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光るパソコン(新PC導入記 その7) [パソコン]

まだパソコンの話を続けるのか、と言われてしまいそうですが、私もこんなに長くなるとは思いませんでした。数年ぶりのPC購入ですので、どうかご勘弁を。今回で最後ですから。

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これまで何度か書いてきましたが、今年の私のテーマ「軽量化」に対して、PCの新規導入は操作感の軽さを狙ったものでしたし、スペック(パーツ選び)もその点を重視したつもりです。このPCが手元に来て一か月ちょっと経ちましたが、その目論見は十分達成されたました。そればかりか、操作感の軽さよりも「力強さ」の方がより感じるように思えます。
まずは、いつものソフトでWindows10やソフト類が入ってるCドライブの速度を計測してみました。向かって右側が旧PCのIntel SSD 180GB(5年半使用)、左側が新PCのSAMSUNG 970 EVO 250GN M.2(Type2280)です。

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5年半使ったSSDは、読み出し速度こそ当初の速度を保っていますが、半分以上埋まった状態では、この結果は仕方ないですね。それでも実使用にはまったく問題はありませんし、もう「HDDにOSを入れる」は昔話になりそう。それに対してM.2 SSDは、公称通りの性能を発揮していてくれることが分かります。実使用でも、Windows10の立ち上がりやソフトの起動速度共に、旧PCよりもグッと早い!。現在発売中の主要なマザーボードには、M.2専用のソケットが付いているはずですから、今後はコレが主流になっていくものと思われますが、M.2には熱問題がありますから、ノートパソコンや省スペースPCには、従来の2.5inch SSDが使われるかもしれません。私はミドルタワーのデスクトップなので、その熱対策のために5個の12cmファンを付けた訳です。
ただData保存用のHDD自体の速度は従来のままですから、HDDから読み込んでソフトで作業し、また保存という事をするには、HDDの速度がボトルネックになります。今回お世話になった近所のPCショップの店員さんによると、そうした作業場として値段が手ごろになった2.5inch SSDを使われる方が増えているとか。確かに、Data(私の場合は写真RAW Data)を一時SSDに入れ、そこで作業して一時保存、そうして編集作業が終わったDataをHDDに移動して保存、ということをすれば、かなり効率良く作業できるかな、と思いました。あいにく予算が底をついているので今すぐにはできませんが、いづれそうした「作業場としてのSSD」の導入を検討したいと思います。
旧PCのメインメモリー(DDR3-1600 8GBx2=16GB)を倍増(DDR4-2600 16GBx2=32GB)した件ですが、私の場合の最も重い作業であるRAW現像では、メモリー量よりCPU性能の方が要求されるのですが、その前段階であるRAW画像の選別において、旧PCの16GBは不足気味でした。サッカー撮影では一試合1000枚以上というののはザラにあり、数百枚のRAW画像を取捨選択する際にはキャプチャーでメモリーをかなり消費します。それが倍増した32GBでは余裕がかなり増しました。旧PCでは一作業ごとに再起動してましたが、新PCでは連続作業でもへこたれません。
そしてCPUです。私のPCで最も重い作業はRAW現像です。旧PCのIntel Core i7 4770(3.4GHz 4コア8スレッド)から新PCのIntel Core i7 9700K(8コア/8スレッド 3.6GHz TB時最大4.9GHz)になった恩恵は、そのRAW現像において時間短縮に如実に表れました。RAWの現像にかかる時間は、使用ソフトやレタッチの多さ、ノイズリダクションの掛け方等で変わりますから、あくまで参考値として見て欲しいのですが、1DX MarkⅡのRAW画像200枚をJPEGに現像するに要した実測時間は(今回はHDD速度がボトルネックになるので、SSD→SSDとしました)、
旧PC 22分15秒(1335秒)
新PC 13分43秒(823秒)
4割近くの短縮になりました。タスクマネージャーで見ていると、公称値の最大4.9GB近くまで上がっていることが確認でき、このCPUが当初の性能通りに働いてくれていることが確認できました。旧PCとて、我慢できないほど遅いわけではありませんでしたが、この旧PCを導入したのは、私が1D4や7Dを使っていた頃で、1600~1800万画素だったのです。この旧PC導入の際も「早くなった」とのコメントを書いたと思いますが、今や全て2000万画素オーバーのRAWですから、旧PCでの作業が重く感じられるのはしかたないことです。それがずいぶん軽くなりましたし、余裕も感じられます。時間が短縮されたからと言って、現像画像の画質が良くなる訳ではありませんが、数百枚のRAW現像が日常の私にとっては、随分とストレスの軽減になります。この点が新PC導入の最大の目的であり、やはり5年半のCPUの進化(真価)を感じざるを得ません。

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さて、総括です。デジタル画像を扱っていく上で、パソコンは欠かせません。スマホで撮ることがほとんど、SNSへのアップが多い、という方ならいざ知らず、サッカー撮影という一度に大量の画を撮る、しかも全てRAWであることを考えれば、PCへの性能要求度は高くなります。PC関係の性能アップは、10年前に比べれば幾分鈍化した印象はありますが、それでも5年半という歳月は、その進化度を享受するには十分な時間でした。今回、Windows7のサポート打ち切りに端を発した新PC導入ですが、現時点で私のできる限りの予算をつぎ込んでの新PCは、期待通りの性能を見せてくれ、今後数年間は十分現役で頑張ってくれると確信しました。その為の、HDDを複数収納できるPCケース選択であり、各パーツの選択でもあったのです。確かに「光る」ことへの興味はありましたが、それは二次的なことで、今後使い続けることへの楽しみの部分でした。惜しむらくは、もう少しモニターに予算を割きたかった、とい点がありますが、何事にも予算というものがありますから、ここは仕方ないと妥協することにします。それでも、WQHDのツインモニターは広大な作業スペースで快適ですし、CPUは複数ソフトの平行作業にも耐えてくれます。総じて、今回の投資効果には十分満足しています。後は、今はデフォルト設定のUEFIをいじってみたいのですが、まずはWindows10に慣れることが先決ですね。
この連休が過ぎれば、重要なサッカー大会が連続します。毎週撮影です。そんなヘビーな状況にも、十分受け止めてくれる力感のあるパソコンを手にしたのですから、後は一枚でも多く良作を撮るのみ、ですね。

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