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小学生の全国大会 [サッカーあれこれ]

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日本サッカー協会(JFA)の定める第4種(小学生年代)のチームを対象とした大会、しかも全国大会まである大会といえば、「全日本少年サッカー大会」でしょう。1977年から数えて今年で38回目で、この全国大会を目指して、現在は各都道府県代表チームを決める、熱い戦いが各地で繰り広げられていることと思います。もちろん我が県でもそうで、先週末の最終トーナメント戦を撮りに行ってきました。

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この「全日本少年サッカー大会」、過去を振り返れば、幾つかの大きな変更点が有りました。まず、2010年大会までは11人制で行なわれていましたが、JFAの主導で2011年大会より8人制に変更されたこと。そして東日本大震災の影響で、全国大会の会場が福島県のJ-ヴィレッジから静岡県の御殿場高原時之栖~裾野グラウンド(静岡県裾野市)になったこと、です。そしてもう一つ大きな変更点、来年度から開催時期が夏から冬に変更されることとなりました。
全国から都道府県代表チームが集まって戦う訳ですから、小学生サッカーの甲子園、的なものです。それなりの規模のサッカー施設を要することはもちろん、小学生がある程度の間、地元を離れられる期間が必要になります。こうなると、夏休みを利用するのが一番なので、従来はそうされてました。ただ、日本の酷暑の夏に、小学生に連戦を強いる身体的な負担はいかがなものか(小学生に体力勝負?)。また、夏に頂点の大会を持ってくることで、この大会以後の目標が無くなり、サッカーを辞めてしまったり、練習量やモチベーションが下がってしまいがちな状態への対策、等の問題点は以前から指摘されてました。そこで、来年2015年より都道府県の予選を11月に行い、全国大会は冬休みの12月下旬開催、となったのです。全国大会の会場は、雪の心配が無い鹿児島県で。
この変更は、個人的には大賛成です。小学生年代の選手の保護者の方(その経験のある方)には分かって頂けるかと思いますが、小学生選手にとってはこの全国大会出場が最大目的で、その過程で敗退してしまうと、後に半年近くも同チームの活動が続くのに、公式戦とはいえ地域のリーグ戦等で過ごさなければなりません。中学生や高校生では、その後に進学問題がありますが、小学生だとその点で悩む割合が少なく、逆に小学生ゆえに「やる気の維持」が難しかったりします。発育途上の年代で、ポッカリ空いてしまうのをJFAが見過ごす訳にはいかない、ということなんでしょうね。この全国大会が年末開催となれば、それまでモチベーションも続きますし、何より日々向上していく盛りの年代ですから、より成熟したチーム同士のレベルの高い戦いが見られそうで、当然指導やトレーニングにもそれを求められるでしょう。こう考えていくと、関係スタッフの苦労はあると思われますが、メリットの方が過大なように思われます。

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さて、それは来年以降のお楽しみ。県協会のカメラマンとしては外せない大会を、今年も撮ってきました。梅雨の時期で、天候が心配されましたが、当日は日差しがキツイ夏日。汗を飛ばして、涙を流し、全国大会への一枚のキップを巡って小学生たちが懸命に走ってました。会場に響く保護者の応援団の声。中学生以上では、後輩やチームメイトの応援は有っても、保護者の応援が大多数聞こえるのは小学生年代のみの光景ですね。我が子と一身になってサッカーに向かい合えるのも、小学生年代だけかも。それを見ていて、ちょっと羨ましくもなったりしました。我が子と一緒にこのピッチに立ったのは、はて何年前のことだったのだろうか、と。

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