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サッカー撮影139(試合内容と撮影枚数 前編) [サッカー撮影]

「撮影枚数は試合内容に比例するか?」、という問いに対する私の回答は、YESです。

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サッカー撮影において、「いつシャッターを切るか」は、撮影者が欲する、望む画が撮れそうな時です。そういったシーンが来る一瞬前から被写体を捕捉し、ピントが来たことを確認して連写する、眼前にそういったシーンが来てからシャッターを切っていたのでは遅い、ということは、過去の記事で何度か述べてきました。故に、撮れそうに感じた瞬間がシャッターを切る時です。そういった撮影者が欲する、望む画とはどんな画でしょうか。それは撮影者によって違いますので(撮影目的や撮った画の使用用途、価値観など)一概には言えませんが、選手の真摯で必死の表情や身体の動きから感じられる躍動感や力感、激しいボディコンタクトから得られる闘争心などが感じられるシーン、感情を爆発させたシーンなどではないでしょうか。撮影者は広いピッチ内を前後左右不規則に動く選手とボールを追いながら、そういった一瞬きらめくシーンを撮り逃がすまいと集中力を高めている筈です。そうであるならば、そういった望むシーンが多い試合ほど撮影枚数が増えることは自明のことであり、そうでなければならないと思われます。

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サッカー撮影とは試合中の選手を撮る人物撮影であることは、過去何度か書きました。その人物に対して撮影者は、表情・ポーズ・動き方などの指示を出すことはできません。目の前で繰り広げられる試合を戦う選手達が自発的に見せる一瞬一瞬の中から、撮影者が望むシーンを、見て、感じて、予測して、レンズを振ります。しかし撮影者が欲するシーンを何種類か用意して集中していたとしても、次から次へとそんなシーンが現れることもあれば、その逆もあります。その主たる要因は、その試合内容の濃さに有る場合が多いです。ここで言う試合内容の濃さとは、その試合にかける選手の意欲、意気の程度やその発現度合い、プレイレベルの高さ、対戦チームの力量の拮抗度、等によるものです。それらの高まりが試合を濃くし、撮影者により多くのシャッターチャンスを提供でき、結果として撮影枚数に反映するのです。

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もちろん、20分ハーフの試合と40分ハーフの試合では試合時間が倍違うのですから、後者の方が撮影枚数が多くなるのは当たり前です。では、同じ試合時間、同じ大会の準決勝より決勝の方が撮影枚数が多くなるのが当たり前か、と言われれば、それは必ずしもそうではないでしょう。撮影者が上記の意図で撮っているならば、望むシャッターチャンスは試合内容に左右され、決勝戦より準決勝の試合の方が濃い内容であれば、準決勝の方が枚数多くなっても不思議ではありません(ただ、決勝戦には他試合に無い要因が存在しますが)。

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総じて、接戦・熱戦・激闘と言われるような試合を撮れば、上記の理由により撮影枚数は多くなるでしょうし、それで多くならないならば、撮影者自身に責があると言われても仕方ないかと思います。

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