約8カ月の海外留学から愚息1号が帰国したことは、このブログでもご報告しました。ということは、この8カ月の間に海の向こうの多くのシーンと共に、愚息1号の手に渡ったKiss DX+TAMRON B005も一緒に帰国した訳です。このKiss DXは、私が2007年1月に購入したものですから、もう丸6年以上の稼働。それに加えて一昨年と今回の2回の海外渡航ですから、外観は手垢が付き、小傷も散見、ボタンの文字も欠け、内臓フラッシュがポップアップしない不良も。累積ショット数はそれほどでもないと思われますが、一度メンテしたいところです。前回、作品展を見に名古屋へ行ったことを書きましたが、その際にこのKissも含めて、手持ちボディを名古屋サービスセンターに持ち込みました。Kiss DX・7D・1D MarkⅣの3台のセンサークリーニング&無料でできる範囲のファインダー内清掃&累計撮影枚数の確認、以上3点を申込み、3時間程かかりましたが、当日持ち帰ってきました。もちろん有料で、1台1050円。
3台とも小傷は直りませんが、外観はきれいにクリーニングされ、ファンダーを覗いてもゴミは見当たらず、これで暫く気持ちよく撮れそうな感じがします。累計撮影枚数は、Kiss DX(約17600回)・7D(約25000回)・1D4(約82400回)で、自分としては思ったよりも少なかったです。ポップアップしなかったKiss DXのフラッシュも直ってました。いづれも、今のところシャッター周りに異常は認められない、とのことですから、この点でもちょっと安心。まあ、だからといって、この安心がずっと保障される訳ではないのですが。


さて、ここからが本題。愚息1号を「ちょっと話がある」と自室に呼びます。昨年のキヤノンフォトコンテスト受賞の際の副賞が、Kiss X6iレンズキットだったことは、このブログでもご報告しましたが、実はその箱は一度も開けないまま、この日に備えていました。
「この新品のKiss X6iレンズキットと、オマエが今使っているKiss DX+B005と交換しないか?」
というのが私からの提案。怪訝そうな愚息は、「6年前の機種より新品で現行機種の方が、性能的にイイんじゃないの?」と当然の疑問。もちろん親心として、より性能の良い機材を愚息に提供し、ステップアップして欲しい気持ちもあります。それに加えて私には、Kiss DXの方に魅力を感じる点もあるのです。それは大きさ。
以前このブログでもちょっと書いたことがありますが、キヤノンのエントリー機であるKissは、どうしてこんなにも大きく立派になってしまったのか、と。バリアングル液晶を搭載したこともあるでしょうが、ニコンやソニーのエントリー機は、女性が苦も無く扱えるように、もっと小さい。小さいと男性の手では扱い辛いとの評価も出そうですが、気軽にバック(カメラバックではない、日常用途のバック)に入れて、出会ったシーンをサッと撮る、という日常スナップ的な用途には、何といっても小さなボディが必須だと思うのです。一昨年、Kiss DXを愚息に渡してからは、そうした用途に7Dを使っていた訳ですが、7Dでは何とも大きく、重い。かといって、現行Kissでは大きくなりすぎて、私の触手を伸ばす魅力に欠けるし、ファインダーの無いミラーレスは嫌い。コンデジではレンズ交換の楽しみが無く、こんなスナップでもRAWで撮りたい。そんな状態で、新品のKiss X6iが無料で舞い込んで来たわけですから、上述のトレード話が私の脳裏に沸々と持ち上がったのは、実は自然なことだったのです。


上の写真で分かっていただけるかどうか分かりませんが、手に持ってみると明らかにKiss DXの方が一回り小さい。私には、1000万画素で充分、ISO 1600までで充分、連写秒3コマで充分、動画など必要ない。RAWで撮れて、手持ちレンズが使えて、この小ささの方が魅力があるのです。新品のKiss X6iを手に取っていろいろイジッテいた愚息1号から、苦も無く「了解」の返事を得た私は、内心ほくそ笑んだ訳でした。


今後しばらくは、この3台体制でいきます。
(PS:何だかキヤノンから超小型一眼の発売が噂されてますが・・・)