さて、Kiss DXに取り付けて、ちょっと撮ってみます。焦点距離40mmは、APS-C機だと換算64mmになってしまうので、これはちょっと長く感じることもあります。屋外で実際に使ってみると、もう10mmほど広角寄りになって欲しかった、というのが正直なところ。フルサイズでも使えるEFレンズなので仕方ないのかもしれませんが、APS-C機専用のEF-Sで出せば、30mmや24mmも可能だったのかも。でも、フルサイズ化を進めているキヤノンでは無理かな(レンズメーカー製で出ないかなあ)。最短撮影距離30cmは、物撮りには良いですが、だからといってマクロレンズ的に使うには、もうちょっと寄りたいと思ったこともありました。手振れ補正機能のISも無く、F2.8は単焦点として特別明るい訳ではないですが、このレンズの存在価値はこの薄さ・軽さにあるのですから、価格を考慮しても、リーズナブルな妥協点なのでしょうね。




デジタル一眼で使うことを前提に造られた最新のEFレンズですから、開放から使える、との評価はウソではなさそう。上の写真はどれも開放F値であるF2.8で撮ったものですが、ピント面はなかなか鮮鋭感があります。単焦点レンズを使う以上、ボケを期待したいところですが、これに関しては、特別素晴らしいという感じは受けなかったです。このボケは、EF50mm F1.4 USMやEF35mm F1.4 L USMの方がずっと豊かな感じです(当たり前か)。満開に咲いた、普通よりピンク色が強い彼岸桜を題材に、F値を変えて撮ってみたのが、下の写真です(手持ちなので、あくまで参考程度に見てください。BODYはKiss DXです)。