さて、メーカー担当者との話の後、10日ほどして新7Dを含む機材一式が我が家に戻ってきました。
いつものように、綺麗に磨かれて戻ってきたレンズ群などは、一見すると新品に近い感じにも見えて、何だか気分イイですね。話はちょっと逸れますが、こうしてマジマジとレンズたちを眺めていると、何とも言えない高級感や緻密な工芸品に近い感触、そしてその所有に満足させられる感覚が、確かにあるなあ、と思ったりします。世には、こうしたコレクターがいるのも、何となく頷けます。カメラやレンズは写真を撮る道具、大切なのは機材ではなく撮った写真、と今まで思っていましたし、これからもそうだと思いますが、ちょっとそうではない価値観の存在も、ちょっと理解できた様な気もしました。
肝心の7Dは、私の購入したシリアル№02602*****から大幅に増えた、14608*****のものになってました。背面液晶モニターに保護フィルムを張ってあったのですが、新ボディにも貼ってありました。担当者が張り替え直してくれたのでしょうかね。メニュー設定などは当然まっさらの状態ですから再設定しましたが、シャッター音が少し高音寄りに変わったかな、CFスロットの蓋のバネが強くなったかな、レンズ装着の際のマウントの固さ、といったところに新しさを感じたりもしました。まだ本格的に撮った訳ではありませんが、異常や不良はもちろん見当たらなく、今後撮影を続けるうちに、また気付いた点が出てきたら、このブログでご報告しようと思っています。ちなみに、いくら新品交換になったとはいえ、店舗での交換ではないので、バッテリーなどの付属品などは以前のものを使うことになりますし、新ボディの保証書はありません。あくまで修理保証の範囲内で、ということでした。
ところで購入当初の初期不良などで、新品交換を要求される方の話がありますが、新品に交換されれば全て良し、というのはどうでしょうか。もちろん不良が無くなるのは当然としても、その新品とて大量生産された工業製品。製造誤差も当然あるでしょうし、アタリ・ハズレもあると思うのです。それよりは、メーカーでその個体を精査し、本来の性能が100%発揮できるようにキチンと修理・調整された物の方が、私的には信頼が置けるような気がするのです。確かに外観がきれいさっぱり新しくなったり(今回私の7Dも、ユーザーにしか分からない傷は当残無くなってました)、消耗部品が新しくなるといった利点が新品交換に有ると思うのですが、一般の電化製品などと違って、カメラという趣味性が強くて、センシティブな製品については、どうも私はそう思ってしまいます。7~8年前の話ですが、初めて買ったHDDレコーダーが購入直後に壊れました。メーカーのサービスセンターに持ち込むと、老齢の技術者の方が「買ったばっかりだから新品に交換してもイイけど、不安な部品は交換して、ワシらがキッチリ検査して組み上げるから、そっちの方がイイんじゃない」と言われたことがありました。そして、そうして修理してもらった製品は、今でも我が家で稼働中です。
何度も送ったり送り返されたり、カメラ・レンズが手元に無い期間が1ヶ月弱できてしまったり、と好ましい事ではなかったですが、気分一新!新調なった7Dを携えて、今週末も撮影に行ってきます。