SSブログ

CANON EOS R7 ファーストインプレッション(前編) [カメラ機材]

「これでサッカー撮れる?」、これがEOS R7で最初に撮った感想でした。これから順次書いていきますが、あくまで私個人の感想であること、まだ2000枚程しか撮っていない時点の感想であること、動画関係や通信関係の機能を使うつもりが無いので割愛すること、を踏まえてお読みください。なお、今シリーズは分かりやすくするために、少し大きめの画像を載せます。

R7-1-01.jpg

ほぼ同時期に手に入れたR3とR7。ミラーレス機初心者の私は、「当然、上位機であるR3の方が高機能だろう」との判断で、まずR7に慣れて撮り始めるところから始めました。下位機が満足に扱えなければ上位機はさらに難しいですから。
箱を開けて取り出せば、何と小さいことか。昨今の事情では、店頭で実機を見て触ってから購入、というのが不可能で、地方在住者としてはメーカーのショールームに行くこともできず、今回も通販での購入でしたから、実機を見るのは初めて。私の持っている最小レフ機であるKiss X9と並べても、さほど変わらない大きさです(性能は大きく違いますが)。ミラーを排除することがこれほど効果のあることなのか、と改めて実感しました。

R7-1-02.jpg

一応、18年間キヤノンユーザーで有り続けたので、基本的な設定用語やメニュー構成は分かっているつもりですが、今の機種にはマニュアル(取扱説明書)というものが付いていないのですね(関連ソフトの入ったCD-ROMも無し)。それはメーカーホームページからダウンロードしてください、ということらしいので、早速そのPDFをダウンロード。分からない点はそれを見ながら、とりあえずこれまでの経験で得た知識で設定してみました。そして実戦デビューですが、ちょうど中学生年代の公式戦(夕方からナイターの試合でしたが)が始まったので、R7+サンニッパの組み合わせで撮りに行ってきました。その日撮った一枚が以下の画です(DPPでのノートリミング画像)。

R7-1-03.jpg

キヤノン機を使い続けている私は、サッカー撮影の場合、高速連写モード、AI SERVO AF、AFフレームは1点指定+上下左右の領域拡大、というのが基本設定で、1DXから採用されたサーボAFの「Case」はその時次第で、今回は基本の「Case 1」。この設定のR7に、マウントアダプター+EF300mm F2.8 L IS USMを付けて撮った写真をDPPでAFフレームを表示させてキャプチャーしたのが上の写真です。コレ、AFフレームが大きすぎると思いませんか!?。上の写真のように、背景が単純で、被写体がある程度大きくて他選手が離れていれば問題無いとしても、ファインダー内の被写体がもう少し小さくてもシャッターを切る場合もあるし、複数の選手がファインダー内に入り込む場合などザラにあるし、狙う選手に絡む相手選手という場合もあります。そういったサッカー撮影で、1点指定でこのAFフレームの大きさというのは、どうにも扱い辛い。それが冒頭の「これでサッカー撮れる?」という私の声になってしまったわけです。上の写真ではAFフレームが分かりにくいかもしれませんので、ちょっと指定フレームだけを赤く塗って見ます。

R7-1-04.jpg

R7には8つのAFフレーム選択モードが用意されていますが、基本的には、スポット・1点(領域拡大を付けるか付けないか)・自動選択(選択範囲の指定)、の3つです。サッカー撮影では、狙う選手にしっかりピントを合わせて追従しながら連写する、これが最重要ですし、このブログで私はそう書いてきました。狙った選手にピンが来ていなければ即ボツ写真ですし、その他の選手にはボケてもらわないと大口径レンズを使う意味は無い、とも書いてきました。その点で、このAFフレームのサイズは大きすぎると思いました。比較としてフルサイズのレフ機である1DX MarkⅡ(1DX2)と、APS-Cセンサーのレフ機7D MarkⅡ(7D2)の画を以下に載せますので、AFフレームの大きさの違いが分かっていただけるでしょうか。

R7-1-06.jpg

上下の画は、7D2+EF300mm F2.8 L IS USM のDPPでのキャプチャー画像(ノートリミング)です。

R7-1-07.jpg

R7-1-05.jpg

上下の画は、1DX2+EF400mm F2.8 L IS USM Ⅲ のDPPでのキャプチャー画像(ノートリミング)です。

R7-1-08.jpg

1点AFフレームが大きすぎる、というのであれば、もっと小さい「スポット1点AF」を使えばよいではないか、との考えが浮かび、試してみました。確かにピンを狙う範囲が従来機並みに小さくなりますが、(やはり予想通り)スポット1点では領域拡大ができないことが仇となって、動体に対するピント合わせが非常にシビアになります。一言で言えば、ピーキーなAFになってしまい、歩留まりが非常に悪くなります。その中で成功例を一つ下に載せますが、このスポット1点AFは静物向きで、サッカー撮影で常用するのは難しいと思われます。

R7-1-09.jpg

上下の画は、R7+EF300mm F2.8 L IS USM のスポット1点AF、DPPでのキャプチャー画像(ノートリミング)です。

R7-1-10.jpg

下の画は1点AF(同様にDPPのキャプチャー画でノートリミング)で、まあ成功した方ですが、いつもこうできるとは限りません。

R7-1-12.jpg

さて、どうするか。キヤノンは以前からスポーツシーンの撮影においての強みとプロを含む多くのユーザーを持っていました。そのキヤノンが満を持して、動体撮影向けのミラーレス機を出したのだから、こんな結果で終わるはずがない。やはり、ちゃんと回答は用意されていました。

R7-1-11.jpg


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー