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EF400mm F2.8 L IS Ⅲ(その5) [カメラ機材]

いわゆる「キヤノンの白レンズ」の由来である白い鏡筒カラーは目立つためのものではなく、本来の目的は炎天下での長時間撮影を強いられた場合の遮熱性をより高めるためです。私の使っていたヨンニッパⅠ型は、当時の標準的なちょっとベージュ色の入った旧来のものでしたし、1.4xEXTENDER Ⅱもそうでした。その1.4xEXTENDER ⅡをⅢ型にして、随分白っぽくなったな、と思ったのですが、このヨンニッパⅢ型は、それとも微妙に違う白です(EF200-400 F4+1.4xとも微妙に違う)。「炎天下での撮影をサポートするべく、レンズフードを含む外装には、遮熱性のある新塗料を採用しました」とのメーカーのアナウンスを聞けば、こうしたレンズ外装塗装も塗料自体に赤外線を通しにくいものを使用して進化しているのですね。下の写真で分るでしょうか。
ただ、レンズのネームプレートが金属板に刻印されて貼られていたのが、フォーカス距離目盛窓と一体化したデザインで、ちょっと控えめに感じるのは、私的には残念なところ。まあ、レンズ性能には全く影響しないものですが。

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これまで私が11年使ってきたⅠ型に比べてⅢ型は、開放F値から使える画が得られることを前回書きました。多額の投資の目的が、軽量化とこの開放F値での描写力であったのですが、その期待に十分応えてくれることは前回書きました。もちろん1/3や2/3位絞れば、更にシャープさが増しますが、1.4xテレコンを使うとなると、そうもいかない場合もあります。メインボディがAPS-Hの1D4からフルサイズの1DX2になって、焦点距離の不足を感じる場合は、この1.4xテレコンの使用頻度が増すことを想定して、キヤノン純正EXTENDERをⅢ型に買い替えたのですが、そのEXTENDER EF1.4xⅢを付けた画像を、前回のならって下に載せてみました。開放F値でノートリミング画像です。撮影データも記しておきます。
下の写真
1DX MarkⅡ+EF400mm F2.8 L IS Ⅲ+EXTENDER EF1.4x Ⅲ
絞り優先AE 評価測光 シャッター速度 1/1600 F4.0 ISO 125  焦点距離 560mm

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当日は薄日が差す天候で(選手の影を見れば分かるとおり)初夏で蒸し暑く、被写体との間に介在する空気はあまり澄んでいませんでした。ゴール前のゴールキーパーで、560mmで選手がこの大きさなら、被写体との距離は50m以上は離れていたと思われます。AFはいつものAI SERVO AFでAFフレーム1点指定です。今回もその指定したフレームを中心に、等倍に切り出したのが下の画です。

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もう一枚載せます。別の日に別の試合を撮ったものですが、これも開放F値でノートリミングです。撮影データも記しておきます。
下の写真
1DX MarkⅡ+EF400mm F2.8 L IS Ⅲ+EXTENDER EF1.4x Ⅲ
シャッター速度優先AE 評価測光 シャッター速度 1/1600 F4.0 ISO 640  焦点距離 560mm

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これも選手の影を見ればわかるように曇天で、ISO 640が示す通り、昼間なのに雨が降り出しそうな天候です。換算520mmで選手がこの大きさですから、やはり撮影者との距離は50m程だと思われます。この画も指定したAFフレームを中心に、等倍に切り出したのが下の画です。

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もちろん1/3~2/3段絞って、F4.5やF5.0で撮れば、もう少し鮮鋭度は増します。例えば下の画です。
下の写真(ノートリミング)
1DX MarkⅡ+EF400mm F2.8 L IS Ⅲ+EXTENDER EF1.4x Ⅲ
絞り優先AE 評価測光 シャッター速度 1/1600 F4.5 ISO 160  焦点距離 560mm

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これらの画を見て思うことは、以前私が持っていたヨンニッパⅠ型+EXTENDER 1.4xⅡ型の組み合わせから得られる画とは格段にレベルアップしている、ということです。この旧型の組み合わせで等倍で確認すれば、細部描写がベターっとした感じになってしまい、どうしてもテレコンの存在を感じざるをえませんでした。それが今回の新型ヨンニッパⅢ型+EXTENDER 1.4Ⅲ型の組み合わせでは、上に作例として挙げたとおり、十分に使える画が得られます。もちろん子細に見れば、テレコン使用の跡は見つけられるのですが、1.4xテレコンを使ってもこの画が得られる要因として考えられるのは、コントラストがあまり落ちないテレコンⅢ型の性能、ヨンニッパⅢ型とテレコンⅢ型のレンズコーティングの進化、そして相性等が挙げられると思います。このCANON EXTENDER EF1.4xをⅡ型からⅢ型に変えて正解でした。

