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EF400mm F2.8 L IS Ⅲ(その4) [カメラ機材]

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カメラバックに入れる時、取り出す時、以前のヨンニッパⅠ型ではグッと腕に力を入れなければならなかったのが、このⅢ型ではヒョイと持ち上げられます。レンズ重量が半分程度になったのですから当然と言えば当然なのですが、逆にボディの重さを感じてしまう。でもこれは錯覚で、レンズの重心がマウントよりになった為で、サッカー撮影でいつも使う一脚に付けてみれば、それが良く分かります。
さて、では1DX MarkⅡ(1DX2)に付けてサッカーを撮ってみました。今回は開放F値での描写力を見るために、敢えてAvでF2.8に設定して撮ったのが下の画です(ノートリミング)。撮影データも記しておきます。
下の写真
1DX MarkⅡ+EF400mm F2.8 L IS Ⅲ
絞り優先AE 評価測光 シャッター速度 1/2000 F2.8 ISO 320  焦点距離 400mm

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季節は春で、当日の天候は今にも雨が降り出しそうな曇天の人工芝グランドでした。AFはいつものAI SERVO AFでAFフレーム1点指定です。その指定したフレームを中心に、等倍に切り出したのが下の画です。

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等倍に切り出せば、ユニフォームの肩の部分がメッシュなのが分かるでしょう。約20m先の動き回る選手、その肌の具合までしっかり分かる描写力は、まぎれも無くヨンニッパのものです。これがⅠ型だと、開放F値ではちょっと甘く、ついF3.5辺りにしてしまうのですが、このⅢ型では開放F値のF2.8で得られるのです。その点が、軽量化と共に進化の証でしょう。
もう一枚載せます。今度は1D MarkⅣに付けて縦で撮ってみました。別の日に別の試合を撮ったものですが、これも開放F値です(ノートリミング)。撮影データも記しておきます。
1D MarkⅣ+EF400mm F2.8 L IS Ⅲ
絞り優先AE 評価測光 シャッター速度 1/2000 F2.8 ISO 100  焦点距離 400mm(換算520mm)

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この日も曇天で人工芝グランドです。換算520mmで選手がこの大きさですから、撮影者との距離は40m位と思います。この画も等倍に切り出したのが下の画です。

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曇天とはいえ初夏でしたから、真冬の澄んだ空気とは違います。被写体との距離がこの位有ると、介在する空気の影響を受けますが、開放F値でもユニフォームの縫い目までクッキリと解像するのはヨンニッパの実力でしょうね。
では、これも別の日に別の試合を撮ったものですが、ほんの少しだけ絞った画を載せます(ノートリミング)撮影データは以下のとおり。
1DX MarkⅡ+EF400mm F2.8 L IS Ⅲ
シャッター速度優先AE 評価測光 シャッター速度 1/1600 F3.2 ISO 100  焦点距離 400mm

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この日も初夏で天候は晴れ。夕方での試合でしたから、斜光気味です(選手の影を見ていただければわかると思います)。これも等倍に切り出したのが下の画です。

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開放F値のF2.8の画も悪くないのですが、髪の毛の描写などを見ると、僅か1/3段絞っただけで更にシャープさが増すような気がします。

もちろん、ボディが1DX2でも1D4でも、AF速度は極めて速く、Ⅰ型と比べても全く同等。EF200-400よりは当然早いです。ISに関しては、私がサッカーを撮る際には常にOFFにしているので、ISの進化度は分かりません。なお、今回新品購入したⅢ型ですが、今のところ目立ったピントのズレは感じられません。
総じて、このキヤノンのヨンニッパⅢ型の性能は、私の期待を全く裏切らないものでしたし、もっと画素数が有っても十分対応できるとも思いました。さて、開放F値でもこの位の画を見せてくれるのなら、では1.4xテレコンを装着してどうか、期待が膨らみます。それは次回に。

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