SSブログ

臨戦 [写真・撮影]

臨戦1.jpg

今日5月2日は、愚息2号の15回目の誕生日。私たち夫婦と愚息の3人で、こうしてケーキを囲むことができること、今年は格別な想いがあります。
愚息2号のアノ事故からまもなく1年になろうとしています。我が家族の中では、決して忘れることのできない出来事であり続けてはいますが、あの頃の筆舌に尽くしがたい重苦しい淀みは、霧散しつつあると感じています。ICUに居た数日間、たとえ車椅子生活を余儀なくされたとしても、無事退院できることだけを祈っていました。それが幸運と周りの方々の祈りによって、順調過ぎるほどの回復を得て、またボールを蹴る姿を見れたことの、何と嬉しかったことか。お見舞いに来てくれた仲間たち、千羽鶴を折ってくれたチームメイトたちと一緒にサッカーができる、そしてそれを撮影できる、何とも言えない感動と感謝の気持ちで一杯でした。今も勿論それは持ち続けている想いですが、次第に過去のものになりつつあることを感じています。
一カ月余の入院生活を経て、無事に退院でき、そしてまたサッカーをできるまで回復できた。よかったよかった、と愚息の物語はそこで終わってもおかしくはなかったはずです。でも、そうではなかった。サッカーができるまでになったのなら、怪我をする前のレベルまで戻せ、それができたなら、戦う集団の一員となれ、と所属チームの監督は、注意深く見守りながら負荷をかけてくれました。サッカーができ、チームの練習に参加できるようになって安堵感一杯の愚息に、それではまだダメ、更に先があると導いていただけました。私はこんな指導者に愚息を預けられたことを、心底感謝しました。先日、監督と二人だけになったとき、その謝辞を伝えました。監督は、「俺は、できるならヤレ!、ただそれだけだよ」と無骨に答えたのみでした。

臨戦2.jpg

さて私です。一時期撮る気も失せ、カメラを置いて、その分の労力を愚息のリハビリに費やそうか、と思っていました。それが幸運にも、再び剣を持ちて戦える状況をいただきました。しかし昨年末からの、私を取り巻くその他諸々の事情で、今一つ撮影意欲に火が付かない状態が続いていました。撮っていなかった訳ではないのですが、何となく中途半端で、「スポーツ撮影はスポーツ」の言葉通り、集中力とそれを維持する体力が必要なのに、それらが欠けていたと思います。しかしこのゴールデンウィークあたりから、各年代とも本格的に今シーズンが始まり、以降年末まで重要な大会が連続します。撮り続けると決めた以上、ここらで一発!、気合を入れ直さなければなりません。まずは、90分間集中力を保ったまま動き回れるよう、体調を整えることから始めます。
今シーズンに使う機材は、今までと同じ1D4&7D+サンニッパ&ヨンニッパ。この組み合わせで3シーズン目ですが、使い込んだ現状の機材に不満は無く、信頼感はこれまで通り、後は自分自身のみ。サッカー撮影を始めて丸9年が過ぎ、節目の10年目の今年、頑張ります。

臨戦3.jpg


nice!(2)  コメント(8) 
共通テーマ:趣味・カルチャー