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サッカー撮影137(敗者たち 前編) [サッカー撮影]

この「サッカー撮影」記事で解説調が続いたので、今回は写真掲載中心で載せさせていただきます。

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試合終了のホイッスルが鳴る。それは、勝者と敗者が決定した瞬間。チーム専属カメラマンの方、そのチームを応援しながら撮っている方、勝者なれば選手と一緒に喜びの歓声をあげたい気分になることもあるでしょう。敗者なれば落胆の為にうつむいてしまうこともあるでしょう。しかし試合が終了した瞬間も、貴重なシャッターチャンスであることを忘れてはなりません。選手達がピッチを後にするまで、自らの気持ちはグッと抑えて、カメラマンとして冷静にその瞬間に向かい合わなければなりません。今回は、試合終了直後の敗者たちの画を集めてみました。

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サッカー撮影136(単独vs絡み その6) [サッカー撮影]

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「単独vs絡み」というテーマで私見を長々と書いてきましたが、ここで締めとさせていただきます。

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スポーツといっても個人競技の場合は、どうしても一枚の画に選手が一人ということが多くなってしまうのは自然なことでしょう。しかしチームスポーツの場合、複数人vs複数人で勝敗を競うのですから、一枚の画の中に複数の選手が入りることは多々ありますし、普通です。ただ場面的に、そのワンプレイに複数人が関与しているかどうかは其々です。背後に写り込んでいる相手選手・チームメイト、という場面もあるでしょう。また、サッカーというスポーツは、その試合時間が60分であれ、70分であれ、90分であっても、常に選手が全力で動いている訳ではありません。単独でボールをキープしていたり、単独でボールをゆっくり運ぶ場面も多く見られますから、それを撮れば、一枚の画に選手が一人、ということも珍しくありません。また、ボールを奪い合う競技といっても、相対する選手と距離がある場合も、体が接するような場合も様々です。激しいフィジカルコンタクトが躍動感や闘争心を感じさせる画に繋がることもあります。それらは一試合をプレイする選手であることには違いなく、「単独」であろうと「絡み」であろうと、撮るべきサッカー写真です。「単独vs絡み」というテーマで長々と書いてきましたが、それは相反するものではないと思います。

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最初に「単独」と「絡み」の作例を並べて、「絡みの方に魅力を感じる方が多いのでは」と書きました。しかし私は、「単独」とか「絡み」とかを特に意識して撮る必要は無い、と思っています。こんなことを言うと、これまで書いてきたことが無駄になってしまうように思われるかもしれませんが、サッカー撮影にあたって、自分の望む画、選手から意気を感じたシーンをシャッターチャンスとして捉え、結果的にそれが「単独」になったり「絡み」になったりするのであって、どちらかを狙う必要は無いと思っています。私は狙う選手にピントをしっかり追従させることに集中していますが、フィジカルコンタクトを伴う絡みに移行した際でも、その延長として、狙う選手を捕捉し続ける努力を続けることにしています。

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「単独」「絡み」両方撮るべきです。大切なのは撮影者自身の「引き出しの多様さ」です。この記事で、このブログで、私は「シャッターチャンス」という言葉を何度も使ってきました。「シャッターチャンス」とは何でしょう? その回答は撮影者自身の価値観や目的などの多岐にわたる要素が絡みますので、別の機会に記すことにしますが、「この瞬間にシャッターを切れば印象的な画になる可能性が高い」とか、「この選手のココは押さえておかないと」とかのイメージを、経験的に数多く持って撮影に臨むことが「引き出しの多様さ」に繋がると信じています。それは一朝一夕で身に着くものではないかもしれません。けれど、何度もトライし、その都度見直し、そして工夫して撮り続ける、その繰り返ししか得られないのではないか、と思います。

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サッカー撮影では、撮影者が欲するシーンを選手に要求することはできません。それ故、撮影者自身が「引き出しの多様さ」を持ってシャッターチャンスを数多く見つけ出し、それを逃さず撮る、ということが偶発性を低くし、上達への道標だと思っています。撮影場所が限定された時などに、他のカメラマンと並んで撮ることもあります。その際はどうしても隣のシャッター音が気になったりします。「えっ、なぜ今のシーンでシャッターを切らないの?」と思うことも、「しまった、今さっきはシャッターを切るべきだった」と思うこともあります。プロは目的を持って撮ります。無駄な画は撮りませんし、必要な画は撮り逃がしません。万人がプロ同等の力量を持つ必要は無いと思いますが、せっかくデジタルになって何枚撮ってもコストが変わらない環境なのですから、トライアンドエラーを続けて、「単独vs絡み」というテーマから抜け出て欲しいと思っています。

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サッカー撮影135(単独vs絡み その5) [サッカー撮影]

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前回は「絡み」の画で、相手選手の表情は分からなくても、撮影者が狙う選手の表情がしっかり撮れている画を紹介しました。今回は、競り合う選手双方の表情が撮れている「絡み」について書こうと思います。

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私は現在、対戦するどちらかのチームを撮れば良い、という立場で撮影はしていません。基本的には、対戦する両チームの選手が被写体です。しかし、ボールを競り合う複数の選手の動きを、同時に予測・把握する能力は持ち合わせていません。前回、「絡む選手を一塊として撮らない」と書きましたが、あくまで「基本的には」ですが、ボールホルダーである一人の選手を被写体として追従します。そうすれば自然と絡みのシーンに導かれることが多いことを経験的に知っているからです。全く知らないチーム同士の試合を撮ることは日常茶飯事ですが、それでもクライアントに満足してもらえているので、この方法を継続しています。

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もちろん、その絡みを撮ったとて、選手の顔や表情が撮れないこともあります。いや、絡みでは顔や表情が撮れないことの方が多かったりします。だけど、狙います。それに魅力を感じるので、数少ないチャンスを逃すまいと、試合中は集中力を高く保持して臨みます。そして、フィジカルコンタクトを伴う絡みが生まれ、両選手共がうまく被写界深度内に収まってくれ、そして更に両選手の表情がしっかり撮れれば、大満足ですし、撮った実感がグッときます。これこそがサッカー撮影の醍醐味だと思うのです。ただこう書くと、両選手にピントの合った絡み写真というのは偶発性に左右される、と思われるかもしれません。確かにそれは否定できません。けれど、その偶発性の割合を少なくすることは可能だと信じています。

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依頼撮影の場合、「AチームのB選手と、CチームのD選手の絡みの写真が欲しい。表情がはっきり写っているもの」というリクエストが来ることがあります。たとえ試合時間が60分であろうと90分有ったとしても、そのような絡んでボールを取り合うシーンはそんなに多く有りません。そしてその絡みを撮ったとて、狙う選手の顔や表情がしっかり撮れている、という画は更に少ないでしょう。そんな絡みの写真は難易度が高いし、偶発的要因に左右されることも有ります。しかし、それを狙うのなら、それに魅力を感じるのであれば、時にファインダーから眼を離してピッチを広く見て、シャッターチャンスの匂いがすればその選手の動きを追い、数少ないチャンスを逃すまいと、集中力を高くして臨むしかないと思います。ただ漫然と撮るのではなく、経験を重ね、自らが魅力を感じる写真とは何か、その「引き出し」を数多く持つことが、「シャッターチャンス」と思える機会を増やすことに繋がります。それこそが、偶発性を少なくする方法だと信じています。

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