パソコン不調

一週間ほど前から、どうもパソコンが不調になってしまい、あれやこれや原因を究明すべく悪戦苦闘している最中です。

普通に使っていて、再起動をかけると、パソコン自体は起動しているみたいなのですが、画面が真っ暗のまま、というのが症状です。電源を最初に疑ったのですが、それは問題無さそう。起動ドライブはSSDですが、まだ一年しか経っていないので、寿命という訳でもないでしょう。データ用のHDDも問題無し。パソコン内部をアレコレいじって、電源リセットをしたら起動したりして。そしてまた翌日には、同じ症状が・・・（トホホ）
そこで疑ったのが、実はちゃんと起動しているのに、モニター出力されていないのでは、と。疑惑の目を向けたのがグラフィックボードです。私のパソコンはCPU（Corei7 920）自体にグラフィック機能を持っていないので、グラフィックボードは必須で、GeForce9800GTXが購入当初から鎮座していました。これが不調の原因なのではないか、と。今の３画面にするために、古いグラフィックボードを追加して使っていたのですが、この古い7600GSだけだと、どうも問題は発生しないみたい。これは9800GTXが壊れたか、という結論に行きそうだったのですが、いや実はそうでもなく、再度9800GTX単体で起動させると問題なく、はてさて・・・
そうしてここ数日、無い知恵を絞っていろいろ試してみた結果、私の導き出した今のところの結論は、グラフィックボードを２枚挿しすると、両方のボードの隙間が少なく、熱が籠ってうまく出力できなくなるのでは、というもの。現在は9800GTXのみで、モニターも２画面のみで稼働させていますが、この状態では何とか安定しているようで（まだ完全に安心はできませんが）。でも、３画面に慣れてしまうと、23inchの２画面でも狭く感じてしまうものですね。
このBTOパソコンも、2009年1月購入ですから、まもなく丸４年が経過します。毎日10時間以上稼働しているのですから、これまでいかに手を入れてきたとはいえ、ぼちぼちメインの座を明け渡す時期が来ているのかもしれません。今すぐ手を出せる懐事情ではないのですが、パソコンを仕事で使っている以上、稼働できないと即座に困ってしまいますから、最悪の事態になる前に、準備を進めないといけないかもしれませんね。

楽しくて

12月2日午前8時。グランドの緑の絨毯には、うっすらと霜が覆っていた。辺りの空気は凛として澄み、天空から僅かな日差しが届く。これからこの芝の上で、彼女たちの闘志がぶつかり合うことなど、まるで感じさせない静寂。
強い日差しの陽炎に揺れた真夏とは正反対の、肌を硬直させる冷気はしかし、澄み切った空気をもたらし、私と30ｍほど離れた彼女たちの間に、その存在を無くしている。レンズを通して髪の毛一本まで見える。空を覆うのは薄い雲。雨の心配も無ければ、逆光に悩まされることも無い。光を利用した作画はできないけれど、その分眼前で繰り広げられる戦いに集中できる。

試合開始のホイッスルと同時に、22名の選手たちが一斉に動き出す。時に早く、時にゆっくりと、時に激しく、時に声を出し、一つのボールを巡って動く。ゴールを目指してボールを運ぶ。そうはさせじと立ちふさがる。体と体がぶつかり合う。倒れても瞬時に起き上がり、また走る。相手の蹴ったボールを頭で跳ね返す。見方がボールを持てばパスを要求する。相手より僅かでも早くと足を延ばす。奪われてはならないと、迫る相手をブロックする。それら全てに、勝とうとする意欲を感じる。
戦っているのはピッチ上の22名だけではない。思わずベンチを飛び出して叫ぶ監督。懸命の応援の声を上げるスタンド。走り、止まり、笛を吹く主審。毅然と旗を上げる線審。試合を途切れさせないボールパーソン。それら全てが、この試合の参加者だ。そして、私も。
広いグランド上で輝いては瞬時に消え、また輝く。そんな宝石の煌めきのようなシーンを逃すまいとレンズを振る。時にファインダーから目を離して俯瞰（ふかん）し、煌めく場所を予測しては、狙いを定める。右手の人差し指は、自らの感性と直結している。理屈ではない。眩しいと思った瞬間には連写している。カメラの設定に悩むこと、工夫を必要とすることが無いこの状況では、そんな宝石探しだけに集中できる。しかもどうだ、同じシーンは一つも無く、更に今日のこの真剣勝負の場では、幾らでも輝いているではないか。まるで子供が木の実を探して野山を走り回るように、まるで子供が波打ち際で綺麗な貝殻を探し回るように、シャッターを切るのが楽しい。楽しくて楽しくて、しかたない。
サッカーを撮っていて、これこそが至福の時だと思った昨日でした。

第34回全日本女子サッカー選手権

今年もこの時期がやってきました、熱き女子の戦い、第34回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会です。

本日から２日間、当地で２回戦計４試合が行われ、県協会カメラマンとしては、今年最後のお仕事です。当県でのマッチメイクは、
12月1日
　11:00　早稲田大学vs北海道大谷室蘭高校
　14:00　ノジマステラ神奈川vsKochi ganador FC
12月2日
　11:00　福岡Jアンクラスvs関東学園大学
　14:00　JFAアカデミー福島vs大阪体育大学
です。遠路来ていただき、ホント感謝してます。
今年は、昨年の女子Ｗ杯優勝からU-20女子Ｗ杯、オリンピックと、女子サッカーに目が向けられる機会が多くなった年として記憶されることと思います。リーグ戦も終わり、今年最後の大会がこの全日本女子です。男子の天皇杯と同じように、なでしこリーグ所属の10チームと各地域予選を勝ち上がった22チーム、計32チームがトーナメント方式で優勝を争います。今回から、宮内庁より皇后杯が下賜され、優勝チームには皇后杯が授与されることとなり、決勝戦も昨年までの男子の天皇杯の前座とは異なり、単独でクリスマスイヴの12月24日に行われます。これらを見ても、女子サッカーに対する関心度の向上がうかがえます。
私は2008年からこの大会を毎年撮っているのですが、真剣勝負に掛ける彼女たちのプレーぶりは、男子に決して劣ることなく、充分その熱意がピッチサイドに伝わってくるものでした。しかし今日の撮影、ホント冬の撮影になったことを痛感しました。気温もさることながら、寒風が冷たい！　明日も寒いそうですから、防寒対策を十分にしていかないと。それに加え、観客数も淋しい。地方では、女子サッカーもまだまだです。皆さんも、もし近くで試合が行われるようだったら、ぜひ顔を出してみてください。