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たつ(経つ) [日々の徒然]

愚息は日々回復方向に向かっているようです。一人で行くと、途中で倒れる恐れがあるので、看護士さんに車椅子で連れて行ってもらったトイレも、今では普通に自分一人で行けるところまできました。ICUと自分の病室以外は行ったことも見たことも無かったので、「部屋の外はこんな風になっていたんだ」と言っていた愚息が、ゆっくりとですが、歩いて下の売店まで行って、嬉々として買い物ができるところまできました。事故後ここまで来れたのは、主治医の先生方の適切な処置と、本人の運と、そして皆様の温かい御心のおかげだと感謝しております。
振り返って見ればこの3週間ほど、本当に早かった。事故直後は、失明と半身不随の可能性が決して低くなかった事を思い起こせば、幾つかの幸運が重なったとはいえ、今の状態は夢のようです。回復具合と見守る私たちの心は、まさしく正比例の右肩上がりでした。しかし、ここまでに比べれば、今後の回復速度が鈍化するのは必定。このままドンドン&早く、と欲が出てしまいがちですが、当初の怪我の大きさを考えれば、性急に考えるのもどうかと思います。早く良くなって欲しい、早く元に戻って欲しい、という想いは隠しようもないですが、焦って追いたてるようなことになってはいけないと思っているのです。
この事故は間違いなく、愚息にとって、私にとって、我が家にとって、とてつもなく大きな出来事だったと思います。それで失ったもの・得たもの・分かったこと、たくさん有りました。愚息も私も、未だ充分には咀嚼し消化できない状態ですが、少し時間をかけてでもじっくりと、少し見方を変えてより広く、今回のことを振り返ってみたいと思っています。長い人生、それくらいは許されると思いますから。
多くの方から、言葉に言い表せないほどの御厚情をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
愚息は、私たちは、きっと幸せ者なのだと思います。

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