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さらば、R7&サンニッパⅠ型 [カメラ機材]

結論から先に申し上げると、「CANON EOS R7」を手放しました。

さらばR7&サンニッパ01.jpg

正直に申し上げれば、当初はこの2台を一緒に買う予定ではありませんでした。昨年末に発売開始されたR3。すぐに飛びついて予約すれば良かったのですが、諸事情の為に予約を入れたのが今年3月のこと。それからずっと待っていたのですが、店からは「納期がはっきりしない」「いつになるか分からない」との返事が繰り返されるばかり。そうした中、今年5月末にR7が発表されて6月末には発売開始されるというニュースが入ってきました。その内容を確認して、もしR7がR3の代用になるのなら、と思ってすぐに予約を入れました。そして今年の7月のほぼ同時期に、この2台を手にしたのでした。
以前にも書きましたが、センサーサイズがR3はフルサイズ、R7はAPS-Cです。過去に1D系と7D系を併用していたこともあって、R3とR7も併用できるかな、と思っていました。そしてこれまでに両機のレビューを長々と書きましたように、レフ機とミラーレス機の違い、R3とR7の相違点がおぼろげながら分かってきました。そこで私の出した決断は、早々に購入したR7を手放す、というものでした。
R7が悪い機種なのではありません。むしろ、この値段でこの性能なら、コストパフォーマンス面でかなり優れて機種だと思います。静物だけでなく動体撮影もされる方でミラーレス機導入を考えられている方には、まず間違った選択にはならないと思います。ただ、キヤノンのミラーレス機で動体撮影する場合、「EOS iTR AF X」の使いこなしが必須となります。この使いこなしの為に、R3とR7の両方は要らない、との考えに行き着きました。
私の主たる使用目的はサッカー撮影です。これも前回の記事で書きましたが、これまで使い続けてきた1DX MarkⅡ(1DX2)を未だ無視できません。R3とR7の2台を併用すれば、新AFや機能に慣れて使いこなせるまでの時間が短縮できるかもしれません。しかし私は、EOS 10Dでサッカーを撮り始めて18年以上の間、ずっとレフ機を使い続けてきました。そして光学式ファインダーを持つ1DX2に対して、決して小さくない信頼感が有ります。そうでなければ、1D4を売却した際に一緒に手放したでしょう。メイン機になるにせよサブ機になるにせよ、今後も1DX2を手元に置いて使っていくならば、近似したAFシステムを持つR3とR7のどちらか一方で足りるのではないか、との考えに至りました。どちらか一方、と問われれば、やはりR3を残しますよね。
サッカー撮影ではなく日常使いでR7を使っていく、という選択もアリかなと思いました。つまり今のKiss X9の代替え機とする案です。R7は多機能・高画素モデルの割にコンパクトですから、その役目を十分以上に果たしてくれるかもしれません。しかしそれならば(動体撮影せず高速連写も必要ないなら)、R7ではなく更に小さいR10で良いのです。いや、Kiss M2の方が良いのかもしれません。
先ごろ、キヤノンからEOS R6 MarkⅡが発表されました。フルサイズ約2420万画素ですが、更に進化した「EOS iTR AF X」を搭載した、とのこと。このキヤノンの開発したトラッキング性能は、実はまだまだ進化し続けるのでしょう。それならば、ここでR3とR7の2台持ちをせず、その進化度を見ながら次機種を考える方が賢明かな、とも思いました。
このEOS R7の買い取り額が意外に高かった、という点も理由の一つです。新品購入して約2700枚を撮った私のR7の買い取り額は、新品購入額の90%程でした。これはたぶん、現在の半導体不足等による品不足のせいで中古価格が上昇している背景のおかげでしょう。
APS-Cセンサーなれど約3250万画素の動体撮影の画も撮りました。秒15コマの高速連写でサッカーを撮ることもしました。これらがこの値段(私の購入時は178000円)で手に入ることには、正直驚きです。他の方に勧められる機種なのか、と問われれば、YESと答えるでしょう。それぐらいコストパフォーマンスに優れたR7を、手放すに惜しい気持ちも無くはありません。しかし以前にも書きましたが、使わない機材は手元に置かない、という私のこれまでの主義に従い、1DX2とR3を残して、R7を手放した次第です。そして、残したこの2台で今後もサッカーを撮り続けていきます。





