SSブログ

SAKURA 2024 [巷の雑感・時の想い]

我が街にも、ようやく桜が咲きました。

SAKURA2024-1.jpg

今冬は暖冬傾向、という天気予報を昨年末に聞いた記憶が有るのですが、やはりそこは予報に過ぎず、今春の桜の開花は全国的に遅かったようです。掲載写真は曇天の本日撮ったものですが、6~7分咲といったところでしょうか。今週末が見頃になるでしょうね。

SAKURA2024-2.jpg

冬には冬の楽しみや美しさがあることは無論のことと思いますが、人工的な装飾を除けば、色の乏しき街並みだったところに一斉に咲く桜を見れば、春の訪れを感じざるを得ません。コートを脱いで街を歩けば、こんな所にも桜があったのか、と思わせられるほどで、桜の花を見つけるのには苦労しません。日本人は桜が好きなのでしょうね。

SAKURA2024-3.jpg

イメージとしては桜の花はピンク色ですが、実は白に近い色です。しかも花は決して大きくはなく、そういった意味では地味な花と言えるかもしれません。ただそれが、一本の木に数千数万、いやそれ以上の花を咲かせているところに、日本人は美を感じるのではないでしょうか。主義主張が強すぎない、個性を強調しすぎない、多くの仲間と共に咲き、その集合体として美を作り出している。「奥ゆかしさ」を表しているとも思え、それを美しいと感じるのは、極めて日本らしい。故に、日本の国花は桜なのでしょう。

SAKURA2024-4.jpg

ニュースで桜の開花時期・見頃時期を伝えています。それだけ多くの方が関心が有るということでしょう。実際に花見を楽しむとなれば、まず桜でしょう。それは、多くの日本人が未だ日本らしい心を持ち続けている証左とはいえないでしょうか。
秋の紅葉も、散りゆく定めにものの哀れを感じさせ、ひと時の光景に美しさを見出すのも日本人的と言えるかもしれません。桜とて、ひと時の美しさです。しかし、その花に替わってやって来る新緑は、次への期待と活力を感じさせます。

SAKURA2024-5.jpg

私は桜が好きです。この桜を愛でる心を持っていること、日本人らしい心を持っていること、それをいつまでも失いたくないと思います。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感