SSブログ
サッカーあれこれ ブログトップ
前の3件 | -

ミニ国体 2023 [サッカーあれこれ]

国民体育大会(国体)はご存知のことと思いますが、今年2023年は鹿児島県で10月に行われます。私の関わっているサッカー競技については、各都道府県代表がそのまま出場できるわけではなく、地区予選を勝ち抜いたチームのみが出場できます。その地区予選が通称「ミニ国体」と呼ばれ、我が地域ではその開催が所属県の持ち回りとなっています。そして今年は当県です。一年で一番暑いお盆の時期に行われました。

ミニ国体-01.jpg

この酷暑の日中にサッカーの試合をする、しかも勝てば全国大会出場が決まるという真剣勝負。所属チームを離れて、選ばれた選手たちで構成された県代表チームは、春頃から強化練習と試合を重ねてきました。昨今では(他のスポーツもそうかもしれませんが)この国体に対する注目度が落ちているようにも感じますが、指導者の方々もチームの垣根を越えて、この県代表チームに携わってきましたので、その点でも意義ある大会だと思います。

ミニ国体-03.jpg

しかしこの酷暑の時期の試合ですから、熱中症対策をキチンと取るように大会規定で決められていて、35分ハーフの試合の合間にクーリングタイムが設けられます。それでも全国大会出場を掛けた真剣勝負ですから、無理をする選手も出てくるかもしれません。この過酷と言ってもよい環境下で試合を行うにあたり、今回は関係各位の尽力で、屋外テントの設置&送風機の設置&十分な水分補給、という措置が取られましたが、幸いなことに熱中症で倒れる選手は出ませんでした。しかし、ネットニュースで見ましたが、熱中症で救急搬送される人は、その殆どが既に十分な水分補給をしている状態で運ばれている、とか。熱中症予防にこまめな水分補給が叫ばれますが、もうそんな水分補給だけでは対処できないところまで来ているのかもしれません。一時的でも体を冷やせるエアコンの効いたロッカールームの有る競技場でなければ試合ができない、または気温の下がったナイターでないと試合ができない、そういったもう一歩踏み込んだ規定が必要な段階に来ているのでは、と思ってしまいました。今ちょうど甲子園で行われている高校野球でも、今年の大会から試合途中で選手の体を冷やす10分間のクーリングタイム(クーラーや送風機が置かれた涼しいスペースで体を冷やす)が設けられているとか。試合時間は短くとも、より体力消耗の激しいサッカーでは、野球よりも更に必須な設備・配慮・規定だと思います。それは悔いないベストパフォーマンスをサッカー選手たちに発揮してもらうためであり、「選手ファースト」を謳うならば、管轄する大人たちが努力すべき課題なのではないでしょうか。

ミニ国体-04.jpg

試合をする選手も大変ですが、撮るのも体力勝負です。年齢を重ねた体には、結構キツイものがあります。これまでの経験から十分な対策をして撮影に臨んだつもりですが、やはり加齢には勝てませんね。それでも選手たちの真摯で必死の姿をファインダーで追う楽しみは感じます。いつまで続けられるか分かりませんが、できる限り彼ら・彼女たちを追いかけたいと思っています。

ミニ国体-02.jpg

ミニ国体-05.jpg



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

ノーサイド [サッカーあれこれ]

ノーサイド.jpg

県サッカー協会のカメラマンとしては、試合中のプレイ写真だけでなく、試合後の表彰式や優勝チームの集合写真を撮ることも必要です。上の写真は、先月行われた小学生のサッカー大会の表彰式後に撮った写真です。青色ユニフォームと緑色ユニフォームのチームが決勝戦で対戦し、前後半を戦っても決着つかず、その後の延長戦でも決着つかず、最後にPK戦にて緑色チームが優勝となりました。この酷暑の中での激戦でした。全員が精一杯戦った末の結果でした。その表彰式後に各チームの集合写真を撮り終えた私は、帰り支度をしようとした矢先でした。決勝戦を戦った両チームが一緒に写真を撮りたい、と言うのです。そして撮ったのが上の写真です。ご覧のように2チーム2塊が一枚になるのではなく、両チームの選手たちが入り混じって一つの塊になっています。しかもみんな笑顔でした。こんなシーンは、サッカーを撮り始めて20年、県サッカー協会カメラマンとして様々な年代の大会を撮り続けて15年になりますが、極めて稀(2回目)なことでした。
以前のブログで、「敗者の表彰式」という題で記事を書いたことがあります。決勝戦で勝利したチームの選手たちは、保護者や応援者も含めて、歓喜の渦の中にいます。それに対して敗者の立場に追いやられた選手たちは、悲しみと落胆と後悔の念に苛まれています。試合とは、勝負とは、勝者と敗者を決めるもの。試合直後の表彰式は、時に残酷に見えることがあります。傍で撮る身として、察するに余りあるものがあります。しかし、今日は敗者でも、これから先ずっと敗者に甘んじ続ける訳ではない。今日は勝者でも、その勝者でありつづける困難さは尋常ではない。今日の敗者は思いっきり涙を流せばいい。今日の勝者は思いっきり歓声をあげればいい、そう思いながら、毎回表彰式の写真を撮っています。
ノーサイドとは、「試合が終われば敵も味方も関係なく、お互いの健闘を称え合い、感謝する」というラグビーの精神を象徴する言葉として使われ、耳にします。ただ、この言葉の持つ意味はラグビーだけに留まらないでしょう。他の多くのスポーツにおいても、試合や大会という勝負の場が存在する以上、この言葉とその意味は通じることだと思われます。確かに人の心は手のひらを返すようにはいかない。喜ぶ心を封じることも、悔しさを握りつぶすことも、試合直後となれば尚更、難しい。それでも、この言葉の意味を、存在理由を、理解して知っておくことは決して無駄ではないと信じます。
「俺たち仲間だから・・・」、撮り終えてカメラを下ろした私の耳に聞こえてきましたが、上の写真に写っている誰が言ったのかは分かりませんでした。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

Accreditation Card [サッカーあれこれ]

昔のことを語れば年寄り扱いされるのでやめておきますが、今はネット社会で、デジタル機器が無いと生活に支障が出るまでになりました。写真がデジタル画像になり、動画がスマホで簡単に撮れるようになり、そしてネットを使えば簡単に拡散表示できる時代です。それ故の問題点が指摘され、法整備も遅ればせながら追従する動きがあります。先日のニュースで「撮影罪」なるものが検討されているとか。簡単に撮れる、簡単に見れる、渡せる、拡散できる故のことでしょう。まったく難しい時代になったものだ、と溜息をついてしまいました。
そして自身の身分、立場、所在や所属を示すのに証明書が必要になる場面も多くなった気がします。昔からある「名刺」は、今やその役目を終えた感があり、それに取って代わって、顔写真入りの社員証などを仕事中は首からぶら下げている方の何と多いことか。ただの紙の名刺などは幾らでも、どのようにでも作れるので、顔写真入りのこうした身分証明カードが必須の時代となっていくのでしょうか。セキュリティ面でもICチップ内蔵のものが増えていくのでしょうか。それ故、マイナンバーカードを政府が強力に勧めているのでしょうか。これまでは自動車運転免許証があれば事足りた面がありますが、今後は全国民がマイナンバーカードを日常的に携帯する時代になるのかもしれません。
スポーツの撮影という、世間から見れば極めて狭い世界でも、気軽に撮れるようになった分、規制も厳しくなったように感じます。私が撮っているサッカーもそうで、少し前の話ですが、ある女子チームを撮っていたら、チーム関係者から詰問され、撮影理由や身分の提示を求められたことがありました。その際は所属協会の名刺を出して済んだのですが、顔写真の無い名刺などでは今後は通じないかもしれません。スポーツの中でも、女子体操や女子フィギュアスケートなどは、この点で以前からかなり厳しいことは聞いていましたし、昨今では陸上競技の女子アスリートも厳しくなりつつあるようで、サッカーもそれに近づいてきているのかな、と思います。地方の、しかもアマチュア学生の試合でも、写真撮影に対して厳しくなっていくのを感じます。良いことなのか悪いことなのか、一概には言えませんが、この時代ではしかたない面も有るでしょう。それとも、サッカーがメジャースポーツになった証と喜ぶべきでしょうか。

ADカード.jpg

ADカード(Accreditation Card)は以前から有りましたが、大会ごとに申請・配布されていたものが多かったです。今回私の所属する県サッカー協会は、顔写真入りのAD Cardを作成することになり、私も作っていただきました。県内の大会を撮りに行くと、2008年から協会カメラマンとして活動しているので、大会役員の方々の中に必ず顔見知りの方がいて、「顔パス」で入って撮っていることが多かったです(都度の撮影許可申請は必要です)。それがこれからは、この顔写真入りのADカードを必ず見せて入場することになるそうです。上述のような今の社会状況を鑑みれば、仕方ないことだと思いますし、身分提示の手間が簡略化したと思うべきなのでしょうね。
この県サッカー協会発行のADカードには、私の名前の横に「オフィシャル・カメラマン」と明記されています。サッカー撮影を始めて20年となりましたが、もう家族の記録として撮っている、趣味として撮っている、という立場ではなく、協会の一員として、オフィシャルという立場で撮っている、という証明証です。このADカード、「なかなか重いなあ」と思ってしまいました。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感
前の3件 | - サッカーあれこれ ブログトップ