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私は以前から、1.4xテレコンを使う以上、画質低下は避けられない、しかもそれは単焦点よりもズームレンズの方により弊害が出る、と書いたことがあります。それはあくまで私の実体験からなのですが、確かにEF200-400 F4 の内臓テレコンを使った時と使わない時の差より、この新ヨンニッパⅢ型が1.4xⅢ型を使った時と使わない時の差、両者を比べれば後者の方が少ないです。
では、テレコン使用によるAF速度の遅れはどうか、と言えば、それは確かに遅れます。それは連写時の歩留まりを見れば分かるのですが、でも旧タイプの組み合わせ(ヨンニッパⅠ型+EXTENDER 1.4xⅡ型)に比べれば、格段に進化しています。素のEF200-400 F4 と同じくらいでしょうか。EF200-400 F4 の1.4xをONにしたら、ヨンニッパⅢ型+EXTENDER 1.4Ⅲの方が確実に早いですから、このテレコン使用のAF速度の遅れの点でも、マスターレンズが単焦点よりズームレンズの方が弊害が大きい、と思います。

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さて今年の軽量化の本命として手に入れた、EF400mm F2.8 L IS USN Ⅲですが、確かに高価になりましたが、その点に目をつぶれば、確実に進化した性能を享受でき、私としては全く後悔しておりません。ただしこれまでの記述は、私がこれまで11年間使ってきたヨンニッパⅠ型との比較ですから、既にⅡ型をお持ちの方は微妙ですよね。Ⅱ型のメーカー修理保証期間まで使うのもよし、予算が有ったらⅢ型に買い替えるのもよし、ミラーレスのRFマウントのヨンニッパを待つのも良いかもしれません。
私はこれから先、このヨンニッパⅢ型と共にサッカー撮影を続けていくと思います。長々とEF400mm F2.8 L IS Ⅲ型について私見を書いてきましたが、これで一区切りとさせていただきます。お付き合い、ありがとうございました。

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EF400mm F2.8 L IS Ⅲ(その4) [カメラ機材]

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カメラバックに入れる時、取り出す時、以前のヨンニッパⅠ型ではグッと腕に力を入れなければならなかったのが、このⅢ型ではヒョイと持ち上げられます。レンズ重量が半分程度になったのですから当然と言えば当然なのですが、逆にボディの重さを感じてしまう。でもこれは錯覚で、レンズの重心がマウントよりになった為で、サッカー撮影でいつも使う一脚に付けてみれば、それが良く分かります。
さて、では1DX MarkⅡ(1DX2)に付けてサッカーを撮ってみました。今回は開放F値での描写力を見るために、敢えてAvでF2.8に設定して撮ったのが下の画です(ノートリミング)。撮影データも記しておきます。
下の写真
1DX MarkⅡ+EF400mm F2.8 L IS Ⅲ
絞り優先AE 評価測光 シャッター速度 1/2000 F2.8 ISO 320  焦点距離 400mm

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季節は春で、当日の天候は今にも雨が降り出しそうな曇天の人工芝グランドでした。AFはいつものAI SERVO AFでAFフレーム1点指定です。その指定したフレームを中心に、等倍に切り出したのが下の画です。

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等倍に切り出せば、ユニフォームの肩の部分がメッシュなのが分かるでしょう。約20m先の動き回る選手、その肌の具合までしっかり分かる描写力は、まぎれも無くヨンニッパのものです。これがⅠ型だと、開放F値ではちょっと甘く、ついF3.5辺りにしてしまうのですが、このⅢ型では開放F値のF2.8で得られるのです。その点が、軽量化と共に進化の証でしょう。
もう一枚載せます。今度は1D MarkⅣに付けて縦で撮ってみました。別の日に別の試合を撮ったものですが、これも開放F値です(ノートリミング)。撮影データも記しておきます。
1D MarkⅣ+EF400mm F2.8 L IS Ⅲ
絞り優先AE 評価測光 シャッター速度 1/2000 F2.8 ISO 100  焦点距離 400mm(換算520mm)