R7と同時に、私のサンニッパ(EF300mm F2.8 L IS Ⅰ型)も一緒に防湿庫から旅立っていきました。

さらばR7&サンニッパ02.jpg

2004年末頃にIS無しの旧サンニッパ(EF300mm F2.8 L Ⅲ型)を中古で購入。その写りに驚き、それが単焦点レンズへの入り口となり、キヤノン白レンズに手を出すキッカケとなりました。その後の2007年初頭に、それを下取りに出して現在のIS付きⅠ型(EF300mm F2.8 L IS)を新品購入して今に至っています。当初はEOS 1D MarkⅡに付けて、時に1.4xを挟んだりして、愚息のサッカー撮影に使っていましたが、ヨンニッパを手にしてからは防湿庫に居る時間が一時長くなりました。しかし2009年にEOS 7Dをサブ機として導入してからは、このAPS-C機との組み合わせで出動することも多くなりました。1D4+ヨンニッパ(Ⅰ型)よりもずっと軽量な組み合わせで、持ち出し易かったからです。そして7Dが7D MarkⅡになっても使い続けましたが、2020年初頭に7D2を手放してからは、出番がグッと少なくなってしまいました。一因として、EF200-400やヨンニッパⅢ型が思ったより軽量で、持ち出しやすくなったこともあると思います。
APS-Cミラーレス機のR7を手に入れたことで、再度このサンニッパの稼働が高まるかな、と思っていましたが、上記のような理由でR7を手放すことになってしまっては、今後このサンニッパの出番は殆ど無くなるのではないか、と思い、決断しました。サンニッパというレンズについては、これまでこのブログで何度も書いてきましたが、期待を裏切らない、間違いなく良いレンズです。ただ望遠系を望む現在のユーザーは、300mmでは足らなくなってきたのかもしれません。EFレンズのカタログからその姿は消え、RFレンズでは未だ登場していないのは、実はそんなところに理由があるのかもしれません。ただキヤノンがミラーレス機でAPS-CのR7を出したので、今後RFのサンニッパが登場するかもしれませんが。
15年以上私の手元にあったレンズですから、もちろん愛着は有ります。だからこそ、防湿庫の奥にずっと鎮座させておくのも辛い。R7を手放すこの時がちょうど良い機会と思い、私のサンニッパも一緒に梱包して旅立たせました。
ありがとう、サンニッパ。イイ奴だったよ!

さらばR7&サンニッパ03.jpg


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wataru-wata

ジュニアユース様、おはようございます。

サンニッパの旅立ちもそうですが、R7を早々に手放すその決断力に脱帽です。
この決断力の差が私がとジュニアユース様の勝ち組・負け組の差なんだろうなぁ~と朝からシミジミと拝見させていただきました。

私も200-400を購入してから、サンニッパの出番が全く無くなりました。
多分100枚も撮影していないと思います。(200-400でさえ1000枚行ってないです(苦笑)

レンズはレンタルの方が良かったのかなぁ・・・とちょっと後悔してます(笑)
by wataru-wata (2022-11-17 08:38) 

ジュニアユース

wataru-wataさん、こんにちは。
もちろんR3が手元に無ければ、R7を手放したりはしなかったでしょう。
この記事では最近手放したように思えたかもしれませんが、一か月前には売却していました。
その後R3を使い込んでいるのですが、まだ確信をもってシャッターを切れるところまではいっていません。
依頼撮影では、まだ1DX2に頼る場面もありますから、しばらく併用ですね。

>レンタルの方が良かったのかなぁ
いやいや、それでは愛着も湧かないし、楽しめないと思いますよ。


by ジュニアユース (2022-11-17 21:32)