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テニス撮影 [写真・撮影]

もちろんサッカーは年間を通じてコンスタントに撮り続けていますが、他のスポーツを撮るというのは、実に久しぶり。今回はテニスを撮りに行ってきました。
愚息2号のチームメイトの姉(高校生)がテニスをやってまして、「機会があれば撮ってね」と言われてました。なかなか都合が合わず、ズルズルと今まで来てしまいましたが、最終学年のインターハイ県予選になって、やっと撮る機会ができました。本当はシングルスを撮りたかったのですが、撮ったのはダブルスです。

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何と言っても難敵は、コートの四方を囲む金網。ネットやフェンスではありませんね、もっと太い、直径1cm以上ある鉄棒でできた鉄柵です。観客席の有るセンターコートなら、そんなものは無かったでしょうが、一般のコートはこの鉄柵越しの撮影を余儀なくされます。上の写真でその影響を分かっていただけると思います。レンズフードの先端を鉄柵に付けて撮るようにしましたが、動く被写体ですから、やっぱり多少は影響がでました。
スポーツ、それも女子となると、今のご時世、配慮が必要です。それも高校生の女子ということで、こんなオジサンが目立つ望遠レンズ(今回は、1D4+EF300 F2.8 L IS、7D+EF70-200 F2.8 L IS Ⅱ)で撮っていると、注意や勧告されるかなあ、と心配しましたが、保護者の方と常に一緒に居たおかげか、特にお咎めは無し。それでも本来は、大会本部へ行って許可を撮るのが本筋でしょう。サッカーと違って意外と静かですから、シャッター音が目障り、じゃなくて耳障りになりはしないか、と気になって撮影に集中できなかった点も、やっぱり経験不足でしょうかネ。

tennis2.JPG

サッカーと違ってワンプレーごとに止まりますから、その際の設定変更や移動などは容易ですし、選手の動く範囲もサッカーよりはずっと狭いので、捉えるのに苦労することはありません。今回はテニス初撮影ということで、安全策を第一に、まず最初はシャッター速度をサッカー並にして、徐々に落としていったのですが、絞りすぎると背景がウルサイですし(サッカーよりも選手と背景の距離が近い)、ISO100でF4.0・1/640ぐらいしか落とせませんでした。
今回はダブルスで、しかも一人の選手だけを撮れば良いので、1時間程の試合時間はあっという間に過ぎ去り、300枚ほどの撮影枚数。被写体捕捉とピント合わせに苦労はしませんでしたが、構図を工夫したりできる「引き出しの多さ」を持ち合わせていれば、印象的な画をもう少し増やせたかもしれません。が、その為にはやっぱり経験が必要ですね。それとやっぱりテニス撮影でも、一番重要なのは撮影ポジションだということを思い知らされました。
いや~、でもなかなか楽しかったです。機会があれば、ぜひまた撮りたいです。

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(上の写真: 1D4+EF300mm F2.8 L IS 焦点距離 300mm 絞り優先AE 評価測光 AI SERVO AF
絞り F4.0 シャッター速度 1/640  ISO 100 露出補正 -2/3 WB AUTO RAW )

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一輪 [巷の雑感・時の想い]

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路地裏の溝のなかでも

狭い天に向かって

背筋を伸ばして咲く

一輪の花でありたい




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サッカー撮影32(撮る価値) [サッカー撮影]

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県サッカー協会のご協力で、銀行のホールを利用してミニ写真展を行ったことは、以前このブログでもご報告しました。なかなか好評を頂いたみたいで、その後も他の銀行での展示が行われています。
このミニ写真展の件は、新聞や地元ケーブルテレビでも取り上げられ、その際には電話取材で応対しました。「どういった所を見てもらいたいですか?」との質問に、私は以下のように答えました。

