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20年 [写真・撮影]

私が本格的にサッカーを撮り始めて、丸20年となりました。

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なぜサッカーを撮り始めたか、それは我が家の愚息達がサッカーをやっていたから、というのが動機の発端なのですが、当初は動画のビデオカメラ撮影が主で、スティルカメラ(フィルム一眼レフでした)は片手間でした。それが2003年4月に発売開始されたデジタル一眼レフカメラ(CANON EOS 10D)を、当時の私としてはかなり思い切って手に入れてからは、スティル写真撮影がメインになりました。高校生の時に一眼レフカメラの経験が少し有ったとはいえ、写真がデジタル画像になり、カメラがデジタル機器になってしまえばシロウト同然。一から勉強し直し、試行錯誤の撮影を続けてきたことは、以前のブログでも、このブログでも書いてきました。当時は今ほどネットからの情報が少なかったので、本や雑誌を読み漁り、それでも動体撮影に関する記述は少なくてトライアンドエラーを繰り返し、でも愚息達の試合は毎月続いているので常に同行して、というのが最初のハードルだったと、今振り返って思います。家庭内では絶対に見せない愚息達の表情を形にして残したい、その想いのみで続けていたのでしょう。しかしそれとは別に、サッカー撮影の難しさの裏側にある楽しさ、というものに気付いてしまった、という点が、20年続けてこれた一番の要因と思います。同じシーンは二度と来ない、今しか撮れない、それが緊張と重荷に感じることもありましたが、それ故に選手達と一緒に集中して試合に臨む、ということに楽しさを見い出せたのが良かったのだと思っています。

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もちろん当初はこんなにも長く続けるとは思ってもいませんでしたし、愚息達が現役を退いてしまったら、一時期モチベーションが下がったこともありました。しかし2008年に、当県サッカー協会のカメラマンとして協会関係者の方々に温かく迎えていただき、支えていただきました。そのお陰で県内で開催される各種大会にも出向き、年代性別問わず、まったく知らないチーム・選手の写真を撮り続けるようになりました。依頼されて撮る、個人の趣味の域を超えたかもしれないそんな立場に立った時、また違った不安とプレッシャーにさらされることになりました。しかしそれが新たな刺激となり、そして良い方向の評価をしてくださる方々の存在が有って、もう一段階ステップアップできたことで、20年続けられたのだと思っています。

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写真を撮る、それ自体はカメラのシャッターボタンを押すだけですから、指一本の僅かな動作に過ぎません。しかし時に灼熱の、極寒の、豪雨のピッチ脇に立ち、目の前で繰り広げられる真剣勝負を注視し、貴重なシャッターチャンスを逃すまいと全神経を試合中ずっと集中し続けるのは、決して楽な作業ではありません。故に、還暦を過ぎた身としては、主にそんな集中力の不足によって撮影結果が思わしくない時もあり、いつまで続けられるか、と自答することもあります。ただ今は、もう少しこのまま撮り続けたいと思っています。進歩が止まり、それが退歩と感じる時まで、撮り続けたいと思っています。アスリートが、引退は自らが決めるもの、と言われるように、私もその時が来ればスッパリと辞めると思います。20年という節目に際して思うのは、その時が来るまで今暫くこのまま続けたいと思っていますので、このブログ同様、お付き合いいただければ幸いです。

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