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この日も曇天で人工芝グランドです。換算520mmで選手がこの大きさですから、撮影者との距離は40m位と思います。この画も等倍に切り出したのが下の画です。

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曇天とはいえ初夏でしたから、真冬の澄んだ空気とは違います。被写体との距離がこの位有ると、介在する空気の影響を受けますが、開放F値でもユニフォームの縫い目までクッキリと解像するのはヨンニッパの実力でしょうね。
では、これも別の日に別の試合を撮ったものですが、ほんの少しだけ絞った画を載せます(ノートリミング)撮影データは以下のとおり。
1DX MarkⅡ+EF400mm F2.8 L IS Ⅲ
シャッター速度優先AE 評価測光 シャッター速度 1/1600 F3.2 ISO 100  焦点距離 400mm

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この日も初夏で天候は晴れ。夕方での試合でしたから、斜光気味です(選手の影を見ていただければわかると思います)。これも等倍に切り出したのが下の画です。

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開放F値のF2.8の画も悪くないのですが、髪の毛の描写などを見ると、僅か1/3段絞っただけで更にシャープさが増すような気がします。

もちろん、ボディが1DX2でも1D4でも、AF速度は極めて速く、Ⅰ型と比べても全く同等。EF200-400よりは当然早いです。ISに関しては、私がサッカーを撮る際には常にOFFにしているので、ISの進化度は分かりません。なお、今回新品購入したⅢ型ですが、今のところ目立ったピントのズレは感じられません。
総じて、このキヤノンのヨンニッパⅢ型の性能は、私の期待を全く裏切らないものでしたし、もっと画素数が有っても十分対応できるとも思いました。さて、開放F値でもこの位の画を見せてくれるのなら、では1.4xテレコンを装着してどうか、期待が膨らみます。それは次回に。

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EF400mm F2.8 L IS Ⅲ(その3) [カメラ機材]

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以前持っていたヨンニッパ(EF400mm F2.8 L IS Ⅰ型)をメーカーであるキヤノンの「安心メンテ」に出した後にテスト撮影した画があります。今回手にしたヨンニッパⅢ型でも、同じような画を撮ってみました。それが下の二枚の画です。使用ボディはどちらも1DX2で、開放F値であるF2.8で撮影。RAWで撮ってますが、現像パラメーターは同じにしてあります。

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ピントを合わせたコーンの劣化具合やその後ろの金網などで、どちらがⅠ型かⅢ型か、すぐにわかると思います。AFは中央1点指定ですが、その部分を等倍に切り取った画も下の載せます。

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撮影時期も天候も違うので、この画の比較だけで進化の度合いを云々するのは間違っているかもしれません。ただ、約30m先のコーンがここまで撮れるのなら(しかも開放F値で)十分ヨンニッパの実力を表していると思いますが、いかがでしょう。実はそれが重要でして、Ⅰ型に比べて重量が半分程度になったⅢ型、(前回書いたように)レンズ構成も大きく変わったⅢ型で、描写力についての不安が多少ありましたが、それは完全に払しょくされました(あくまでシロウトのテスト撮影ですが)。
このⅢ型を1DXに付けてファインダーを覗いた時に、それまでⅠ型に慣れた私の眼には「ヌケの良さ」を感じた、と最初に書きました。この「ヌケの良さ」というのが、言葉で説明するのが難しいのですが、単純な解像感だけではないボケも含めた画全体の感じの表現ですが、実際に文字にして説明するとなると、う~ん、なかなか適当な言葉が見つかりません。これが、いくらメンテしたとはいえ10年以上使い続けてきたⅠ型の経年劣化によるものなのか(蛍石は劣化すると聞いたことがありますが)、最新のⅢ型のレンズコーティングによるものなのか、分かりません。ただ少なくとも私の眼には、Ⅲ型は10年以上使ったⅠ型に比べ、同等以上の画を提供してくれます。しかも、開放F値であるF2.8でも十分に使える画を得られることは、確認できました。
では、私の本来のフィールドであるサッカー撮影に持ちf出してどうか、それは次回に。

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EF400mm F2.8 L IS Ⅲ(その2) [カメラ機材]

