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顔ライティング補正 [写真・撮影]

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私の主に撮っているサッカー撮影とは、「試合中の選手の撮影であるなら、それは人物撮影である」ということを、過去このブログで何度か書いてきました。そして人物撮影において、「顔」は最も重要な部位であると思われます。ただ日中屋外で、広いピッチ内を縦横に動き回る選手が被写体ですから、晴天の場合は光(太陽光)の位置を確認しながら撮影ポジションを配慮したとしても、逆光・半逆光でもシャッターを押さなければならないことは、ままあります。そういった場合、選手の顔がかなり暗くなることが多いので、後処理のレタッチで対処することになるのですが、RAWで撮っていると比較的簡単な場合があります(それが私がRAWで撮っている理由の一つです)。私がRAW現像で使っているのは、キヤノンユーザーなら無料で使えるソフト「Digital Photo Professional」(DPP)ですが、(どのVer.からDPPに追加されたのか調べても分かりませんでしたが)新たに追加された機能「顔ライティング補正」を使ってみます。

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従来のDPPなら、オートライティングオプティマイザを強めて、シャドー部を上げる処理を行うところですが、それでは顔以外のシャドー部も上げてしまいます。この「顔ライティング補正」を使うことで、選手の顔部分が補正されたことが分かるでしょうか。以下に作例を載せます。①がOFF、②がONです。

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この「顔ライティング補正」を使うには、オートライティングオプティマイザをONにすることに加え、顔認識機能をONにして撮った場合に機能させられます。つまり、画像(RAWデータ)にカメラが認識した被写体の顔情報が埋め込まれている場合、それを使ってその部分補正を行うものです。私の持っている1DX2ではこの機能を使えず、R3で撮った画のみ使用可能です。分かりやすいように上記作例の拡大画像を載せます(③が①の画の拡大、④が②の拡大)。

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R3で同じ設定で撮っていても全ての画に使えるかと言えばそうではなく、カメラの顔認識がキチンと記録された画像にしか使用できませんでした。通常のサッカー撮影では連写を使いますが、連写一枚目の⑤の画では使えず(DPPでチェックが入れられない)、⑥の画では使えました。それに加え⑥ではオートライティングオプティマイザを強めにしてあります(他のパラメーターは同じ)。

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この「顔ライティング補正」は、あくまでメーカーが考えたワンタッチ補正ですので、効果がそれほど大きくないと感じた方もいらっしゃるでしょう。オートライティングオプティマイザと併用しないと使えない機能で、あくまで他の機能やパラメーター調整と併用することを前提とされているようです。それならば、他の効果度が調整できるのですから、この「顔ライティング補正」もON/OFFだけでなく効果度を調整できたなあ、と思いました。
レタッチは後処理で、奥深いものですから、こういった補正をもっと上手く行っている方もいらっしゃると思います。メーカーが、静止画で破綻しないような程度の補正ということで用意したものですが、有って困るような機能でもなく、顔認識機能をうまく利用した機能だと思いますので、これから先は適宜使って行こうと思っています。

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