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Accreditation Card [サッカーあれこれ]

昔のことを語れば年寄り扱いされるのでやめておきますが、今はネット社会で、デジタル機器が無いと生活に支障が出るまでになりました。写真がデジタル画像になり、動画がスマホで簡単に撮れるようになり、そしてネットを使えば簡単に拡散表示できる時代です。それ故の問題点が指摘され、法整備も遅ればせながら追従する動きがあります。先日のニュースで「撮影罪」なるものが検討されているとか。簡単に撮れる、簡単に見れる、渡せる、拡散できる故のことでしょう。まったく難しい時代になったものだ、と溜息をついてしまいました。
そして自身の身分、立場、所在や所属を示すのに証明書が必要になる場面も多くなった気がします。昔からある「名刺」は、今やその役目を終えた感があり、それに取って代わって、顔写真入りの社員証などを仕事中は首からぶら下げている方の何と多いことか。ただの紙の名刺などは幾らでも、どのようにでも作れるので、顔写真入りのこうした身分証明カードが必須の時代となっていくのでしょうか。セキュリティ面でもICチップ内蔵のものが増えていくのでしょうか。それ故、マイナンバーカードを政府が強力に勧めているのでしょうか。これまでは自動車運転免許証があれば事足りた面がありますが、今後は全国民がマイナンバーカードを日常的に携帯する時代になるのかもしれません。
スポーツの撮影という、世間から見れば極めて狭い世界でも、気軽に撮れるようになった分、規制も厳しくなったように感じます。私が撮っているサッカーもそうで、少し前の話ですが、ある女子チームを撮っていたら、チーム関係者から詰問され、撮影理由や身分の提示を求められたことがありました。その際は所属協会の名刺を出して済んだのですが、顔写真の無い名刺などでは今後は通じないかもしれません。スポーツの中でも、女子体操や女子フィギュアスケートなどは、この点で以前からかなり厳しいことは聞いていましたし、昨今では陸上競技の女子アスリートも厳しくなりつつあるようで、サッカーもそれに近づいてきているのかな、と思います。地方の、しかもアマチュア学生の試合でも、写真撮影に対して厳しくなっていくのを感じます。良いことなのか悪いことなのか、一概には言えませんが、この時代ではしかたない面も有るでしょう。それとも、サッカーがメジャースポーツになった証と喜ぶべきでしょうか。

ADカード.jpg

ADカード(Accreditation Card)は以前から有りましたが、大会ごとに申請・配布されていたものが多かったです。今回私の所属する県サッカー協会は、顔写真入りのAD Cardを作成することになり、私も作っていただきました。県内の大会を撮りに行くと、2008年から協会カメラマンとして活動しているので、大会役員の方々の中に必ず顔見知りの方がいて、「顔パス」で入って撮っていることが多かったです(都度の撮影許可申請は必要です)。それがこれからは、この顔写真入りのADカードを必ず見せて入場することになるそうです。上述のような今の社会状況を鑑みれば、仕方ないことだと思いますし、身分提示の手間が簡略化したと思うべきなのでしょうね。
この県サッカー協会発行のADカードには、私の名前の横に「オフィシャル・カメラマン」と明記されています。サッカー撮影を始めて20年となりましたが、もう家族の記録として撮っている、趣味として撮っている、という立場ではなく、協会の一員として、オフィシャルという立場で撮っている、という証明証です。このADカード、「なかなか重いなあ」と思ってしまいました。

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