ヨンニッパ購入記の第二回目です。今回はちょっと、キヤノンのヨンニッパを振り返ってみたいと思います。

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キヤノンが電子マウントのEFレンズを世に送り出して最初のヨンニッパは、1991年のEF400mm F2.8 L USMです。その後、1996年に蛍石を採用したⅡ型にモデルチェンジ(私が最初に手にしたヨンニッパです)。そして、手振れ補正機能のISを搭載した、IS付きⅠ型が登場したのが1999年のこと。ここまでは、約10年の間に3モデルが登場する速さでした。きっとデジタル一眼レフカメラの登場で、技術革新が速かったのでしょうね。次のIS付きⅡ型が登場するのが2011年ですから、12年のスパンがあります。この頃には、一眼レフカメラは全てデジタルになっていましたから、従来のフィルムカメラでの使用は全く考える必要無く、デジタルでの使用に特化したモデルとして、蛍石レンズも2枚使用し、コーティングも変え、1520gの大幅な軽量化も施した、満を持した感じのモデルチェンジでしたから、ここからⅢ型までは少し間があると思われていました(少なくとも私は)。それが7年後の2018年にⅢ型が登場します。7年という月日は「性急すぎる」という長さではなく、十分基礎研究ができる長さですから不思議ではないのですが、理由の一つには、今後ミラーレス化を推し進めるため、製品化が完了しつつあるレンズを早急に送り出し、以後はRFマウントに注力するため、と考えられます。そう考えると、EFマウントのヨンニッパはこのⅢ型が最後かもしれない、との考えが浮かびました(あくまで私見ですが)。
もう一つの理由として、ソニーのヨンニッパの登場が挙げられます。SONYの「FE 400mm F2.8 GM OSS」が2018年6月に発表され、9月から発売開始されました(受注生産のようですが)。そのスペックで驚異なのは、世界最軽量をうたう2895gの重量と160万円(税抜)という価格。キヤノンのIS付きヨンニッパⅡ型の3850gに比べ1kg近く軽量化したのには、キヤノンも驚いたはずです。そこですかさず、同年2018年末にキヤノンは、2840gのⅢ型を登場させた訳です、価格も168万円(税抜)で。僅か55gの差とはいえ、最軽量の称号を奪還しましたが、価格もⅡ型に比べ40万円ものアップとなってしまいました。

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さて、上にに各レンズの構成図を載せてみました。私はキヤノンの技術者ではありませんし、そういった知識が豊富でもありませんので、あくまで素人の眼で見ての推測ですが、Ⅰ型からⅡ型への変更は、もちろんモデルチェンジには違いないのですが、レンズ構成的に同じ考え方での進化のように思えます。それなのに、1520gも軽量化しているのですから、その努力は並大抵のものではなかったと思いますし、故に12年の時間が必要だったのでしょう。そのⅡ型からⅢ型へのモデルチェンジは、レンズ構成も大きく変わり、最前面のレンズが大きいことは変わりませんが、その他のレンズをよりマウント側(後方)に配置しているのが分かると思います。これは、口径の大きなレンズ=重いレンズを少なくし、口径の小さなレンズ=軽いレンズの枚数を増やすことで軽量化を図った結果だと思います。同様の考え方は、ソニーのヨンニッパでも見られますから、Ⅱ型を登場させる際にギリギリまで軽量化してしまったので、これ以上の軽量化を図るには構成レンズ自体を小さくするしかなかった、ということでしょう。実はこのキヤノンのヨンニッパⅢ型と同時に発表・発売されロクヨンⅢ型(EF600mm F4 L IS USM Ⅲ)のレンズ構成図を見てみると、Ⅱ型に比べて同じように構成レンズがマウント側(後方)に配置しているので、構成レンズの小型化で軽量化を図るという同様の考え方で設計されたように思われます。
ユーザーとして、レンズの軽量化は歓迎です。Ⅰ型を丸11年使ってきた私は、撮影時はもちろんのこと、移動の段階から気合と体力勝負だったのですが、大きさは変わらずとも、このⅢ型はⅠ型の半分近い重量になったのです。しかも、外観はキヤノンの今風の色になりましたが、決して高級感を損なってはいませんし、キヤノンLレンズのオーラは感じます。しかし、軽量化で得られる画のクオリティが落ちたのでは意味が有りません。実写してみてどうか、が重要ですね。それは次回に。

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