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卒団式 [写真・撮影]

二学期の終業式の翌日、我が愚息2号の卒団式がありました。

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卒団式と言っても我が校では、形式ばった儀式が有る訳ではありません。三年生が下級生相手にエキジビションマッチを行い、慣れ親しんだグランドに別れを告げるだけです。それでも、この日の為に、夏に現役を引退した子達も勢ぞろい。三年生のフルメンバーが並ぶ姿を見て、私は嬉しさと懐かしさと、そしてもう二度と無いであろうという感慨に満たされました。
みんな一様に笑顔です。公式戦の、勝たねばならぬ緊張感も闘争心も感じられません。けれど、それぞれが居るべきポジションに散ると、面白いようにボールが走ります。最後の公式戦から一ヶ月以上も過ぎているのです。もう四ヶ月近くボールを触っていない子もいます。個々の微妙なボールコントロールや瞬間的な速さは見る影も無く、しかしそれでもチームとしての阿吽の呼吸は誰も忘れてはいませんでした。それが証拠に、下級生チームを一蹴。そしてその表情から、この仲間とサッカーをやる楽しさが滲み出していたこと、私は忘れないでしょう。

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愚息は自分持ちの18番ユニフォームを最後の公式戦の後に、後輩がどうしても欲しいというので、渡したそうです。なので、今日は借り物の26番です。

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勝たねばならぬプレッシャーの中を、何度も何度も潜り抜けてきた仲間です。そんな経験がこの子達を強くし、大人に押し上げたのだと思います。そして、それだからこそ、今日はこうして笑顔でサッカーができるのです。相手に勝つ、その闘志のぶつかり合いが感動を生むのがスポーツなら、こうして仲間と楽しむのもスポーツなのです。両方あってもイイと思います。いや、両方なくてはならないと思います。

愚息2号が、ユニフォームを着てグランドでボールを蹴るのは最後でしょう。そしてそれを撮る私も、大きな節目を感じます。愚息1号の時から数えて13年間、我が子の歩みと共にカメラマンとして撮り続けてきました。もちろん現在では、協会のカメラマンとしての活動も続けています。しかし来年からは、チーム専属カメラマンとしてのバックボーンが無くなります。それでも私は変わりなく撮り続けて行けるのか、今は分かりません。ただ愚息と同じように、今日を境に、少しカメラを持つのを止めようと思います。考える時間を持ちたいと思っています。

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