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お年玉 [巷の雑感・時の想い]

子供にとってお正月の楽しみと言えば、凧揚げや羽根つき、というのは昔過ぎるでしょうか。お雑煮やおせち料理、というのも一過性ですね。やはり今も昔も、「お年玉」でしょう。特に昔と違って、元旦から営業している店が増え、福袋や初売りセールで賑わっているのを見ると、子供たちにとっても「お年玉」を当てにして、欲しいものを思い描いていることでしょうね。

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さて、上の画は私がもらった「お年玉」です。私が子供の頃にもらったものではありません。今から20年近く前のこと、小学生低学年の長女と長男(次男はまだ1歳)が二人で話し合って、いつも貰ってばかりでは悪い、と思ったのでしょう、私に手渡されたものです。二人で出し合ったであろう千円札が一枚入っていました。袋に絵が描かれているところをみると、たぶん元旦前からそのつもりで用意していたのだと思います。その年、お年玉を渡したら、即座に差し出されましたから。私は望外の驚きと嬉しさで、思わず落涙してしまいました。
それぞれの家庭に、それぞれの事情や考えがあるでしょうが、親が子にお年玉を渡す、それは日本ではごく普通のことです。私が子供の時からそうです。けれど、渡してばかりで貰えない私を不憫と思ったのか、子供達からお年玉を頂いたのでした。もちろん、こんな嬉しいことはありませんし、頂いたそれを使う気にもなれません。じっと机の中にしまっていたら、ちょっと色あせてしまいました。私の大切な宝物です。そして、我が家の、家族の、絆の証の一つです。

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