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CROWN・CROSSOVER・First Impression(その3) [車・バイク]

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ハリアーに比べれば車高が115mm低いので着座位置もそれなりに低くなったのですが、それは許容範囲。それより前後左右のウインドウ部が上下方向に狭く感じられ、センターコンソール部が盛り上がっていることもあって、運転席に着座すると囲まれ感があります。SUVのハリアーは見下ろし感があって、そのボディの割には見切りがしやすかったですが、それと比べてしまうとボディの下部分に関する見切りが難しいように感じました。その為にパノラミックビューモニターやリバース連動ドアミラー、バックモニターなどがあるのかな、と思ってしまいましたが、これは慣れていないせいで、慣れた今ではそんなモニターを使わなくても普通に取り回せますから、特別見にくい車という訳でもないでしょう。ただリアウインドウはかなり寝ていて上下方向が狭く(リアワイパーも無く)見える情報が限られるので、この車にはバックモニターは必須かな、と思いましたし、デジタルインナーミラー(このグレードではオプションでも選べず)が欲しくなりました。ちなみにこのバックカメラには洗浄機能も備わっています。
後席に関しては、車体の大きさからみて、狭いということはありません。ですが、幅はともかく上下方向、つまり後席パッセンジャーのヘッドスペース辺りの余裕はさほど有りません。ルーフ形状がクーペっぽくなっているせいでしょうか、ハリアーの後席の方が余裕があるように感じます。サイドウインドウ開口部もハリアーの方が大きかったですし、純セダンとして後席重視という車ではないです。ただ、後席シートは十分な厚みのあるものが奢られていますから、その点は高級車っぽいです。

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運転席に座ってまず目につくのがフル液晶メーターです。物理的な針や文字盤は無く、それ故に様々なデータを、様々な配置に、様々な見せ方で表示させることができます。しかもその見せ方を、基本的には3つまでメモリーさせることができ、運転中でも切り替えることが可能です。最初はいろいろイジくってみたのですが、今は2眼タイプに落ち着きました。気分を変えるために模様替えをするかもしれませんが、瞬時に見て分かるべきなのがメーターですから、見慣れた方が良いと思いますので、しばらくはこの設定のまま乗り続けると思います。またこの液晶メーターで各種安全装置の設定等も行うのですが、それらは納車時に全てONにしたまま乗り続けています。とにかく前後左右にカメラとセンサーが有って、ぶつけない・間違わない・安全を確保する、という機能が盛り沢山で、それらに守られて運転している感がアリアリで、時にピンポン音が煩わしく感じることもありますが、最新の安全機能を堪能するまではこの設定で乗り続けようと思います。まだこれらの機能のお陰で事故回避できたという経験はありませんが、パノラミックビューモニターが付いていて、カメラが車のノーズ部に有るので、車庫から出す際に左右の確認をするのに便利かな、とは思いました。
センターコンソールには横長の12.3インチディスプレイが鎮座していて、各種オーディオはもちろん、純正ナビゲーションや設定などにも使えます。現在の車はディスクを再生する機能を省略しているのが普通ですから、その代わりに私は、この車専用のUSBメモリーを用意して、それに音楽や動画を入れて接続して車内で再生しています。純正ナビはT-Connectで繋がっている通信型で、5年間無料で使えます。車載ではなく、トヨタのセンター(それが何処に有るか分かりませんが)から通信で取得した新しい情報(地図・施設・交通情報など)で目的地検索やルート設定され、ニュースや天気予報などもそれを通じて入ってきます。まあその為に大型ディスプレイが必要になったのでしょうが、通常はナビ画面を表示させていることが多いのですから、横長より縦幅がもう少しあった方が良かったかな、と思います。この下にはエアコン関係の物理的ボタンが並んでますが、液晶タッチディスプレイでエアコンの操作は可能なので、将来的にはこのようなボタンも無くなって、更に大型のものに替わるのかもしれませんね。ナビの精度や操作感は可もなく不可もなく、という感じですが、我が家のキャンバスに後付けたPanasonic製ナビのモニターが非常に優秀なので、もうひと頑張りして欲しいなあ、と思いました。ちなみ地デジ受信もチューナーの性能差があるのか、Panasonic製の方が優秀のような気がします。

