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実りの季節 [日々の徒然]

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はっきり言って、9月半ばまでは夏です。こんな時期に運動会をやれば、倒れる子が出てきてもしかたないと思うのです。私の小学生時代の運動会は10月でした。地球温暖化というやつで、それ以来ドンドン気温が上がっているというのに、日中炎天下で行う運動会が、前倒しされて9月に行われると、こうなると誰も予想しないのでしょうか。誰も対策を講じないのでしょうか。身近のサッカー小僧たちは、真っ黒な顔で元気に飛び回っていますが、そんな子ばかりじゃないですから。
と、ぼやいてみましたが、季節は確実に進んでいて、夕暮れが随分早くなり、セミの声はコウロギに変わり、木々の緑が移ろいゆく様を感じ始めました。こうなると、実りの時ですね。随分少なくなった我が地方の田んぼでも、今が稲刈りの最盛期のようです。これからは秋の食材が、食卓を賑わしてくれるのでしょう。もっとも、メタボなおじさんには、危険な季節と言えなくはないですが。
紅葉に向かう山々を、鮮やかと見るのか、虚しさを感じるのか、人さまざまだとは思いますが、まずは秋の味覚を堪能してから考えるとしましょうか。今年も厳しかった夏を乗り越えた、ご褒美だと思って。

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9月の街 [写真・撮影]

某掲示板で、「明るい単焦点レンズもあるとイイかも」などと書き込んだのですが、我が身を振り返ってみると、今持っているレンズでは、EF35mm F1.4 L が唯一該当。これ、最近は使ってないな~などと思って、7Dにこれ1本付けて出かけてみました。

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見上げれば、残暑の晴天。夏がゆく、と書きました。確かに暑いですが、夏の雲と秋の雲が混在しているようです。

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日本は四季折々の花を楽しめますが、こんな日陰の道端に咲く花は、人知れず咲き、いつの間にか散ってしまうのでしょうね。

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桜の季節には賑わう公園も、こんな昼日中には誰もいません。街中にあるのに、この静寂。これを人は、オアシスと呼ぶのでしょうか。

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まだ青々とした葉の中に佇む神社。残暑の日差しはかつてのように厳しいですが、静かです。きっとセミ達がいなくなったからでしょう。

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しっとりと走る電車を見送り、踏切をゆっくり渡れる余裕。喜ぶべきことなのか、嘆くべきことなのか。

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まもなく黄色に染まる予定の並木通り。待ち望んでいる人もいるでしょう。秋が早くきて欲しいような、でも・・・


やっぱり、EF35 F1.4Lは、私のお気に入りの1本です。

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天皇杯 追記 [写真・撮影]

そんな訳で、現在はこの天皇杯で撮ってきた写真を選別・編集しているところです。こうした作業、たぶん皆さんも毎回行っている事と思いますが、期待と落胆の繰り返しで・・・
まずは撮った写真を全部見て、使い用の無いボツ写真を削除するところから始めるのですが、水飛沫にピンを持っていかれて、肝心の選手がピンボケとか、レンズ前面に水滴が付いて一部にその跡が残った画とか、水滴をキチンと拭いたつもりがレンズが曇ったまま撮った画とか、やっぱり歩留まりは結構悪かったですね。
ところで私は、メインが1D4、サブに7Dを使っていて、全ての画をRAWで撮ったのですが、日中昼過ぎの試合の割にこうした天候ではISOを上げざるを得ず、ISO 400~ISO 1600ぐらいを使いました。こうなるとRAW現像の際には、ノイズリダクションをかけることになりますが(私はDPPを使ってます)、ISOがバラバラだと、一枚一枚ISO値を確認しながらの作業になって、こんな枚数だと結構な時間がかかります。それと1D4と7Dでは、ノイズの感じがちょっと異なっていたりするものですから、余計に。
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上の写真は、厳密に同条件で撮ったものではないのですが、まあ参考になるかなと思い、載せてみました。同じような画ですが、向かって左が1D4で右が7Dで撮ったものです。どちらもISO 800で撮っていますが、この値ではやっぱりノイズが出てしまいますから、DPPにてRAWからJPEGに変換する際、ノイズリダクション(NR)をかけます。DPPをお使いの方は分かっていただけると思いますが、現バージョンのDPPではNRプレビューにて、等倍で画を見ながら調整スライダーでその利き具合を確認することができます。その様子を下の載せましたが、う~ん、ちょっと小さすぎて分かりにくいですね(スミマセン、クリックするともう少しだけ大きく見えます。まあ、感じだけでも分かっていただければ)。
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7Dでは3枚目の数値「4」あたりがよさそうですが、1D4では利かせすぎですよね。私はいつも、同条件なら7Dの画の方に、1目盛ぐらいは多くNRをかけることが多いです。今回は便宜的に、輝度ノイズと色ノイズの両方を同値で動かしましたが、実際には別々に動かしたりしますし、ISO 1600以上になると、また効果差が変わってきたりしますので、両機を併用して撮っていると、なかなか後処理が面倒なのが分かっていただけるでしょうか。両機ともISO 100固定で全枚数撮れれば簡単で、DPPにはレシピを作って一括張り付け、一括変換の機能もあって、少ない手数で大量現像できるのですが、こんな撮り方だと手数をかけないわけにはいきませんよね。スポーツ撮影のように、一日に撮る枚数が多い場合は、実はRAWは向かないのかもしれません(それでも私はRAWで撮りますが)。
1D4と7Dは、2009年後半のほぼ同時期に発売開始された機種ですので、画像処理エンジンDIGIC 4は、ほぼ同じような性能を持っていると思います。そう考えると、やっぱりセンサーサイズの違いが、こうした結果を生むのでしょうか。APS-Cの7Dに比べれば、センサーがちょっと大きい1D4の方が、高感度ノイズ耐性には優れている、との評価は以前からありましたが、程度の評価は個人の感じ方次第として、実は私も同様な印象を持っています。
さて、もう少し頑張りますか。

