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全日本U-15フットサル撮影 [写真・撮影]

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上の写真は会場の全景ですが、学校の体育館よりはずっと明るいように思えます。けれど、如何にF2.8のレンズと言えど、体育館内でのスポーツ撮影です。ISOを上げない訳にはいかない。ISO 6400ではノイズリダクション(NR)を強めに掛けざるをえず、そうなるとディテイルの損失が伴うので使いたくないなあ、ISO 3200位までにしたいなあ、と期待しましたが、それでは1/500位がせいぜい。7DのISO 3200なんて、更にNRを掛けないといけないし、こうなると高感度性能の優れた1DXがウラヤマシイ。

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当日はプロの方来ていました。上の写真は、撮影場所(1m×2mくらい)から撮っているテレビクルー(JFA)の方です。ピッチの四隅に撮影場所が指定されてますから、感じは分かっていただけるかと。

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もちろん、写真のプロ(たぶんJリーグフォトの方)も来ていて、撮影場所が限られるので、並んで撮っていたのですが、1DXにEF70-200mm F2.8 L ISⅡとサンニッパ(しかもⅡ型)を使ってました。当然、並んで撮っていれば、お互いのシャッター音が耳に届くのですが、二人がほぼ同じタイミングでシャッターを切っていたのには、ちょっと安心しましたね。でも、プロに方の方がたぶんシャッター数は少なかったと思います。やはりプロは、必要な画を厳選していて、狙いを外さないのでしょうね。

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体育館内には2コート用意され、2試合が同時刻で並行して行われたのですが、指定された場所で撮るのであれば、コート間の行き来はお咎め無しのようで、前半Aコート・後半Bコートといった感じで撮ってました。けれど、延長戦やPK戦などが入ったりして、同時刻キックオフにならなくなり、一方の試合の終了まで撮っていると、既にもう一方では試合が始まっていたりして、結局9時30分から14時40分までの間、ず~っと撮り続けて休み無し(1回トイレに行ったのみ)。これがただでさえ寝不足の身には、グッとこれは応えました。こうなると集中力が落ちてきます。フットサルの試合時間は15分ハーフなのですが、選手の動きが素早く、攻守の切り替えが早いので、試合時間が短くても、サッカーよりも集中力を必要とします。撮影場所の移動ができないし、光線状況の変化が無いのは楽でしたが、真冬の体育館の床からジ~ンと伝わる寒さの中での長時間撮影は、オジサンには結構キツイものがありました。

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これが撮影結果に正直に反映されます。球技ですからボールを追って撮るのですが、その動きをある程度予測してレンズを振らなければ撮れません。サッカーに比べれば、動きの大きさは少なくても機敏ですから、コート全体の選手の動きを感じながら集中力を高めてシャッターチャンスを狙うのですが、疲れてくるとどうしてもそれが落ちます。しかもシャッター速度が稼げない状況なのですから、ピント合わせが最重要のはずなのに・・・。光線状況の変化が無いと書きましたが、実際にはコートの端の方は暗く、シャッター速度も1/200になったりしてました。これは仕方ないことですが、これに気付かずに撮っていた自分が情けない。いかに中学生とはいえ真剣勝負、微妙な被写体ブレの写真が多かったことを考えると、シャッター速度をもう僅か上げるだけで、かなり結果が変わったのではないか、と思えるのです。普段のサッカー撮影ではその点は十分に考慮しながら撮れるのに、目に前の激戦の連続が心の余裕を奪ったのが原因でしょうか。これは経験不足+体力不足で工夫不足ですね。これなら、Tv+ISO AUTOの方が良かったか、RAWで撮っているのだから露出補正をマイナスにして、シャッター速度を少しでも稼いだ方が良かったか、と思っても後の祭りですよね。ちなみに、決勝戦ではISOを4000に上げました。3200から4000ですから、さほどの変化はないだろうと思いきや、実はそうでもなく、僅かな違いで歩留まりは確実に上がりました。最初からそうしておけばよかった(トホホ)。

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1D4・7D共に、AFフレームは中央1点指定で、EF70-200 F2.8 L ISⅡを手持ちでほぼ撮り切りましたが、これもどうだっか。Ⅱ型になって格段に進歩したこのレンズですが、やはりサンニッパのAF速度には及びません。それは撮影結果を見て、連写の1枚目のピント精度に表れています。それと、一脚を使ってISをOFFにした方が良かったのではないか、との考えも浮かびました。でも、これも「後の祭り」ですよね。やっぱり室内フットサルの撮影での現在最良の機材選択は、1DX+EF300 F2.8 L ISⅡorEF200 F2 L IS だと思いました。

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結局、何とか撮り切った後には、久しぶりの重い徒労感。帰ってきての結果を見ては反省しきり。昨年からの進歩は感じられず、またも返り討ち状態。今年の初撮りは、なかなか苦かったです。

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全日本U-15フットサル大会9.jpg


(今回は選手の顔があまりはっきり写っていない画しか載せられなかったことをお詫びします)

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kin_gyo

おはようございます。ジュニアユースさん
フットサルの撮影経験はありませんが、同じようなアリーナにおいて中学のバスケットボールを撮ったことがあり
人間の目には明るいように思えるのですが、実際には暗く悩まされた記憶があります。
アリーナでの撮影予定はありませんが、その時にはこの記事を読み返して臨みたいと思います。

by kin_gyo (2014-01-19 08:09) 

うらくん

フットサルは難しいジャンルですね。
基本的に暗いですからね。
私は体育館の撮影は高さの低い折りたたみ椅子を使います。
寒さ対策でもありますが、安定感が違いますから。
一脚は必須です。
70-200でも使います。
多少粗くても絵になりますが、
ブレ(カメラ、被写体)は使えませんから
ね。
なーんて生意気言って申し訳ありません。
お疲れ様でした。
by うらくん (2014-01-19 08:43) 

ジュニアユース

コメントありがとうございます。

kin_gyoさん、こんにちは。
そうなんです、人間の目には明るさ十分と思っても、意外にシャッター速度が稼げないのが体育館。
これが難易度に直接影響しますね。
もっとも、銀塩時代は今よりもっと厳しかったでしょうから、ここはデジタルの恩恵を感じるところでも
ありますが。

うらくん、さん、こんにちは。
一脚は持って行ったのですが、結局使わず、今は後悔してます。使えばもっと集中力を持続できたかも、
なんて。まだまだ未熟者ですね。
F2.8といえど、意外に背景がボケなくて、うるさくなってしまったのも反省点かな。もっとも、撮影場所が
決められているので、仕方ない面はありますが。リベンジは一年後か~、長いなあ~


by ジュニアユース (2014-01-19 19:21) 

Cimarron

お疲れ様です。
室内競技は難しいですね、一段マイナス補正で後からプラス補正したり、ISO AUTO上限も6400に0.3段増感とかで撮ったりしますがやっぱり歩留まり良くないです。
最近飛び物ばかり撮影しているので、今週末は久々にユースの大会があるのでサッカー撮ってきます。
by Cimarron (2014-01-21 08:57) 

ジュニアユース

Cimarronさん、こんにちは。
やはり室内スポーツを撮ると、高感度性能を問われますよね。
せっかく必死のプレイをしている子達の良いシーンを撮って残してあげたいと思っても、
歩留りを考えると、シャッター速度が欲しいところですね。
やはりフットサルはサッカーと違う難しさが身に染みました。

by ジュニアユース (2014-01-21 20:53)