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CROWN・CROSSOVER・First Impression(その2) [車・バイク]

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下位グレードですから、シートはファブリックで、その点では高級感はありません。ただ、高級車然とするために数十万円を追加して本革シートを選ぶのは私の趣味ではないので、これはこれで納得しています。ファブリックとはいえ、普及車以上のものですし、ハリアーGR SPORTのようなセミバケットではないので、ゆったりはしていますが、一昔前のクラウンのようなフカフカではありません。下位グレードなので、シート調節は運転席のみ電動で、その他は手動ですし、それをメモリーする機能もありませんが、運転するのが95%私なので、その点も納得しています。ただ、今や軽自動車にも装備されているシートヒーター(我が家のキャンバスには付いてます)は、運転席だけでも欲しかったかな(オプションでも選べず)。
運転席周りが安っぽい、との評価が多く聞かれますが、その点は私も同意です。確かにプラスチックっぽい所が散見されて、クラウンという名の車にしてはコストダウンを感じさせます。何でも鏡面・艶有り・革張りが良いとは言いませんが、少なくともトヨタ自動車の中では高価格帯の車種なのですから、ちょっと残念な点であるのは間違いないと思います。

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電子制御機能がてんこ盛りですから、運転席周りにもステアリングにも、数多くのスイッチ類が並んでいます。ステアリングのダイレクト感を出すために、MOMOやナルディの軽量なステアリングに交換した時代を思い出すと隔世の感ですね。本革巻きのステアリングホイールは意外に小径で太いな、と最初思いましたが、走るうちに慣れてしまいました。ステアリングホイールはハンドリングを楽しむ要素ではなく、各種機能を操作するインターフェイスとなった、ということしょう。
ただ、どうにも納得できないのがスタートボタンの位置。このボタンをプッシュして車を起動させる(エンジンをかけるとは限らない)のは現代車では当たり前になってますが、このボタンがステアリングの左側にあるのが、どうにも慣れない。我が家のキャンバスも、これまで乗ってきたハリアーも右側。その他多数の車に乗ってきましたが、このスタートボタンがステアリングの左側にあるのは初めてです。なので、いつも座ると右側に手を伸ばしてしまいます。乗車時・降車時に必ず触るボタンですから、ここは統一して欲しかったです。そのステアリングコラム右側にはオドメーターとメーター照度調整のスイッチがあるのですが、これと入れ替えることは簡単だと思うのですが。

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もう一つ、スイッチ関係で気に入らないのは、電動パーキングブレーキのホールドボタンです。信号待ちなどで一時停車した時に、ブレーキペダルを踏み続けていなくても停止状態を保持してくれる便利な機能で、既に多くの車種に標準装備されているので、ご存知の方も多いことだと思います。頻繁に停止・発進を繰り返す街中では便利で、我が家の軽自動車キャンバスにも付いてます。この機能を使う時は「HOLD」ボタンを押す必要があるのですが、キャンバスでは一度このスイッチを入れたら、エンジンを切ってまた再始動してもHOLDスイッチは入ったままなのですが、このクラウンではエンジンを切るとリセットされ、再始動したら再度「HOLD」ボタンを押さなければ機能させられないのです。コレ、きわめて面倒! しかもそのスイッチがシフトレバーの手前側という、実に押しにくい位置にあって(ハリアーはスタートボタンの右に有りました)、こんなよく使うボタンがなぜこの位置に?と思ってしまいました。

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CROWN・CROSSOVER・First Impression(その1) [車・バイク]

昨年このブログでご報告したように、ハリアーGR SPORTを手放してやって来たクラウン・クロスオーバーですが、この二か月半程で約1300km走りました。当初は最新機能に翻弄されて、ただ動かしてだけ感が強かったですが、ようやく慣れてきましたので、ここでファーストインプレッションを書き残しておこうと思います。ただし、私の購入したのは下位グレードのG(+ドライバーサポートパッケージ1)なので、その点を踏まえてお読みください。

