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新緑 2018 [日々の徒然]

サッカー撮影の話の途中ですが、ちょっと一服。

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私は今の季節が一番好きです。
春の桜も、秋の紅葉も美しいですが、私にはどうも、散る定めの儚さが感じられてしまうのです。
それに比べ今の新緑には、生き生きとした活力を感じます。
それは、著名な庭園や手入れの行き届いた庭木はもちろん、道端に見られる草木でさえ、新しい緑が好きです。
今日よりも明日、明日より明後日の方が、より緑濃く成長していく力強さを予感させるからです。

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サッカー撮影106(守りのズーム・攻めの単焦点 その4) [サッカー撮影]

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「守りのズーム」というテーマで書いてきましたが、ここらで中締めです。
サッカー撮影が試合中の選手を撮ることであれば、それは人物撮影です。人物を撮る際にどうしても、足の先から頭の先まで、体全体を入れた画を撮りがちです。それが悪い訳ではありません。特にチーム撮りをしている方には、選手の体の一部がはみ出してしまうような画ではなく、全身の画が必要な場合も多いことでしょう。ただ私はこのブログで、「できる限り大きく撮る」ということを勧めてきましたし、「サッカーをやっている風景にしてはいけない」とも書いてきました。そこまで小さくなくても、ファインダー内でそこそこの大きさに撮れていれば良し、とする考えは、「守りに入っている」とは言えないでしょうか。試合中の選手の必死の表情、真剣なまなざし、体全体から発する躍動感、飛び散る汗、ユニフォームの下から垣間見える筋肉、そういったスポーツ写真として大切な部分を薄めている、とは言えないでしょうか。
ズームレンズを使っているから、そうした引いた画が撮れるのであって、その根拠が撮影者のマージンを取るような消極性に由来しているならば、それは惜しいと思います。逆に、必要な画を撮りたいがために動く選手に相応してズーミングを駆使することは、撮影者の積極的な意図を感じます。

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サッカーの試合で、特に強豪チームと対戦した場合、相手に押し込まれ、守りの時間を長く強いられることがあります。試合は勝負ですから、まず負けない事を考えることは愚策ではありません。けれど必死に守っていても、カウンターチャンスを逃すまい、という意識を秘めた守りであるべきです。積極性を秘めた守りでなくてならないと思います。「守りのズーム」とは、「守ることもできる」という意味なのです。「守ることもできる」ということは、「攻めることもできる」ということを含んでいるのです。

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(今回も、掲載画像は全てズームレンズで撮ったものです)

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サッカー撮影105(守りのズーム・攻めの単焦点 その3) [サッカー撮影]

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前回に引き続き、もう一例載せます。今度は違う日(雨天)、違う試合で撮った写真です。今度は7連写です。
1D MarkⅣ+EF200-400mm F4 L IS 1.4x  (ノートリミング)
 シャッター速度優先AE 評価測光 露出補正 -2/3 シャッター速度 1/1250 F5.6 ISO 2000  焦点距離 可変(1.4x使用)

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ピッチサイドを駆け上がる選手を連写で撮ったものですが、撮影者である私は動いていません。Exif Dataからその時の焦点距離を重ねて載せました。背景を見れば分かるように、私が近づいてくる選手に対して、レンズを振りながら&ズーミングしながら連写していることがお分かりいただけると思います。
最初の560mm(テレ端400mm×1.4)のまま連写していたら、560mmの単焦点レンズを使っていたら、途中から選手が画面内に収まらずに、大きく切れてしまっていたことでしょう。何も、主たる被写体である選手が切れないよう全身を写さなければならない、という決まりがある訳ではありません。意図的に切ることは表現の手法の一つだし、何よりこれまで大きく撮ることを薦めてきた私ですから、被写体が切れること自体を否定はしません。ただここで私が言いたいのは、ズームレンズだから引くことができた、という点です。つまり、ズームレンズを駆使することで、画面からはみ出ること無く選手の一連の躍動する姿を撮り収められた、ということです。それは、切れそうな状況から「守った」とも言えるでしょう。

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広いピッチを縦横斜め不規則に動き選手が被写体です。つまり、撮影者と被写体との距離が常に変化している。だからこそズームレンズを使うのであって、試合中は指が疲れるくらいズームリングを小刻みに回し続けなければならないはず。その為のズームです。そしてその裏側には、より良い画を残したい、という熱意と要求、そして積極性が有るはずです。

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(今回も、掲載画像は全てズームレンズで撮ったものです)

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