真を撮ってみたい。ドリブルの際には背景が流れた写真が撮ってみたい。そんな時は、遅いSSで撮ることを想定してカメラを構えているので、意外と手ブレには気を使って撮っていたりする。背景をできる限りぼかして、狙った選手を際だたせて撮りたい。そんな場合、開放F値付近を使っていて、被写界深度が浅い事を承知で撮っているので、意外とピント合わせに慎重になっていたりする。いづれの場合も、カメラ側が勝手にISOを上げてSSやF値を変化させてほしくないだろう。

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サッカー撮影は変化する状況下での撮影と、前回書いたが、何もそんな状況ばかりとは限らない。サイドラインに沿って両チームの選手を撮る場合は、レンズを180度近く振っての撮影を余儀なくされる。しかし、ゴールライン付近に陣取り、一方のチームのみに狙いを定めた場合、レンズを振る角度は90度にも満たない。そうなると、極端な光量変化は少なくなる(ハーフタイムになるまでは)。選手の影がほとんど出ないような完全な曇天で、レンズを左右に振ってもパラメーターの変化が殆ど無く、しかも試合時間中はそれが保たれると予想される場合もある。そうした露出変化が少ない場合は、どのモードを使っても大差ないし、それならばと、撮影者の作画意欲を重視した画を狙う、ということも当然有りうる。
日が傾き、光量が少なくなってきていることに気付いても、プレーが続けられている限り、シャッターチャンスを逃すまいと、選手を追い続ける。そして開放F値でも適正露出が得られなくなった時、ISOを上げること迫られる(ISOオートやISOセイフティシフトを使っていない場合)。ただサッカーというスポーツは、プレーがほぼ途切れず続けられる。アウトボールになって、プレーが次に止まるのが何時なのかも予想できない。えてして、フッとレンズを下ろし、ファインダーから眼を離した隙に、貴重なゴールシーンが生まれたりするもの。こうした光量変化しても、試合終了まで選手の動きに集中できる設定の方が良かったのか、と後悔したりする。

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もちろん、ファインダー内に表示されるF値やSSを常に気にしながら、常に調整しながら撮影すれば良いのかもしれないし、失敗したくなければそうすべきだと思う。しかし、サッカー撮影において私が重要視しているのは、二度と訪れない一瞬のチャンスを、確実に切り撮ること。パラメーターを注視し続けるより、グランド内に散らばった宝石を探す嗅覚の方に、より多くの神経を割きたいところだ。前回書いた、能動的選択と受動的選択、状況と意図に応じて、そのバランスを考えながらの撮影を余儀なくされるのがサッカー撮影、といったところだろうか。

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