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彼岸桜とレクイエム [巷の雑感・時の想い]

愚息1号が旅したイスラエルの写真の紹介中ですが、一昨日、突然の訃報が飛び込んできました。
愚息2号と一緒にサッカーをやっていた子が、交通事故でこの世から去りました。愚息と同じ16歳でした。

彼岸桜とレクイエム1.jpg


他の多くの桜よりも、一足早く咲くという彼岸桜
春の訪れを感じさせるこの桜の花よりも先に云ってしまうなんて
ちょっと早過ぎじゃないか
キミがチームを離れたあの時と同じ、突然過ぎじゃないか
あの時、皆が思っていても決して言わなかったことを
今になって言うよ
今だから言うよ
最後まで一緒に戦っていてくれたなら、優勝できたかもしれないのに、と
トレセンから呼ばれても
この仲間と一緒にサッカーをしたいから
と辞退したキミなのに
5年生の時に突然サッカーを辞めてしまったのには
多分いろんな事情はあったのだろう
でも幼稚園から一緒にボールを蹴っていた仲間は
随分ガッカリしたものだよ
僕たちの記憶の中で、キミの姿はそこで止まってしまったけれど
それでもみんな、憶えていたさ
だから今日、みんなで見送りに来た
もう空高く昇って行ったのかい?
もう雲の上まで行ったのかい?
サッカーボールは持って行ったんだろうな
忘れるなよ、サッカーも、僕らも
僕たちも、キミのことは忘れないから



一人の人間には、必ず一つの命があります。でも、一つしかない。それが失われた時には、人は人でいられない。人が喜び、悲しみ、怒り、泣く、そうするためには命がなくてはならない。だから命は何よりも大切で、失ってはならないものなのです。そしてもし、それが失われた時には、何よりも寂しいことなのです。どんなことよりも悲しいことなのです。

彼岸花とレクイエム2.jpg

私が彼を撮った最後の写真。2008年7月5日撮影。



レクイエム


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