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天皇杯 後編 [写真・撮影]

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台風の影響を色濃くした空からは、雨が断続的に降り続いています。それだけならまだしも、強弱をつけながら風も止むことなく、最悪のコンディションといえると思います。最高気温が26度と、この時期としては涼しかったことぐらいが救いでしょうか。
9年以上もサッカーを撮ってきて、悪い条件での撮影を強いられたことは何度かあります。それでも、傘やビーチパラソルを使えたり、テントの中からや学校の建物を利用して撮影できたり、と救われる部分はありました。今回は、サッカー場のピッチサイドですから、もちろん傘は使えませんし、JFA(日本サッカー協会)管轄の重要な試合ですから、スタッフも多く、雨風を防げるところからの撮影はムリです。小学生サッカーなら15~20分ハーフですから、意を決してその時間だけ我慢して撮る、ということもできましたが、天皇杯は45分ハーフ。最低45分間は雨中にさらされることを余儀なくされます。更に今回は、依頼撮影です。趣味で撮っていたり、チーム依頼なら、まあ適当に撮ってお茶を濁す、ということもできたかもしれませんが、県サッカー協会の年間最重要行事である天皇杯の撮影依頼ということで、手は抜けず、きちんと期待された結果を残さねばなりません。

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その雨も、上から下に降ってくれればよいのですが、横なぐりの雨です。今回も、1D4+EF400 F2.8 LISで臨みましたが、ピッチサイドでレンズを左右に振れば、あの深いフードをかいくぐって、雨粒がレンズ前面に貼りつきます。それに加え、ファインダーを覗く接眼部にも。さらに加えて、私は眼鏡をしているのですが、眼鏡にも。こうなると、ファインダーを通して得られる画がボンヤリで、ピントが来ているのかどうか確認できず、1D4のAF頼りで、あとは勘です。レインコートを着ているのですが、頭を覆うフードは風で飛ばされるので役に立たず、レンズ前面や眼鏡を拭く為のタオルをポケットから頻繁に取り出すために(中途半端に拭くとかえって曇りますが)、否応なくその都度雨が服内に入り込み、文字通り頭の先からつま先まで、びしょ濡れ。私の体はともかく、カメラやレンズは電子部品の塊ですから、大丈夫か?と心配になるのですが、こういった場合に有効なレンズ+ボディをすっぽり覆うレインカバー、私持っていないんですよね。僅かなビニール(シャワーキャップ)でレンズとボディの接合部をカバーしただけで、あとはキヤノンの言う「防塵防滴仕様」を頼りに、斜め頭上からたたきつける雨の中で45分間たたずみ続けるという、なんとも無謀な撮影に挑んだ次第です(ちなみに、記者の方々は、遠くのひさしの下から撮ってました)。
「無理しないでくださいよ」と、役員の方々から声をかけていただいたのですが、意外にも私の撮影意欲はまったく萎えておらず、雨でボヤッとした画になることを避けるため、雨粒や飛沫を鮮明に写すため、シャッター速度をいつもより上げて、撮影に臨みました。午後1時からの試合というのに、途中で急に暗くなったりして、ISOを上げることを余儀なくされましたが、ビニールに包まれたボディで随時のISO変更は面倒(Mモード+ISO AUTOにすればよかった)。まあ反省点はありましたが、雨の試合でしか撮れない画を目指して、苦戦しながらも集中力を切らさず、何とか義務は果たせたかな、と思っています。機材の不良や故障は幸いありませんでした(サスガ!プロ仕様の1D系)。試合時間90分で800枚ほど撮影。もちろん通常時よりも歩留まりは悪かったですが、そんな中から少し「飛沫の競演」を載せますので、雰囲気を分かってください(こんな無謀なこと、真似しないでくださいね)。

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