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入賞作品展 [写真・撮影]

昨年、第46回キヤノンフォトコンテストにて過大な賞を受賞したことは、このブログでご報告いたしました(そして、これにて一旦フォトコン応募休止も)。今回のコンテスト各部門の入選作品全てが展示される作品展が、昨年末から順次各地で開催されています。私の住居から最も近い名古屋では、3月13日までCANON GALLERYで開催されていました。もうこんなことは二度と無いだろう、と思い、最終日に覗きに行ってきました。

入選作品展1.jpg

さすがに国内最大規模のフォトコンテストだけあって、入賞作品はどれも見事で、見ていると今後の撮影のヒントになるものが多かったです。写真で何かを伝える、見る者に何かを感じさせる、そんな写真こそが作品である、ということをじっくり見ながら思いました。そんな作品を、ホームページなどで簡単に見れる時代ですが、きちんとプリントアウトされた画を肉眼で見る、という点の重要さ、新鮮さは、こうした写真展の存在意義であると同時に、応募する側にも多くの刺激がもらえますね。
さて、一点ちょっと気になったことを書かせていただきます。組み写真はともかく、単写真は上位入賞作ほど大きくプリントされて展示されていました。従って、今回のグランプリ「陽光」は最も大きく、横幅は80cmを超える大きさでした。この作品、主題である馬も大切なのですが、背景の山々の淡いグラデーションも重要なポイントだと思うのです。それが真近で仔細に見ると、粗いのです。この作品はJPEGで撮られたものかなあ、と思ったのですが、色ノイズが散見できるのと、粒状感が見られます。受賞作品は全て、原版の提出が義務付けられていますから、きっと展示作品はその原版からプリントされたものだと思います。どのようにプリントされたものかは分かりませんが、印画紙に焼き付けたというよりは、高性能な業務用インクジェットプリンターでプリントされたように思えました。全紙サイズより遥かに大きいこの作品(Kiss X4で撮られた)、たぶんISOもある程度上げて撮られたと思われますが、諧調表現を滑らかにする意味でも、もっと画素数が欲しい、ノイズリダクションをもう少し調整したい、という感じがしました。もしも5D MarkⅢで、RAWで撮っていたら、ここまで大きくプリントしても、そんな感じは見受けられなかったかも、と。もちろん、こんな大きさで応募したわけではないですし、審査時も同様ですから、これをもってこの作品の欠点という訳では決してなく、それにこんな近視眼的に見ること自体が間違っているとも思うので、あくまで「ここまで大きく印刷したら」の私的な感想です。一般ユーザーで、こんな大きさにプリントすることは非現実的でしょうしね。ちなみに手前味噌で恐縮なのですが、私の作品(約70×50cmにプリントされていました)には、そんな粒状感をうかがわせるものはありませんでした。が、この大きさにプリントするなら、もうワンランク画素数が有っても良い、と思いました。
昨今は、デジタル一眼レフカメラの性能向上も頭打ち、これ以上の画素数は要らない、といった声もあるようですが、全ての機種がそうなる必要はないと思いますが、一部の機種には更なる画素数と色のダイナミックレンジ向上の必要はある、と感じられた作品展でした。行って良かったです。

入選作品展2.jpg

せっかくCANON PLAZA 名古屋まで行ったので、ついでにセンサークリーニングも行ってきました。その話は、次回改めて・・・

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