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さらば、1D MarkⅣ [カメラ機材]

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CANON EOS 1D MarkⅣ(1D4)、このデジタル一眼レフカメラを手に入れたのは、2010年5月の事でした。それから主にサッカー撮影で先月まで使ってきたので、丸12年以上稼働したカメラでした。
振り返ってみれば私の1D4、22万ショットを超えた2017年初頭に、メーカーにシャッターユニット関係の部品交換とメンテナンスの為に大分のサービスセンターに送ったことがありました。その後は調子よく撮り続け、先月までに13万ショットをカウントするに至り、この12年以上の間に35万枚以上の画を私にもたらしてくれました。その中には、キヤノンフォトコンテストはじめ各種フォトコンの入選作も生み出してくれたのでした。
1D2、1D3と使ってきて手に入れた1D4は、当初は7Dがサブ機でしたが、それが7D MarkⅡになり、2016年末に1DX MarkⅡ(1DX2)購入で1D4はサブ機扱いになってしまいましたが、それでもCANON最後のAPS-H機として重宝する場合も有って、これまで使い続けてきました。その間、メカ的なトラブルに遭遇したことは一度も無く、私自身の成長を促してくれた愛機であることに異論はありません。しかし今回、私はこの1D4を手放すことにしました。

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フルサイズ換算で約1.3倍になるAPS-H機(27.9×18.6mm)は、永く使ってきたこともあって、サッカー撮影において私の感覚という意味で「馴染んで」しまっていたことは確かなことです。ただデジタル機器であることには変わりなく、一昔前に比べればその性能向上は緩やかになったとはいえ、日々進化し、旧製品が陳腐化していくことは避けられません。1DX2を手に入れて、それをメインにするようになってからは、確かに1D4との性能差は感じられます。ただ1DX2はフルサイズセンサー(35.9×23.9mm 約2020万画素)。面積比でAPS-H(27.9×18.6mm 約1610万画素))はフルサイズの約0.6048%になり、1DX2で撮った画をAPS-Hサイズに切り取れば約1309万画素になります。そんな切り取りをするのであれば、最初からAPS-H機で撮った方が良い、これが私がここまで1D4を使い続けてきた最大の理由です。ただ得られる画の画素数だけでは、1D4を支持し続けるには無理があることが分かってきました。主たる理由はAF性能の点です。これは、1D4と1DX2とでははっきり差が有ります。特に開放F値がF4.0のEF200-400 F4 L IS を使うようになって、撮影画像の歩留まりに顕著に表れるようになりました。1D4と1DX2、ヨンニッパとズームレンズ、それらを場合に応じて組み合わせてサッカーを撮ってきました。もちろん撮影者自身の腕の問題もあるでしょうが、組み合わせ次第で対応(撮り方)を変えていけば良いのかもしれませんが、1D4で微妙にピンを外した画を見ていると、「ああ、1DX2を使った方が良かったかな」と思うことが最近多くなってきました。それ故、今年になって1D4の出番がガクッと少なくなっていくのを考え、ここで一区切りつけるのが良いかな、と決断した次第です。

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12年以上、35万枚以上撮ってきたカメラです。愛着は有ります。手元にずっと残しておくのも良いかもしれません。しかし、防湿庫の隅で眠らせておくことを、私は潔しとは思えませんでした。これまでキヤノン1D系をずっと使い続けてきましたが、メイン機を新規購入したら、それまでのメイン機は手放す、という事を繰り返してきました。1D4だけが例外で、(上記の理由で)1DX2を購入しても並行して使い続けてきました。その状態を5年半以上続け、ここで1D4との別れを決断しました。ミラーレス機への移行が加速している現状では、如何に1D系とはいえ、愛着があるとはいえ、市場では12年以上前のカメラに大きな価値(価格)は無いでしょう。それでも、キチンと見送ってやるのが、これまで苦楽を共にした私の役目だと思います。物を擬人化するのは好きではありませんが、私を一人前のカメラマンに引き上げてくれた、良い相棒でした。ありがとう、1D MarkⅣ。

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そんな訳で私の1D4は、いつも使っている中野のカメラ店へ売却しました。12年使い続けてきたカメラですので、小傷やスレ等は当然有り、評価はBランクでしたが、これは仕方ないことでしょう。その際に1D4と共に一緒に売却したのが、フルサイズ用パンケーキレンズのEF40mm F2.8 STM です。このレンズのコンパクトさと性能には満足していましたが、私の防湿庫の住人の中では出番の少ないレンズでした。私の持つフルサイズ機が大柄なので、コンパクトなこのレンズのメリットが少なかったこと、APS-C機では焦点距離的にちょっと長く、EF-S24mm F2.8 STMの方が断然使いやすかったこと、が理由です。使わない機材は手元に置かない主義の私は、1D4と共にコレも一緒に手放すことにしたのでした。



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