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成人の日 [巷の雑感・時の想い]

人は、生まれ出る時と場所を選ぶことはできません。そして多くの場合、逝く際も、その時と場所を自分で選ぶことはできません。自分の命なのに。
人は生まれてからたくさんの事を成し、喜びを得、与え、悲しみや苦行に耐え、享受し、子を産み、育て、そして去っていきます。それを成すために生を与えられたのに、自らの意志の届かないところで、その終わりは決められます。命とは、人生とは、何と無情なことでしょうか。
今日は成人の日です。私の住む街でも、会場となったホールに、多くの新成人が、振り袖姿、スーツ姿で集まって来ていました。彼ら、彼女たちから発せられる若さのエネルギーは、まばゆく輝いて見えます。ついこの間まで居た、老人病棟の光景と比べれば、何と対照的なことでしょうか。
みぞれ混じりの雨が降っていた、寒いあの日に比べれば、今日は暖かな日が射しています。愚息の姿は私の目の前の、華やかな新成人達の輪の中にあります。その想いや目指す方向は様ざまでしょうが、必ず来るであろう、それが何時なのか分からない日まで、しっかり地に足をつけて生きて行ってくれれば、それで良いと思います。もう、自分一人の足で歩んで行ける歳になったんだね、おめでとう。

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