「フットボールデー」、ご存じでしょうか。
9月10日が、JFAの創立記念日です。創立から90年近く経った今、全国47都道府県のサッカー協会は法人化をし、「JFA2005年宣言」の具現化に向けて進んでいます。その2005年宣言というのは、

というものです。
JFAフットボールデーはこれに基づき、サッカーファミリーの輪を広げるために、都道府県協会が主催し実施するイベントで、9月10日前後に全国各地で催されていて、我が県では体育の日の前後に毎年行われています。内容は各県で異なるのですが、我が県ではミニゲーム(小学生&女子)が中心。このところ、すっかり秋らしくなった好天の下、天然芝の上で思いっきり走り回っておりました。
私が中高生の頃は、もちろんサッカー部はありましたし、体育の授業でも盛んにやってましたし、サッカーという競技は既に、野球に次ぐポピュラーなスポーツでした。それでも、日本代表戦が毎回テレビ放送され、多くの観客でスタジアムが埋まり、その方々をサポーターと呼ぶ、なんてことはなかったように記憶しています。多大な尽力によってここまで来て、さらに上を目指していく姿勢が、この2005年宣言なんでしょうね。
人住む街には、必ず学校があります。そして学校には、グランドと体育館があります。体育館は屋内スポーツの場としてだけでなく、災害の時は避難所として、選挙の時は投票場として、生徒のみならず、その地域の住民のために多目的に使われます。第一に、一旦建ててしまえば、維持費は安い。それに比べグランドの芝生化という話は、費用がかかる・維持が難しい割には、もたらされるメリットが少ないと考えられているのでしょう。サッカーもラグビーもアメリカンフットボールも、本来は芝の上で行うスポーツ。それが前提でルールができていて、だからこそ、思い切ったプレーができ、日ごろ鍛えた力を出し切れる。そういった眼で見れば、バレーボールやバスケットボール、卓球などの競技よりも施設的に遅れている、と思えなくもない。
足の裏に芝の感触を感じながら、歩く。芝の上を思いっきり、走る。汗がにじみ出ても、芝の上を転がるボールを、蹴る。実に気持ちイイ。それをできる限り多くの方に体験してもらう事が、フットボールデーなのだ、と私は思っています。