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CANONへの超個人的一考察2(前編) [カメラ機材]

2018年9月に「CANONへの超個人的一考察」という記事を書かせていただきました。それから2年4か月以上経った今、再度キヤノンへの個人的な意見を書かせていただきます。なお前回同様、私は独自の情報網が有る訳ではない一人のユーザーですから、あくまで私一個人の考察ということで。
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その2018年9月当時、RFマウントが発表され、フルサイズセンサーを搭載した本格的ミラーレス機「EOS R」が発売開始された時でした。その際私は、「キヤノンが「EF-R」ではなく「RF」と呼んだことに本気度が窺えるような気がしています」と書きましたが、その通りになったようです。そこから今までに発売されたキヤノンレンズを、発表順に以下に記します。カッコ内の価格は、2月3日現在の実売最安値(価格コム最安値)です。

RF28-70mm F2 L USM (374220円)
RF50mm F1.2 L USM (289575円)
RF24-105mm F4 L IS USM (138105円)
RF35mm F1.8 macro IS STM (61000円)
EF-M 32mm F1.4 STM (53800円)
RF85mm F1.2 L USM (312000円)
RF24-240mm F4-6.3 IS USM (114500円)
RF24-70mm F2.8 L IS USM (272250円)
RF15-35mm F2.8 L IS USM (262800円)
RF85mm F1.2 L USM DS (371250円)
RF70-200mm F2.8 L IS USM (306900円)
RF24-105mm F4-7.1 IS USM (55480円)
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM (331650円)
RF800mm F11 IS STM (111870円)
RF600mm F11 IS STM (87120円)
RF85mm F2 macro IS STM (74250円)
RF70-200mm F4 L IS USM (193050円)
RF50mm F1.8 STM (25740円)

何とEFレンズが一つも無い! それに比べRFレンズが広角から望遠まで一気に増えました。前回2018年9月の時に私は「現時点で開発のほぼ終わっている、開発がかなり進んでいる機種・レンズに関しては、時期を見て順次市場に投入していくが、今後は白紙から設計するようなEFマウント機やEFレンズはほぼ無いだろう」と書きましたが、そのとおり、というか、それ以上にキヤノンはレンズ交換式ミラーレス機とRFマウントレンズに注力していることが分かりますし、今後もこの傾向が続いていくのは間違いないと思います。しかしこのRFレンズ群を見て私は、どうも納得し難いものが有ります。

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私がサッカーを撮り始めたのは、2002年秋から。当初はフィルム一眼レフカメラでしたが、翌年CANONが発売したEOS 10Dを購入して以来、キヤノンデジタル一眼レフカメラを使い続け、今に至っています。当時のカメラボディはまだ発展途上でしたが、レンズは既に完全電子マウントのEFレンズ群がありました。デジタル化に向けてリニューアルされたものも有りましたが、キヤノン純正レンズはどれも、開放F値はF5.6を限度とする、フィルター径は77mmまで、というものでした。フィルター径に関しては、広角レンズで後日82mmのものが登場しましたが、コレは仕方ない部分もあると思っています。また、たとえ他者(レンズメーカー製)から人気製品が出ても、それだけはキッチリ守ってきたのは、きっとキヤノンのカメラメーカーとしても矜持(きょうじ)だったと信じています。
時代は変わり、現在はミラーレス一眼カメラへの移行が進んでいます。その為にEFマウントではなく新しくRFマウントを作り、RFレンズを増やしつつあります。マウントの変更はユーザーにとって大きな問題です。これまでのEFレンズがRFマウント機には付かないのですから。なぜ新しいマウントを作ったか。一言で言えば、ショートフランジバックの恩恵を最大限に活かすため、ということでしょう。ミラーボックスを必要としないのですから、レンズ後端から受像素子までの距離を短くできれば、カメラ自体の小型軽量化と共に、レンズを通して来る光のロスを少なくすることができます。また画角的にも設計許容度が上がると思われます。その結果、上記のRFレンズで言えば、RF28-70mmでF2を実現した、RF24-70mmでISを付けながらもF2.8を実現した、ということでしょう。ここまではキヤノンの技術力を垣間見られます。
しかし、です。上記のRFレンズには、開放値がF6.3やF7.1のもの、更にはF11などというレンズも有るではありませんか。キヤノンのレンズメーカーとしての矜持はどこへ行った?と私は思ってしまいます。ショートフランジバックの恩恵を受けれるRFレンズこそ、EFで出来なかった明るさのレンズを並べて欲しかった、と私は思うのです。もちろんレンズは、開放F値の明るさのみで優劣が決まるものではない、それは一つのファクターに過ぎない、ということは理解しているつもりです。それでもRFマウントはフルサイズセンサー用のレンズ群です。レンズ交換式カメラにおけるレンズとは、撮影者の表現の融通性を大きく左右します。開放F値がF2.8のレンズを絞ってF5.6で撮ることはできても、逆は不可能です。EFレンズを放っておき、全社的にRFレンズに注力したのなら、キヤノン程の大会社なら、F5.6より暗いレンズなど出してほしくなかった、というのが私の本音です。「F7.1であろうと、F11であろうと、キチンとAFは作動します」と言ったとしても、です。
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