前回の「サッカー撮影」では、解説調だったので、今回は写真中心で。テーマは「雨中」です。


サッカーというスポーツは、たとえ雨が降ろうと試合が中止になることは稀で、従って雨の降る中での撮影を余儀なくされることはあります。
雨と一口に言っても、降り方はさまざまで、ポツリポツリ降る程度ならマシな方ですね。




この程度まで降ると撮影者は、一試合グランド脇で立ったままですから、ずぶ濡れになります。レインウェアの用意が必要ですね(グランド脇で傘はダメですよ)。





雨の日は当然暗いので、ISOを上げないとシャッター速度が稼げず、被写体ブレを招きます。と同時に、落ちて来る雨粒が点ではなく線になりますので、その点は留意しないといけませんね。ではどのくらいのシャッター速度なら、雨粒が点になるかは、これは雨の降り方、風の有無などによります。こればかりは経験を積むしかないかな。
線になったからといって一概にダメという訳ではありませんが。上の写真は1/500、下の写真は1/640です。


サッカー撮影では、撮影者と被写体との間に介在する空間が広いので、そこに存在する雨粒の量が多いと、写真のクリアーさに影響することもあります。下の写真がその例です。


雨粒はピント精度にも影響しますから、雨の日はその点も含めて要注意です。特にトリミング覚悟で遠くの被写体を小さく撮っても、ピントが来ていなくて使えない画になる確率は高いです。まあこれも、雨の降り方次第ですけど。
シャッター速度を上げて、これぐらいの大きさ以上には撮りたいですね。



さて、雨に本格的に降られたら、自分自身にも機材にも、しっかりした防水対策必須になってきます。もちろん、撮り難さは増しますが、雨中でも頑張っている選手たちには負けられません。





更に雨が強くなっていくと、もうノイズだか雨粒だか、分からなくなってきたりして。
このあたりが限界でしょうか。これ以上強く降ると厳しいですね。



コレ↓、雨ですよ。雪じゃありません。