一昨日の日曜日(12月5日)から、全国各地で「第32回全日本女子サッカー選手権」が始まりました。我が県でも、毎年一回戦を開催しているのですが、今年もボランティアカメラマンとして撮ってきました。
全日本女子選手権は、なでしこリーグ所属のチームと、その下部のチャレンジリーグ、そして地方予選を勝ち上がった地域代表チームが、トーナメント方式でその年のナンバーワンを決める大会で、まあ言わば天皇杯の女子版といったところでしょうか。プロ・アマ問わず、クラブチームから大学・高校の女子サッカー部まで裾野を広げて行われる大会ですから、日本では最も大きな女子サッカー大会と言えるのかもしれません。男子の天皇杯に引き続き、この大会がこんな地方のサッカー場で行えるのも、県協会の方々の尽力によってでしょうが、おかげで私も間近で撮ることが出来るという訳です。今年も遠方から4チームが来ていただき、晴天の下で1回戦2試合を無事開催することができました。
しかし驚いたのが、2試合目に登場した「JFAアカデミー福島」チーム。あんな遠方から来るのも大変だったでしょうが、そのプレーぶりには驚かされました。ほとんど高校生と思われる選手たちは、運動量・敏捷性に加え、ボールを扱う基礎技術が実にしっかりしています。個々人の視野も広く、また連動性も申し分なく、しっかりした指導が植え込まれている感じがしました。大学生相手に、ほぼ思い通りのサッカーを行って6-0の圧勝。見ている私も、ため息が出るようなサッカーで、傍らに居た指導者の方は、「ビデオに撮って、ウチの選手たちに見せてあげたい」と言っていました。日本女子サッカーの未来は明るいかな。
ただ、じゃあこのチームがこの大会で上位に食い込めるか、といえば、それはまた別問題なようで。上手さと強さは違う、といったところでしょうか。百戦錬磨のなでしこリーグ所属のチーム相手では、まだ力強さが足りないか。
先月のアジア大会で金メダルを取ったように、日本女子サッカーはFIFAランク5位。男子に比べれば参加国がぐっと少ないのですが、充分強豪と言えると思います。なのに、どうも盛り上がりに欠けるように思えます。今回も観客数は少なかったですしね(まあ、田舎なのでしかたないですが)。この大会は3回戦までは入場無料なので、もし近くで行われるようなら、見てみるのも良いかも、とお勧めしておきます。特に、小中学生のお子さんをお持ちの方々には。
さて、県サッカー協会のカメラマンとしての活動は、この大会で年内は終了となります。振り返ってみれば、今年は結構忙しかった。例年の行事に加え、天皇杯2回戦や日本スポーツマスターズの撮影が加わったせいですが、残暑厳しい中での撮影を余儀なくされ、なかなかメタボのおじさんには辛いものもありました。PC内の画像を眺めてみると、撮影枚数自体は昨年よりも少ないのに、1D4導入でデータ量が多くなったせいで、なかなかHDDを占拠してくれています。
で、ウチの愚息の写真は、というと、何と8月から一枚も撮っていない。年末年始にかけて、遠征やら大会があるので、ここから少し挽回せねば!