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まずは外観から。クラウンといえば従来は国産セダンの代表でしたが、この16代目クラウン・クロスオーバーは輸出も意識したせいか、セダンと現在主流であるSUVとを融合したような伸びやかで先進性を感じられるスタイリングで、私を惹きつけた一番の要因でした。クラウンという車は私の実父母が長く乗り継いできた車種で、中でもクラウン11代目(JZS170系)には私も何度か乗ったことがあって、日本の道に大きすぎず、運転手を含む人を運ぶのに快適にできたセダンというのが印象でした。ただSUVへの時好と共に、従来のセダンスタイルが古く感じられて衰退していったのはご存じのとおり。そのクラウンをモデルチェンジするにあたってメーカーは、保守層が多数を占めるユーザーにもかかわらず、リフトアップしたスタイリングを採用したことは英断だったと思います(クラウンにはセダンと呼ばれるタイプも用意されていますが、それは主に法人向けでしょう)。大径タイヤと車高を上げてSUVに近づけたとはいえ、SUVほど高くないので従来ユーザーに乗り降りの差異の感じ方を最小限にし、独立したトランクを持つ3BOX型ながらクーペのようにリアウインドウを大きく傾斜させたボディは、なかなかに新鮮味が有ると思いました。私の触手を刺激したのは、まずもってこのスタイリングで、そうでなければ候補には挙がらなかったでしょう。
この伸びやかなスタイリングを実現するためにボディサイズも拡大してしまいましたが、時代の要請で安全面の強化を強いられている現状を踏まえれば、しかたないとも思われます。ただ、頑なに後輪駆動を守ってきた従来車ユーザーに向けてFFにはせず(FFのセダンは別車種にあるので)、全車種四輪駆動とし、それ故に切れ角が少なくなった前輪と伸びたホイールベースに対して後輪操舵を取り入れて最小回転半径を押さえて対処するなど、どちらかと言えば同車種を乗り継ぐユーザーに向け、買い替えても違和感の内容な配慮を感じます。そうでなければ、クラウンという車種を全車種4WDにする意味などないのですから。また全車4WDにするにあたって後輪をモーター駆動オンリーにしたのは、全車ハイブリッド化に貢献しているとも思われ、なかなかに考えられたデザインと構成だと思いました。

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まあそんなことは専門の方にお任せして、シロウトの私の印象はどうかと言えば、店舗で実車を見ているとはいえ、前車のハリアーに比べて大き過ぎず(全幅はほとんど同じ)、なかなか伸びやかなプロポーションだと改めて思いました。どの角度から見てもオリジナリティが有って、従来のセダンを離れた先進性を感じます。純SUVのハリアーから乗り換えると着座位置は低くなりますが、従来の純セダンのクラウンより明らかに高く、乗り降りに特に抵抗感は感じませんでした。下から2番目のGグレードですから4眼ではありませんが、フルLEDライトの顔つきもシャープでイイ感じ。ただ私は当初はプリウスを望んでいたこともあって、後発のクラウン・スポーツと同じハンマーヘッドが良かったな、と思ってしまいました。後発のクラウン・スポーツはそうなっていたので、これは同じにできなかった、というより、従来オーナーに配慮した、ということでしょうか。ホイールアーチも今風の黒で縁取りされて大口径タイヤとSUV感を出しながら、セダンのフォーマル感をも残しているように思えます。ただ、このホイールアーチの黒部分はマットブラックなのですが、プリウスのように艶有りでも良かったのでは、と思いましたが。もう一つ私が残念に思ったのが、フロントのナンバープレートを取り付けた部分(下の画の赤丸部分)。遠くから見るとメッシュの吸気口のように見えますが、実際は凹凸のハニカム柄のパネルで、通気できません。この部分はどうもダミーの吸気口のように思えて好きではないです。いっそ、ボディと同色のパネルにするか、これの上下に有る実際の吸気口を塞いでしまい、ハニカムメッシュにして吸気に使うか、の方が良かったのではないかと思います。

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しばらくこの話題が続きます。

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