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ハリアー GR SPORT ファーストインプレッション(その3) [車・バイク]

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エンジンをかけてみると、ノーマルとは明らかに異なる野太い音がします。かといって、チューニングマフラー程の音量も無く、パワーアップを狙ったものではなく、あくまでサウンドチューニングのレベルです。以前書いたように、エンジン関係はノーマルのままですから、出力もそのままです。そしてこんなGR SPORTにもベース車同様、アイドリングストップ機能も付いているんですね。
あくまでベースとなったのはハリアーの最下位モデルELLEGANCEですから、基本的に装備には期待もしていなかったのですが、それでもいろんな装備にちょっと驚かされた点が幾つか有りました。最近の車をお乗りの方には「当たり前だよ」と言われてしまうでしょうが、アイドリングストップ機能もそうだし、サイドブレーキが無いのも驚きました。今の車はサイドブレーキは自動なんですね。その作動をON/OFFするスイッチの横に有るのが「HOLD」スイッチ。これを押しておけば、信号待ちなどで停車した時に、ブレーキを踏んでいなくても停車状態が保持されます。都市部の渋滞などでは、ブレーキを踏んで停止している時間が長いですから、なかなか使える機能です。もちろんアイドリングもストップされますから、その間は非常に静かで楽。ちょっとでもアクセルを踏めば、エンジンがかかり「HOLD」モードが解除されて動き始めますが、それほど気になるショックや振動も無く(多少はあります)、この点でもこれらの機能は熟成されているのでしょうね。

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GR-SPORTにも、最近流行りの安全装置が付いているのですが、まだそれほど恩恵を受けたことはないので割愛します。ただ「レーダークルーズコントロール」については、なかなか使える装備だと思いました。高速道路で使用した場合ですが、ミリ波レーダーと単眼カメラで先行車を認識し、指定した車間距離(3段階で指定可能)を保ってくれます。昔からオートクルーズ機能というのはありましたが、指定した速度をセットすれば、アクセルを踏んでいなくてもその速度を維持してくれるだけで、ブレーキを踏めば解除されますし、実際にはよほど空いている高速道路ぐらいしか利用価値は無かったと思います。しかしこの車間距離を維持してくれる機能を持たせたことで、利用頻度は確実に上がり、使える機能になったと思います。例えば高速道路で100kmで設定すれば、自車の前に他車に割り込まれても自動で車間距離を取ってくれます(つまり自動でブレーキがかかって車間を確保、その後は前車の速度で走行)。前車が居なくなれば、指定した速度まで自動加速して、その後その速度を維持してくれます。その指定速度が、昔は100kmまでだったと思いますが、100km以上でも設定ができることに最近気づきました。例えば120kmで設定して追い越し車線を走っていれば、アクセルを踏まずとも120kmを維持してくれ、前車に追いついたら自動で車間距離を保持するように速度を落としてくれます。背後からもっと早い車に追いつかれて走行車線に戻っても、その走行車線の前車に合わせて車間距離と速度を自動で調整してくれます。その後、前車を追い越すために、また追い越し車線に戻ったら自動で指定した120kmに加速して、更にその追い越し車線で前車に追いついたり、再度走行車線に戻っても、常に自動でその車線の前車との距離とスピードを調整してくれます。つまりその間、ペダル操作が全く必要ではない、という機能です。もちろん過信や機械に頼り過ぎることの危険性は有りますから、最終的には自己責任で使う機能だとは思います。ただ、時代は確実に「自動運転」の方向に向かっているのだなあ、と思ってしまいました。

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その他にも、道路上の白線を認識する機能やふらつきを検知する機能、自動ハイビーム機能も有るのですが、長くなるので割愛します。それらの機能は、タコメーターとスピードメーターの間に有る「マルチインフォメーションディスプレイ」に作動状況が表示されます。通常は外気温や走行距離、燃費の表示され、ステアリングのスイッチで表示内容を変えられますが、このディスプレイが非常に目に付くので(まだ私が慣れていないせいかもしれませんが)、どうしても燃費を意識した運転になってしまいますね(それがメーカーの狙いでしょうが)。
こう書いてくると、「そんな機能は今や当たり前」と思われる方も、「車を操る楽しさをスポイルする」と思われる方もいらっしゃるでしょう。特にこの車はスポーツを名乗っていいるのですから、その点はどうなの? と問われそうですね。それは次回に。

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