「性別や年代を問わず、たった一つのボールを真摯にボールに向かう選手たち。その体全体から得られる躍動感、表情から得られる喜怒哀楽の感情。私はそれを美しいと思い、それを形にしたいと思い、シャッターを切りました。そんな彼ら・彼女たちに、サッカーの力強さ、素晴らしさを感じてもらえれば、と思います」

さて、「サッカーの力 in 三重2012」と題したこのミニ写真展、メインとなる大型パネルの他に、6点のサブパネル(B3サイズ)も展示されています。写真の選定にあたっては、2011年に撮った写真の中からベストを、というだけで、私に一任されました。で、その6点の内の1枚が下の写真です。

サッカー32-02.jpg

(1D4+EF400mm F5.6 L 焦点距離 400mm 絞り優先AE 評価測光 AI SERVO AF
絞り F6.3 シャッター速度 1/1000  ISO 400 露出補正 -1/3 WB Manual RAW ノートリミング)

小学生の全日本少年サッカー大会や、高校生の高校サッカー選手権などの全国へつながる大きな大会は、多くの方々に注目されますし、その県代表を決める決勝戦などは、沢山の観客の方々が見に来て、私としてもぜひ撮りたいシーンです。しかし、それ以外は撮るに足らない試合なのか、といえば、決してそうではないと思うのです。上の写真は、昨年の高校サッカー選手権一回戦で撮ったものです。強豪校などは当然シードされていますから、一回戦を戦わなければならないチームとは、名もない弱小校です。当該校の関係者以外には、大して話題にもあがらず、注目もされません。雨でも試合を行うのがサッカーとはいえ、踏み込めば足首まで埋まる泥田のグランド。踏ん張れないので、ボールを蹴ることもままならない劣悪な環境を強いられての試合ですから、サッカーと呼べるかどうか。それでもどうでしょう、そんな条件下でも、高校生活最後の試合を戦う彼らの必死さが、伝わってこないでしょうか。もちろん一回戦ですから、サッカーのレベルとしては低いのでしょう。けれど私は(決勝戦の写真も撮りましたが)、ボールに向かう彼らの意気は、決して劣っていないと思ったからこそシャッターを切り、そんな彼らを美しいと感じたからこそ、この一枚を選びました。

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練習試合より公式戦、一回戦より決勝戦、地区予選より全国大会、選手も周りも期待し、話題に上り、気合も入ります。しかし、勝ち進むにつれて高くなる、そうした舞台に立てるのは、一握りの選手だけ。その他大勢の選手たちが、志半ばで涙をぬぐっているのです。技術や運や実力が足らなかったであろう、そんな彼ら・彼女たちは、撮るに値するシーンは無かったのでしょうか。

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私はプロカメラマンではありません。大きな大会の決勝戦や強豪チームの試合、技術レベルの高い試合にしか、撮る価値を見出せないようなら、アマチュアカメラマンとしては失格だと思います。私は今、県サッカー協会のボランティアカメラマンをしています。決勝戦だけ撮ってくれれば、一回戦や二回戦など撮らなくていい、と言われたら、即座に辞めます。たとえサッカーの技術や実力が未熟でも、真摯にボールと向かい合う姿は(常にとは言いませんが)決勝戦にしか無いわけではなく、それは充分撮る価値があると思います。そしてそんな大多数の彼ら・彼女たちが礎となって、今のサッカーファミリーが成されていると思うのです。

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サッカー撮影の醍醐味は、常によい環境が用意されている決勝戦にだけ存在するわけではない、と信じています。土埃の舞う熱砂のグランドでも、小石が散らばる河川敷のグランドでも、蹴ることさえままならない泥田のグランドでも、これからも私は、できうる限り撮り続けて行こうと思っています。そんなサッカーファミリー達の、輝く小石の一輝を。

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日の丸 [日々の徒然]

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(7D+EF400mm F5.6 L トリミング有り)
昨日見た夕日です。
黄砂の影響でしょうか、こんな感じに見えるのは。
見事な「日の丸構図」です(笑)。


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