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CROWN・CROSSOVER・First Impression(その1) [車・バイク]

昨年このブログでご報告したように、ハリアーGR SPORTを手放してやって来たクラウン・クロスオーバーですが、この二か月半程で約1300km走りました。当初は最新機能に翻弄されて、ただ動かしてだけ感が強かったですが、ようやく慣れてきましたので、ここでファーストインプレッションを書き残しておこうと思います。ただし、私の購入したのは下位グレードのG(+ドライバーサポートパッケージ1)なので、その点を踏まえてお読みください。

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まずは外観から。クラウンといえば従来は国産セダンの代表でしたが、この16代目クラウン・クロスオーバーは輸出も意識したせいか、セダンと現在主流であるSUVとを融合したような伸びやかで先進性を感じられるスタイリングで、私を惹きつけた一番の要因でした。クラウンという車は私の実父母が長く乗り継いできた車種で、中でもクラウン11代目(JZS170系)には私も何度か乗ったことがあって、日本の道に大きすぎず、運転手を含む人を運ぶのに快適にできたセダンというのが印象でした。ただSUVへの時好と共に、従来のセダンスタイルが古く感じられて衰退していったのはご存じのとおり。そのクラウンをモデルチェンジするにあたってメーカーは、保守層が多数を占めるユーザーにもかかわらず、リフトアップしたスタイリングを採用したことは英断だったと思います(クラウンにはセダンと呼ばれるタイプも用意されていますが、それは主に法人向けでしょう)。大径タイヤと車高を上げてSUVに近づけたとはいえ、SUVほど高くないので従来ユーザーに乗り降りの差異の感じ方を最小限にし、独立したトランクを持つ3BOX型ながらクーペのようにリアウインドウを大きく傾斜させたボディは、なかなかに新鮮味が有ると思いました。私の触手を刺激したのは、まずもってこのスタイリングで、そうでなければ候補には挙がらなかったでしょう。
この伸びやかなスタイリングを実現するためにボディサイズも拡大してしまいましたが、時代の要請で安全面の強化を強いられている現状を踏まえれば、しかたないとも思われます。ただ、頑なに後輪駆動を守ってきた従来車ユーザーに向けてFFにはせず(FFのセダンは別車種にあるので)、全車種四輪駆動とし、それ故に切れ角が少なくなった前輪と伸びたホイールベースに対して後輪操舵を取り入れて最小回転半径を押さえて対処するなど、どちらかと言えば同車種を乗り継ぐユーザーに向け、買い替えても違和感の内容な配慮を感じます。そうでなければ、クラウンという車種を全車種4WDにする意味などないのですから。また全車4WDにするにあたって後輪をモーター駆動オンリーにしたのは、全車ハイブリッド化に貢献しているとも思われ、なかなかに考えられたデザインと構成だと思いました。

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まあそんなことは専門の方にお任せして、シロウトの私の印象はどうかと言えば、店舗で実車を見ているとはいえ、前車のハリアーに比べて大き過ぎず(全幅はほとんど同じ)、なかなか伸びやかなプロポーションだと改めて思いました。どの角度から見てもオリジナリティが有って、従来のセダンを離れた先進性を感じます。純SUVのハリアーから乗り換えると着座位置は低くなりますが、従来の純セダンのクラウンより明らかに高く、乗り降りに特に抵抗感は感じませんでした。下から2番目のGグレードですから4眼ではありませんが、フルLEDライトの顔つきもシャープでイイ感じ。ただ私は当初はプリウスを望んでいたこともあって、後発のクラウン・スポーツと同じハンマーヘッドが良かったな、と思ってしまいました。後発のクラウン・スポーツはそうなっていたので、これは同じにできなかった、というより、従来オーナーに配慮した、ということでしょうか。ホイールアーチも今風の黒で縁取りされて大口径タイヤとSUV感を出しながら、セダンのフォーマル感をも残しているように思えます。ただ、このホイールアーチの黒部分はマットブラックなのですが、プリウスのように艶有りでも良かったのでは、と思いましたが。もう一つ私が残念に思ったのが、フロントのナンバープレートを取り付けた部分(下の画の赤丸部分)。遠くから見るとメッシュの吸気口のように見えますが、実際は凹凸のハニカム柄のパネルで、通気できません。この部分はどうもダミーの吸気口のように思えて好きではないです。いっそ、ボディと同色のパネルにするか、これの上下に有る実際の吸気口を塞いでしまい、ハニカムメッシュにして吸気に使うか、の方が良かったのではないかと思います。

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しばらくこの話題が続きます。

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