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キヤノン ガールズ・エイト [サッカーあれこれ]

3月3.4日の2日間、伊勢フットボールビレッジにて、第15回キヤノン・ガールズエイト東海大会が行われました。そしてこれが私の、今年の撮り始めとなりました。

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12歳女子の8人制サッカー大会で、都道府県別に選抜選手(トレセン選手)で構成されたチームで対戦します。私が撮りに行ったのは東海大会ですから、愛知・岐阜・静岡・三重の4県。まず、2つのブロックに分けてリーグ戦、そして順位決定戦が行われます。静岡や愛知はサスガ競技人口が多いのでしょう、4チームが出場ですが、我が県は2チーム。その点はちょっと寂しいというか、悔しさを感じた部分です。
何といっても、冠スポンサーがキヤノンです。キヤノン専属のプロカメラマンが来ていて、ご一緒させていただきました。12分×3ピリオド制でしたが、3面のピッチで同時進行、しかも休憩時間無し、ということで、試合が始まってしまえば終了までずっと撮り続けます。幸い天候には恵まれましたが、この2か月余りまったく撮っていなかった私には、思っていたより体力的にキツイ撮影でした(やっぱり歳を感じます)。

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この大会は小学生年代女子の集大成ともいえる大会で、年に一度、全国各地で行われています。今回私が撮ったのは東海大会でしたが、「高校生か?」と思えるような大柄な選手もいれば、まだ小柄なのに俊敏な選手もいて、この年代の指導の難しさの一面をちょっと感じた次第です。でもこの選手達の中から、未来の「なでしこ」に育ってくれることを願う気持ちは、関係者全員持っていたことでしょう。以前にも書いたことがありますが、頂を高くするには裾野を広くしなければなりません。閉会式で役員の方がおっしゃってました、「中学生になってもこのままサッカーを続けて欲しい」と。大会終了後、解散するにあたって指導者の方の口からも、同様の言葉が発せられているのを耳にしました。小学生から中学生になるにつれ、女子サッカー人口が急激に少なくなっている現状があります。中学生女子のサッカー部やサッカーチームが少ないのです。いや、全国的に見れば充実した県や地域が有るのかもしれませんが、この地方に住む私の眼から見れば、まだまだ全然足りない。せっかく小学生の時にサッカーを真剣にやっていたのに、中学生になって他競技に流れてしまっているように思えます。一朝一夕でどうかなる問題ではないと思いますが、関係者の皆さんの努力に期待したい所です。

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最後に。
ある試合終了後、移動するチームの中から一人の選手が私の所に走ってきました。「私の蹴ったボールがカメラに当ってしまって、どうもすみませんでした」と、見ず知らずの私に言って頭を下げるのです。確かに試合中、ピッチ脇で撮っていた私の一脚にボールが当たったのは確かですが、その試合を撮っていたのですから、避けなくてはいけないのは私の方です。いつもは簡単に避けていたのに、その時は片膝をついていたので咄嗟に動けず、一脚部に当ってしまったのですが、実害はないのです。この子は「まずいことをしてしまった」と思いながらプレイをしていたのでしょうか。それならば謝らねばならないのは私の方です。「全然大丈夫だから、気にしなくてイイよ」と言ったら、ペコリと頭を下げて走ってチームに合流していきました。十数年サッカーを撮ってますが、こんな経験は初めてです。そして、きっと指導者の方から、ご両親から、この子は真のリスペクト精神をしっかり教えられているに違いない、そう感じました。まだ12歳の女子選手、応援したい気持ちが沸々と湧いてきた、気持ちの良い二日間でした。

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(今回は、1DX2+EF200-400 F4+1.4x のみで2日間で3000枚程撮りました)

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