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Sorry Kiss M、Hello Kiss X9 [カメラ機材]

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誤解の無いように書き加えておきますが、「Kiss M」が決して悪い機種ではないと思います。時代がミラーレスの方向に進んでいることは間違いないことですし、そのエントリー機としての機能は十分持った機種だと思います。ただそれにしては、まだちょっと割高感があること、EF-Mレンズ群がまだ乏しいこと、これまで何年もOVFの一眼レフカメラで撮り続けてきた私には違和感が大きかったこと、そして実際に使ってみてワクワク感が消失してしまったこと、これらが手放す理由となってしまいました(あくまで私の場合です)。結局、Kiss M は2ヶ月ほど我が手に有り、200枚程撮った状態で去っていきました。
現役引退を公表したKiss DX を再復活する案も浮かびましたが、今更引き返す訳にもいかないでしょう。このKiss M ダブルレンズキットを下取りに出して(中野の某カメラ店です)、当初の購入目標の「Kiss X9」を購入しました。Kiss Mの査定はもちろんAランクで、Kiss X9 はボディのみだったので、差し引きして数千円の差額が戻ってくることになりました。Kiss Mの購入は、以前書いたようにキャッシュバックキャンペーンを利用して、保護フィルム込で72000円程の投資でしたから、最初からKiss X9を買っておけば、一万数千円の無駄をしなくてもよかったのですが、これは「勉強代」として諦めることにしました。

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さて、Kiss X9 です。手元にあるKiss DXと比較してみました。まずは大きさ・重さです。キヤノンのHPで比較してみれば、X9の方が幅と高さが僅かに小さく、奥行きは薄い。体積比としては小型化されているのが下の写真で分かっていただけるでしょうか。でも思ったより大きさの差は少なく、実際手に取ってみればKiss DXよりも大幅に小型化された感は少ないです。12年かけてこの差ですから、一眼レフ機としては限界なのでしょう。これ以上の小型化には、どうしてもミラーレスの方向に行かざるをえなかった、ということが分かります。それより重量が、約510gから約406gに2割近く軽量化された点が一番感じるところです。

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一番大きな差は画像素子で、同じAPS-Cサイズながら、約1010万画素から約2420万画素になりました。我が手にある機種で、最小で最安機が最多画素数機です。APS-Cサイズセンサーは、まだ暫く無くならないと思いますが、画素数はもうこれ以上は必要無いのでは、と思ってしまいます。もし更なる画素数アップを図るなら、それなりのレンズ群を用意すべきでしょうし、メーカーがミラーレスに注力している現状では、それは望めそうもないですしね。
その他にも、違いはいろいろ有ります。
・記憶メディアがCFからSDに変わった(メディア自体の価格がこれほど下がれば、特に問題はないでしょう)
・常用ISOが、1600から25600まで使えるようになった(1600までというのが最大の欠点だったので大歓迎)
・液晶モニターが、2.5型約23万ドットから、ワイド3型約104ドットに、そしてバリアングルに(これって意外と使える)
・連写速度が、秒3コマから秒5コマへ(これでサッカー撮ってみようかな)
・オートライティングオプティマイザが使えるようになった(これも大歓迎)
・画像エンジンDIGICは2から7に(まだ撮影枚数が少ないので、その違いはよく分からないのですが)
その他にも、動画撮影機能やライブビュー、無線LAN機能などが追加されて現代風になっていますが、私はあまり使わないかな。ただ、ライブビューとバリアングル液晶モニターを使えば、ファインダー撮影できない頭上や地面付近での撮影もできますから、これはそれなりに使える機能なのかも。

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それに対して、AFは測距点の配置も数も変わっていませんから、ちょっと撮っただけではAFの進化は感じられません。まあ、12年も前の機種と比べれば、たぶん暗所での性能などで進化しているのだろう、と今は信じています。ちなみに、このKissX9付属のマニュアルは、まだ一切見ていません。キヤノンの一眼レフ機を使ってきた方なら、MENUを呼び出して直ぐに自分なりの設定ができるでしょう。それは新鮮味との裏返しなので、使いこなすワクワク感は希薄かもしれませんが、安心感は付与します。
まだインプレを書ける程の枚数を撮っていないのですが、総じてKiss DXからの12年に変化は、カメラとしての基本的な部分やキャラクター・立ち位置を考えれば「正常進化」だと思いました。そしてこれまでのように私は、EF-S 24mm F2.8パンケーキレンズを標準レンズとして付けて、物撮りやスナップに使っていくことと思います。結局、今年のテーマ「軽量化」については、約104g軽くなりましたから、まあヨシということで。
ただし、私は今まで通り殆どRAWで撮ると思いますが、6000×4000pixelの画はやっぱり大きく重い。この点の軽量化は・・・、また考えることにします。

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