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サッカー撮影74(それでも捕捉し続ける その6) [サッカー撮影]

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更に続けます。今回は5連写です。
いつものとおり、撮影データ記しておきます。
CANON 1D MarkⅣ+EF400mm F2.8 L IS
焦点距離 400mm 絞り優先AE シャッター速度 1/1250 絞り F3.2 評価測光
露出補正 -1/3  ISO 500  AI SERVO AF  RAW 高速連写モード(秒10コマに設定) 領域拡大使用

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今回の5連写もノートリミング画像ですが、ブログに載せるためにはサイズダウンしなければなりません。これではなかなか分からないと思いますので、指定した1点AFフレームを中心に拡大したものが下の画です。

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これでもまだ分かりにくいでしょうか。まず今回の5連写は、ピントが来たことを確認してから連写を開始しました。なので、1コマ目はジャスピンです。選手はその間動いていますが、2.3コマ目もジャスピン。しかし、4コマ目では微妙に外し、5コマ目ではピントがズレています(後ピン)。この連写で4&5コマ目は使えない画、削除対象です。前回のように、撮影者と被写体との間に割り込む選手も無く、背景にもそれほど引っ張られる要素も少ない状況です。AFフレーム辺りを見れば、走る選手が振る腕が影響しているようにも思えますが、被写体追従敏感度はいつもの「やや遅い」です。状況的にこの5連写は、全てジャスピンに持っていって欲しかった、というのが私の本音です。ただ、今回は5連写で止めてしまいましたが、もし6、7コマ目があれば、それがジャスピンになる可能性は高いと思われます。なぜなら、前回載せた状況よりもシンプルだからです。(AFフレームでしっかり捕捉し続ける必要は、もちろんあります)

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AI SERVO AF を使ってサッカー選手を連写していると、ピント合わせに及ぼす任意の要因が出現する・しないにも関わらず、こうした微妙にピントがずれた画とジャスピンの画が混在する、ということはよく有りますし、皆さんも経験されているのではないでしょうか。いやむしろ、今まで例に上げたようなハッキリしたピントのズレなどは稀で、こうした連写中に微妙にピンを外すコマの方が、実はよく見受けられるのではないでしょうか。ちなみに、1D4のC.Fn Ⅲ-3 は、0:ピント優先/被写体追従優先 にしてありますが、秒10コマの高速連写での結果を見ると、AFが必死にピント合わせをしようとしつつも、連写速度に追いついていない感が受け取れることがあります。初回にも書きましたが、たとえ人が走る速度よりずっと早い移動速度でも、一定速度・一定方向・その間の形状変化無し、という状況では、もっと確率良くピント合わせがなされるものと思われます。また逆にこのレンズ+ボディの組み合わせではなく、ズームレンズを使っていたり、もっと暗い状況だったり、テレコンを使っていたりすれば、連写でのジャスピン率がこれより下がることも予想されます。
繰り返しになりますが、カメラは撮影者の脳内を読み込む機能も無く、レンズを通して得た画のみで、AFセンサーに導かれた光のみで、ピント合わせをしようとします。その過程では(私は詳しくは分かりませんが)、これまでプロの膨大な使用経験からフィードバックされたアルゴリズムが働いていることと思います。そしてそれらトータルな性能がAF性能であり、それがこれらの結果を生みます。メーカーは新機種を発表する度に、AF速度の向上・精度の向上を謳います。それは裏返せば、AFがまだ発展する余地があることを意味し、100点満点ではない証拠です。測距が1回の(キヤノンでいう)ONE SHOT AFでは、ほぼ100点に近いかもしれません(そうでなければ、機械的な不具合の可能性の方が高いでしょう)。しかし、不規則に動き、その動きも一定でなく、動きながら形状変化するサッカー選手のような被写体だと、AFフレームを当てれば必ずジャスピン、とはいかない。いや言い過ぎました、ジャスピンにならない場合もある、というのが現状ではないでしょうか。

そこで・・・

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