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サッカー撮影109(守りのズーム・攻めの単焦点 その7) [サッカー撮影]

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前回は、私が単焦点レンズを使って撮る場合のスイートスポットの下限、選手がこの大きさ以上でないとシャッターを切らない、という事を書きました。では、私のスイートスポットの上限はどの位なのか?。回答は明確です。そのレンズの最短撮影距離で選手を捉えられる大きさ、です。

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サッカー撮影は、常に不規則に動き回っている選手を撮る、人物の動体撮影です。その場合(以前も書いたことがありますが)、遠くの選手を小さく撮ることは簡単なのです。長焦点距離のレンズを使って、遠くの選手をそこそこの大きさで撮ることは、それに次いで簡単です。しかし、近くの選手を目一杯の大きさで撮ることは、極めて難易度が高い。一試合撮っても、そう簡単に量産できるものではありません。それに加え、いくらAF性能が良い機材を使っていても、ピントが来ていなくては何ら意味が無い。ただでさえ薄い被写界深度の単焦点レンズです。集中力を研ぎ澄まして被写体を追い、選手がファインダーからはみ出しそうになっても冷静にシャッターを切るタイミングを計る、これは撮影者自身に相応の反射神経、努力と経験、そして「攻めの気持ち」を要求します。しかしコレが上手く決まれば、単焦点レンズの解像力と相まって、素晴らしい一枚を手にすることができるでしょう。それこそが快感(自己満足かもしれませんが)、これこそがサッカー撮影の醍醐味であると思います。

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過去のサッカー撮影の記事の中で、「ギリギリのフレーミング」や「ポートレート的」で、そんな画を載せてきましたが、それらは私の「攻め」の結果です。単焦点レンズを使ってそんな画を撮ることは難しい。難しいからこそ「撮ってやるゾ!」という攻めの姿勢・気持ちが必須なのです。前回にも書きましたが、現在の高画素のカメラでは、たとえ単焦点レンズを使っていても、守りの撮影はできます。でも、単焦点レンズだから、これ以上は引けないから、と諦めず、もう一歩踏み込んで、たとえ選手の手足がファインダーからはみ出しても構わない、と踏み込んで追えば、失敗するかもしれない、成功確率が低いかもしれないけど、高価な単焦点レンズでしか撮れない画を見つけられるかもしれません。いや、ぜひそんな画を撮って欲しいと思います。

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(今回掲載画像は全て、単焦点レンズを使ったノートリミング画像です)

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